「第一回、u_sk氏を萌やす会」に、エントリーします!
こんにちは、ゆーすけ氏。
Tk2gと申します!
ゆーすけ氏は方言はお好きですか?
方言萌えの方もいるかと思い、シチュエーションを用意しました!
ちなみに、ノンケにひたすら尽くしちゃった馬鹿なホモの話ですw
「で、いつ頃産まれるんやって?」
タケは飲み干した缶ビールを傾けながら問いかけた。
「来月の頭やったっけかな〜?」
焼酎の水割りをゴクリと喉を通したあと、リュウはあいまいに応える。
「何なんそれ…出産には立ち会うんっちゃろ?」
リュウのいい加減な性格は承知の上だが、それでもタケは呆れた。
「そのつもりやけどね。ユキちゃんは来んで良いっち言いよるけど」
太い腕で坊主頭を掻いて、リュウは目線を外に向ける。
出産に向けて実家で過ごしている奥さんの事を考えているのだろう。
「ま、第二子やけね。ちゃんとチビスケ1号の世話はしとるん?あ、そういや新しい仕事の方はどうなん?」
つい詰め寄るような質問が多くなる。
2人きりで酒を飲むのが久しぶりだった事もあるが
リュウを相手にした時はいつも
タケは高圧的に出たがる。昔からそうだった。
高校生の時、男子校であったにも関わらず、タケはリュウに一目惚れをした。
好意はあるが、男同士でどう接して良いのかわからず、つっけどんにしていたが
人懐っこいリュウは、それを面白がり
2人は友人として長い時を過ごした。
やがて2人して同じ大学に進み、同じ目標を持ち、時に相棒として、時にライバルとして切磋琢磨しあった。
そんな大学の3年の時にリュウには彼女が出来、その半年後、あろう事か彼女が妊娠したのだった。
就職活動の真っ最中の出来事に、相談を受けたタケは、驚き、悲しみ、呆れかえりつつも、友人として出来る最大の支援をした。
締めつけられるような胸の内は隠したまま。
紆余曲折ありつつ、リュウは彼女や周囲との関係がこじれる事もなく
出産も就職も無事に成就と相成った。
「ありがとう」
幼子を抱いたリュウとユキにそう言われる度に、タケはうまく笑えずに
「まぁ、友だちやけん」
と言って、目を逸らした。
そんなリュウに第二子が産まれそうだと報告が入り
身籠ったユキを実家に預けて、気が軽くなったリュウは、タケを飲みに誘ったのだった。
夜も酒も深くなり、今宵はタケの1人暮らしのアパートの部屋で、2人一夜を明かす事になった。
「チビは大丈夫なんか?」
まだ幼い友人の息子を心配するタケ。
「だーいじょぶ!だーいじょぶ!今日はお隣さんとこに預けてきたけん!それより、タケちゃんち酒あるん〜?」
ベロベロに酔っ払っているので仕方がないが、その無責任な態度にだんだんと腹が立ってくるタケ。
「ねーっちゃ!もう遅いんやけ帰ったらサッサと寝るんやぞ?」
結局、コンビニで酎ハイを数缶買い込んだあと、タケの部屋に着いた。
必要最低限の家具だけの殺風景な部屋、1人には大きくも小さくもないベッドに
格闘技で鍛えられた大きな身体を、バフンッと預けるリュウ。
「あぁー!懐かしいねこの感じ〜♪」
めくれたシャツから惜しげもなく腹を晒す巨体。
「相変わらず遠慮せん奴やな…」
大の字に寝転がる熊のような男を見つめるうちに、タケの脳裏に様々な景色が蘇ってくる。
大学に進学する時、必死に勉強を教えた。
就職の為に資格をとる時もそうだ。
ユキが妊娠した時は、不安定な彼女に寄り添い。
現実から逃げ出そうとするリュウと喧嘩したりもした。
だが、この大男の幸せになれるなら、笑顔が見られるなら
タケはどんな役でも演じられた。平然としていられた。
(そして自分は何を得られたのだろう?)
タケは自身の頭が、酒で随分と酔いが回っている事も気づかない。
(コイツは父親になった。家族を得た。
おれは1人もんだ…なにもない…)
「タケちゃん〜酒出しちくれ〜」
リュウが寝転んだままタケに向けて腕を開く。
(今までずっと我慢してたんだ…一晩くらい…1回くらい…)
「…?タケちゃん?どうしたん?」
タケの様子がおかしい事に気付いたリュウが身体を起こそうとするとした、その時
「…ッ!?ちょっ!タケちゃん!?」
仰向けのリュウに覆いかぶさる形で、タケがのしかかった。
こうしてみると、自分の身体の小ささを実感するタケ。
(いや、コイツがデカすぎるだけだ…)
リュウの胸に顔を埋め、黙りこむ。
「なぁ、タケちゃん…ふざけとるん?俺、重てえが〜」
どうしていいかわからず、両手をふらふら泳がせるリュウ。
「今まで…」
大男の胸に顔を埋めたままタケが口を開く。
「今までずっと…我慢しとったんぞ…オレはなぁ!!」
ガバっと顔を上げたタケが驚いたリュウの目を見つめたまま、声を上げる。
「お前の為になぁ!何でもやってきた!お前の為に!お前の為に…」
いつの間にかタケの目からは涙が溢れていた。
「お前はもう、ユキちゃんの…お前の家族の父ちゃんや…でも…今だけ…今夜だけ…オレの…」
自分の腹の上でボロボロと泣く親友を前に、何かを察したリュウはぎゅっと目を瞑り
「…。良いよ…」
と、小さく呟いた。
「…ッ!?」
ハッと正気に戻るタケ。
この男は、受けた恩義の為に自らの身体を差し出す覚悟をしたのだ。
他ならぬ親友の為に。
「…ップ」
両目を瞑り、手をギュッと握って、にわかに身体をこわばらせる大男を見下ろして、思わず吹き出すタケ。
「冗談っちゃ…バーカ。はよ寝るぞ」
スッと身を起こして、床に自分用の寝床を準備し始めるタケ。
「な、なんねー!!ビビったー!!マジかと思ったやんかー!!!!」
顔を真っ赤にしながら抗議するリュウ。
それを無視して手際よく寝に入るタケ。
「おやすみ…」
しばらくその背中を見つめていたリュウが小さく告げる。
「おやすみ…ありがとう、タケちゃん。」
「うん。」
翌日、いつも通りに朝からハイテンションなリュウに朝食を出した後、駅まで見送った。
「そしたらね!ガキんちょ2号見に来てくれよ!」
差し出された大きなリュウの手を握り
「うん、そしたらね」
ぶんぶんと握った手を振り、リュウは去った。
いつものがらんとした部屋に戻ったタケは、バサっとベッドに身体を沈め
まだかすかにリュウの香りの残った枕で、頬を伝うものを拭った。
以上です!
判定の程、宜しくお願いします!