重複
ザ――・・・
朝から雨が降っている。
朝からだ。朝っぱらから。
しかし俺は運がいい。
もし、今日登校途中にこの蕗の葉っぱを見つけてなかったら、俺はびしょ濡れだっただろう。
そんなもの差して登校するわけ無いだろ。土々呂じゃないんだから。
ハロ「うーん・・・」
でもなんか引っかかるような・・・。何か忘れてるような・・・。
とか言ってるうちにツンは俺を廊下に置き去りにしてさっさと教室に向かってしまったわけだが。
何を生き急いでいるのかね。
俺はその辺のんびり屋だから、このように思考する余裕を常に持ち合わせているのだ。
で、なんだっけ?
ツン「・・・あんた、まだ居たの」
ハロ「あ」
待ちかねたツンが戻ってきた。
ツン「『あ』じゃないわよ。全く・・・早く教室入らないと風邪引くわよ?」
ハロ「教室に暖房があるわけでもそんなに濡れてるわけでもないのに?」
ツン「そうよ!行くの!」
ハロ「しかも誰も居ない」
ツン「そ、そうよ。だから行くの!」
全然話が
繋がりませんが。
ハロ「おっと」
ツン「いいから早く来なさい!」
ツンは俺の右手を掴んで連れて行こうとする。
ハロ「わかった、わかった。行くよ」
――昼になっても、雨は降り続いていた。
ハロ「うーん・・・」
廊下を何の気なしに歩く。
思い出せない。今日は何かあった日だ。
あー、なんだかこんなのばっかりだ。忘れっぽいのかな、俺?
ツン「ハロ!」
ハロ「ん?」
ツンがそのツインテールをはためかせ走りよってきた。
ツン「はぁ、はぁ・・・あんた、どこまで歩いてるのよ」
ハロ「思えば遠いところまで来てしまった・・・」
ツン「そこまでは遠くないでしょ。それに」
ハロ「?」
ツン「今日のこと、覚えてるわね?」
[ア「今日のこと?」
「ああ、アレの事か」
ハロ「今日のこと?」
ツンが一瞬硬直した。
修羅場の予感。
ツン「・・・はぁ?あんた、まさか忘れてたんじゃ・・・」
ハロ「いやいやいやいやそんな事は!滅相もない!」
ところで何でしたっけ???
手のひらとかにメモしてないっけ?
恐る恐る右の手のひらを覗き見る。
…おお!あった!
雨に濡れて多少は霞んでいたものの、まだ読める範囲だ。
ハロ「買い物か!」
ビシ、とツンを指差す。
ツン「・・・そんな簡単な約束も覚えられないの?」
ハロ「あ、いや、その」
チト「え?」
なっ!背後に智途が!
チト「そ、そんなに驚いたように振り返るな」
ハロ「いや驚いたから」
智途は額に手を当て、ため息をついて、
チト「ま、驚かされたのはこっちでもあるがな・・・」
ハロ「え?」
チト「左の手のひらを見てみろ」
まさか・・・。俺は恐る恐る左手を覗き込んだ。
ハロ「なっ!」
ツン「何?もしかして、あんたまさか・・・」
チト「私とも買い物に行く約束をしていたんだろう!」
ハロ「・・・マジですか・・・」
って言うかなんで片手に書いた時点でもう片手を見ないんだよ。
もう『あ、何か書いてあるから書けないや』くらいしか思ってなかったろ自分wwwアホスwww
チト「笑ってる場合か!」
ツン「・・・どうするつもり?ハロ」
いや私の方としましてもまさかダブルブッキングになろうとは思いもよりませんでしてこのような事態になりましたことには深い懸念を
ユリ「ええっ!?」
ハロ「うおっ!由梨!?」
ユリ「おにいちゃん、今日私に勉強教えてくれるって言ったじゃん!」
と、とととトリプルブッキング!!?!?
チト「とにかく、ここは順番に私から!」
智途はグイ、と俺の右腕を引っ張る。
ツン「何言ってんのよ!私が先!」
ツンは俺の左腕を引っ張る。
両腕に胸が当たって気持ちいいかも・・・。
ユリ「わっ、私・・・!あ、引っ張るところ無いや・・・」
蕪「まだ両足と頭とチ○コが残ってるお」
毒「とか言ってるうちにハロがばらばらになってしまいそうな件」
ハロ「あだだだだだ!二人ともよせ!」
最早気持ちいいとか言ってられないぞこれ!引っ張るのやめろ!さっき「ゴキ」とか変な音したし・・・。
ツン「先に約束したのは私でしょ!?」
チト「ハロが痛がってるだろ、離せ!」
何このありがちな・・・!
ハロ「ぐえ!」
く、首が後ろから!?
ユリ「違うもん私と勉強するんだもん!」
毒「あの締め方はどうでしょう」
蕪「かなり危険な角度だと思うお。ダウンも時間の問題だお」
待て、由梨、死ぬ!若干死ぬ!
東「こら!」
パチン、パチン。
扇子の音が鳴り響く。
蕪「おっ」
毒「ぐはっ」
三人の手も緩む。
よ、よかった・・・!救世主が・・・!
ハロ「ゲホ、ゲホ・・・」
東「昼間っから廊下でウィリアムとは嘆かわしいのう」
解説するとウィリアムとは東雲てんてーが言うにはリンチの意。リンチの由来による。
ツン「だってハロが・・・!」
東「よしよし。その話は後でな。さて、授業が始まるぞ。皆急げ」
みんなは大人しく解散してくれた。
そして、俺も行こうかと言うときに。
東「そうじゃ、江口」
ハロ「はい?」
東「江口には教材を運ぶのを手伝ってもらう」
ピッ、と閉じた扇子を俺に向けるてんてー。
ハロ「あいにく暴漢どもに襲われて両肩が脱臼しておりまして」
東「・・・それを誰が助けてやったのじゃ?」
ハロ「・・・てんてーです」
東「わかればよい。四の五の言わずに手伝うのじゃ」
俺は仕方なく手伝う事にした。
東「それと、『てんてー』はよせ」
ほとんど決まり文句と化してきたセリフだ。
お、重。
ハロ「全部持たせることは無いでしょうてんてー!」
東「うむ、崩すんじゃないぞ」
って全然聞いてないし!
ハロ「せめて四分の三・・・八分の七持って下さいよ!」
東「もう少し謙虚に出てはどうじゃ」
そういいつつ、東雲てんてーは三分の一くらいを取り分けて持ってくれた。
ハロ「あー・・・これでようやくてんてーが見えます」
ピタッ、とてんてーの動きが止まる。
東「やっぱり全部持てい!」
ハロ「冗談です冗談ですすいませんごめんなさい!」
てんてーは早足で歩き始めた。
ハロ「失礼ですが、背が低いのがコンプレックスとか?」
東「別に、そういうわけではない。江口に言われるとやけに腹が立つのじゃ」
ああ、そう。
ハロ「男なら気にするのはまだしも、てんてーはそのままで可愛いと思いますけど?」
東「はぁ・・・褒め言葉と受け取ろう」
気にしてるんだろうか・・・。
東「・・・江口は人気者じゃのう」
ハロ「はい?」
東「女子三人の取り合いになっていたではないか」
ハロ「まあ、一人は義妹ですが・・・」
東「あんな光景は初めて見たぞ」
ハロ「あれは俺の不注意で・・・」
嫌な事を思い出した。
俺、まだトリプルブッキングの渦中に居たんだった。
ハロ「てんてーが止めてくれなかったら今頃ばらばらでした」
東「それは困るのう」
やっぱ他人事か。
ハロ「さて、どうしたものか・・・」
窓の外に降りしきる雨を見つめ、言う。
由梨の宿題は最後でいいだろう。
じゃあツンと買い物か・・・。
ハロ「ツン」
振り返るが、誰も居ない。
ハロ「・・・ツン?」
帰ったか?そんな筈無いと思うけど・・・。
んー、じゃあ智途のところに行ってみるか。
智途が居るはずの教室を覗く。
だが、智途も居ない。
神隠しか?わけがわからん。
…よくわからん。俺も帰ろう。
雪「・・・ああ、疲れた。もうやってられないわ」
でも、これもすべて智途のため。
雪「あれは・・・」
ハロ君の家だ。
雨宿りさせてもらおうっと。
ユリ「お帰り、おにい・・・」
まっすぐ帰ってきてくれたんだ!
私は喜び勇んで玄関に向かった。
ツン「おにいちゃんじゃなくて悪かったわね」
でも、そこには秋奈先輩が立っていた。
ユリ「あ・・・」
そっか、待ち合わせか。
なんだ・・・。
ユリ「じゃあ、あの、上がって下さい」
ツン「・・・お邪魔します」
チト「ただいま・・・」
ここは私がいったん身を引いて、後の約束を確実なものにしてもらおう。
まあ、大した買い物でもないことだし・・・ん?
テーブルの上にメモが置いてある。
チト「『しばらく旅に出ます 雪花』・・・か」
今更突っ込むべきところでもないが。
チト「どこへ行ったんだろう、姉さん」
毎日ぶらぶらしているように見えて、ちゃんと収入は得てるんだよな。
一体どこで何してるんだ?
チト「まさか、ハロの家に・・・」
完璧。完璧よ。
こうやってハロの家で待ち伏せしてれば、由梨ちゃんに取られる事無くハロと買い物に行けるわ。
由梨ちゃんには悪いけど、うんうん。
うーん、でも由梨ちゃんも健気でいい子なのよね。
ハロが味方してあげたくなるのもわかるかもね。ライバル視するスタンスでもないし。
ピンポーン
ユリ「あっ」
私は今度こそおにいちゃんだと思って、玄関に向かった。
ガチャ・・・
ユリ「おかえ・・・」
雪「こんにちわー」
でも、そこに居たのは・・・。
雪「お邪魔しまーす。由梨ちゃん今日もカワイイねえ♪」
雪花さんは、ぽんぽんと私の頭を叩いて、お邪魔した。
雪「雨宿りしに来ました」
…は。びっくりしてる場合じゃない。
私もリビングに向かった。
ガチャ
チト「・・・姉さん?」
私は居間からそっと玄関を見た。
ハロ「いや、俺だ」
チト「は、ハロ!?」
ど、どうしてハロが・・・!月岡と買い物に行ったんじゃ・・・!?
思わず顔を引っ込めてしまったが。
ハロ「・・・上がっていいか?」
チト「どうぞ」
落ち着いて返事をする。
よくはわからないが、ハロは私との約束を優先してくれたらしい。
ハロ「あ、何だお前。パジャマじゃないか」
チト「それは、まさかお前が来るとは思わなかったから・・・雨に濡れたし」
ハロ「今日買い物に行くって約束してたじゃないか」
チト「でも私は今日は大人しく身を引いて月岡と買い物に行かせる気で居たんだ」
ハロ「ふうん?」
チト「その、今日は、雨、降ってるだろ?だからな」
ハロ「いや俺もツンと行く予定だったんだけど」
…なんだ。やっぱりそうなのか…。
ハロ「でもツンは先に帰ったかと思えばあいつの家にも居なかったしわけわからんからこっちに来た」
チト「そうだったのか」
ハロ「でも今日雨降ってるしな。それに風呂入ったあとみたいだし」
チト「だっ、大丈夫だ。行ける!」
ハロは驚きの表情を見せる。
ハロ「無理しなくても」
チト「せ、せっかく来てくれたんだしな。約束をだらだら長引かせるのも良くない!今着替えてくる!」
ハロ「あ、おい!」
よくわからんがありがとう月岡!
ツン「・・・本当に?」
一方、ここはハロの家。
雪「本当だってば。偶然も偶然」
秋奈先輩が雪花さんにあれこれ質問している。
大体私がしたい質問と一緒だから、私はソファーの影からその様子を見ていた。
だって雪花さんって・・・色々上手だから近寄りにくいって言うか・・・。
雪「私はただ雨宿りに来ただけよ?それに私も一応ハロの友達の姉だし」
秋奈先輩は腕を組んで言う。
ツン「でもハロはスケベだからね。結構心配なのよ」
うん、私も心配。
雪「はいはい。大人しく座ってますよ」
あ、こっち来た!
私は急いでソファーに座り直した。
まもなく、雪花さんが私の隣に腰掛けた。
ふ、普通に見たら美人なんだけどな・・・胸も大きいし。
雪「あ、由梨ちゃん」
ユリ「はい?」
雪「疲れちゃった。ちょっと寝かせて」
あ、ああ、ここどけばいんだよね。・・・って、えええ!?
雪「んん~・・・」
雪花さんは私に抱きついて、倒れ込んできた!
ユリ「あ、あの!?///」
雪「ちょっと抱き枕を・・・」
ツン「な、何してんのよ!?」
雪花さんの顔がすごく近い。
おっぱいが私のに押し付けられて・・・うう///
ユリ「や、やめてくださ・・・///」
雪「由梨ちゃんって抱き心地いいわねー・・・おにいちゃんにそう言われない?」
そう言いながら、雪花さんはもぞもぞと体をくねらす。
ユリ「いっ、言われないもん・・・第一、抱かれませんから!」
雪「こぉーら。嘘はダメよ?」
ツン「何、言わせようとしてるのかしら?」
あ、秋奈先輩・・・。
雪「見つかっちゃった」
ツン「そーやってハロとしてるわけね?」
雪「ええ?ツンちゃんもこーやってしてるんでしょ?」
ツン「してない!///」
雪「うそつきが多くて姉さん困る」
雪花さんの体が離れる。
それでも私はまだ余韻に浸っていた。
ツン「な、何よ」
雪「素直じゃないわねぇ」
ツン「大きなお世話よ!」
はぁ・・・おにいちゃん・・・。
大ピンチです・・・。
ハロ「なんで制服なんだ?」
チト「お前に合わせてるんだ」
ハロ「・・・ごめんな」
チト「えっ?」
ハロ「ほら、だって俺、お前に言われるまで約束してた事に気付かなかった」
チト「そっ、そんな事はどうでもいい。今、来てくれたんだから・・・な?///」
ハロ「そうか?ありがとう」
チト「うん・・・///」
ハロ「傘、一本でいいか?」
チト「二本だ!」
ハロ「相合傘など」
チト「そんなに子供じゃない!恥ずかしいだろ!///」
まあ始めからやるとは思ってないけど。
ツン「う・・・!」
私は雪花さんに掻き抱かれ、顔が胸に押し当てられた。
ツン「んー!んー!///」
抵抗し、もがくたびに、柔らかく温かいその感触が満面に伝わる。
何だろう、この匂い・・・甘くて・・・ボーっとしてきちゃう・・・。
そんな私の頭を、雪花さんは優しく撫でる。
雪「ほら、落ち着いて、落ち着いて・・・ね?」
ツン「ぷはっ!」
私は力を振り絞って、快感から離れた。
何なの?まだ何もされてないのに、弄ばれてる気がする・・・。
これじゃあマゾのハロが喜ぶわけね。
雪「ま、いっか」
ツン「え?」
雪「ここじゃ狭いし、ハロ君の部屋のベッドででも寝るわ」
ツン「なんで『ハロの部屋の』なのよ!」
ユリ「わ、私の部屋を使って下さい!」
雪「何よ二人とも。ハロの部屋に何かあるわけでもない」
そ、それはそうなんだけど。
ツン「でも勝手に人の部屋で寝るなんて駄目でしょう」
雪「雨降ってる間だけだってばぁ」
ユリ「だから私の部屋のベッドで」
雪「だって私の匂いで由梨ちゃんが自慰行為したら困るし」
ユリ「しないもん!///」
由梨ちゃんは雪花さんに必死に食って掛かっている。
私は落ち着きを取り戻すために、ソファーに座った。
ハロったら一体どこで何やってるのよ?早く帰って――
雪「隙あり!」
ツン「――!」
雪花さんが私を押し倒してきた!
先ほどと同じように胸を顔に押し当てられ、それでも鼻は塞がれてないから大丈夫だけど、・・・!
手首が押さえられてる!これじゃ抵抗できないじゃない!
ツン「んー!んー!///」
雪「可愛い・・・」
ユリ「あ、ああ・・・」
由梨ちゃん、今こそチャンス!もう殴ってでも何でも雪花さんを止め
ユリ「ごめんなさい!」
何よそれ!!?!?!勇気、勇気!
雪「ふふん・・・ハロ君より先にちょっといただいちゃおうかな」
雪花さんは少し体を持ち上げると、唇を近づけてきた。
ちゅ・・・
ツン「・・・!///」
ちゅ、ちゅく、ちゅぷ・・・
ツン「・・・!・・・ぁ!///」
舌が口の中を這い回り、犯していく。
ツン「(いや・・・あ・・・///)」
ユリ「あぅ・・・(どうしよう?そもそもなんでこんな事になったんでしたっけ??)」
ツン「!///」
雪花さんの指が体をなぞり、股間へと伸びていく。
雪花さんはわざとらしく唇を離し、嘲笑して私を見る。
私は声を出さないよう、耐える。
ハロ「買ったなー」
買ったのは財布と服四着。
チト「悪いな、買い物手伝わせた上に金まで出させて」
ハロ「言うほど出してないからいいよ」
チト「・・・変に紳士だな」
と、智途は笑顔を見せた。
ハロ「男として当然の勤めをしたまでだろバーローwww」
チト「そうか?」
……。
なんだその『そうか?』って言うのは。
チト「さて、そろそろ帰ろう」
ハロ「だな。雨も止んだし」
ツン「ぅ・・・あっ、ぃやっ・・・///」
雪「どうしたの?気持ちいいの?」
雪花さんの巧みな指使いに、私は身を捩じらせるしかなかった。
ツン「いゃっ、あっ、ぁああ・・・///」
そして、雪花さんの責めが止まる。
ツン「はっ、はあっ、・・・はぁ・・・///」
もう、何なのよ?何がしたいのよ・・・勘弁して・・・。
雪「さて、このどろどろになったここに指を入れたらどうなるでしょう?」
ツン「・・・!」
ずるり、とその指が侵入した。
ツン「やっ・・・ああああああっ!///」
私は雪花さんの指責めに耐え切れず、情けなく絶頂に達してしまった。
雪「あらあら・・・」
ツン「あ・・・ぅうう・・・///」
恥ずかしい・・・もう嫌・・・。
雪「さて、次は・・・」
ユリ「・・・えっ?」
雪「今の見てて濡れてきちゃったでしょ?」
ま、まだやる気なの・・・?
ピンポーン
ユリ「おにいちゃん!」
雪「あーあ」
待望のハロが帰ってきた・・・んだったらいいな。
って!私まだこんな格好・・・!
ガチャ
い、急いで隠れるか何かしなきゃ・・・!う、力が入らない・・・!
雪「ごめんね?」
ツン「え?」
雪花さんは一瞬とも呼べるほどの速さで私の処理をしてくれた。
その後も、ハロがリビングに入ってくるまでに後片付けをしていた。
何か凄いな、と思ってしまった。
見習いたくはないけど。
ハロ「ただいまー・・・ってうおっ!?」
雪「あー大丈夫。雨宿りさせてもらっただけだから。雨止んだし今帰るよん」
雪花さんは右手を上げ、ひらひらさせて家を出て行った。
ハロ「あー、びっくりした。ツン?待ってたのか?」
ツン「すべてが遅いのよ!バカッ!」
ハロ「いでっ!」
ツン「バカバカバカバカバカバカ!大変だったんだから!私にあんな思いさせて!」
ツンの猛打に頭蓋骨脱臼。
ハロ「わかる!わかるぞその気持ち!皆まで言わずとも!」
ユリ「おにいちゃん!」
ハロ「手を出すなぁ!由梨!これは俺の罪だ!」
ツン「はぁ、はぁ・・・言っとくけどね!」
ヤバイ。軽い脳震盪。
ツン「罰として一ヶ月、踏んであげない」
ハロ「!!!!!!!!!!!」
ユリ「え?」
ハロ「ちくしょおおおおおおおおお!!」
ツン「ふん!後悔なさい!」
泣き崩れる俺。ふんぞり返るツン。
そんな光景を見て由梨は不思議だったに違いない。きっと
ユリ「(『踏む』って、どういう事だろう?)」
って思ってるに違いない。
ユリ「(おにいちゃん、いつになったら勉強教えてくれるんだろう?)」
翌日。
東「のう」
ハロ「あ、てんてーおはよーございます」
東「えらく元気が無いようじゃな」
ハロ「ええ、まあ。やっぱ一人で三人はつらいです」
東「一人で三人は・・・?」
結局、きのうは深夜まで由梨の『重力ってどうやって決まるの?』って質問の説明してたからな。
時空の話までしないといけなかったんだぞ。素直にgとか9.8とか書きゃいいんだよ。
東「ふむ。それは大変じゃのう///」
ハロ「はい、本当に」
東「ま、若いんだからそれくらい大丈夫じゃろ」
肩の位置が高いので、扇子で肩を叩くてんてー。
ハロ「なんでも若さで片付けるなんて誰かさんと一緒だな・・・」
東「?なんじゃ?何か言うたか?」
ハロ「いえ」
ブッキングミスはもうごめんだ・・・。
両手のひらは、わずかにだがまだ黒ずんでいた。
渋「シュボッ・・・」
最終更新:2007年08月03日 21:54