「萌やす会アドバンス」は、悩める萌やし農家へu_skと視聴者がお悩みにお答えする企画です。
~今回のお悩み~
萌やしの悩み相談になります。
第三回萌やす会で投稿したもののうち、二件の萌やしについてです。
講評を参考に直していたのですが、納得のいく表現が見つからず、うまくいきません。
どうにか萌やせる萌やしにできないでしょうか。
できれば、160字程度にまとめたいです。
よろしくお願いします。
①【起きてた】
オリジナル
怪我で自炊が困難な先輩に料理を振る舞う事になった。
買い出しから戻ると、先輩はベッドで爆睡していた。
寝顔を横目に、床に腰を下ろす。
ほんとに無茶してばっかりだ。
でも、その生き方に憧れて、隣に立っていたくて
俺も頑張ってこれたんだよ。
知ってたか?先輩。俺が惚れてること…。
なんつって
聞こえてんぞ。バカ…
〇描きたかったシチュエーション
- 後輩は馬鹿正直
- 先輩は好かれていることを知っている
- 好意を持っていることを口に出しても不自然じゃない内容にしたい
- ぼそっと小声でいっても、つい耳に入ってしまうような
- 聞いてしまった先輩と後輩のお互いに気恥ずかしくなってしまう描写
萌やす会アドバンスによる作例
怪我で自炊が困難な先輩に料理を振る舞う事になった。
買い出しから戻ると、先輩はベッドで爆睡していた。
寝顔を横目に、床に腰を下ろす。
ほんとに無茶してばっかりだ。
でも、その生き方に憧れて、隣に立っていたくて
俺も頑張ってこれたんですよ。
知ってますか?先輩。俺が惚れてること…。
なんつって
「そういうの、起きてる時に言ってくんねぇ……?」
②【一緒】
オリジナル
大学入学を機に離れたアイツと数年ぶりに再会することに。
駅前で待つ。あれから変わったのかな…。
「お待たせ!待ったか?」
「いいや。ってなんで同じ上着なんだよ」
「たまたまだって。照れてんのかぁ?」
このおちょくり方、懐かしいなあ。
少し間が開いて、見たことのない顔で
「一緒が良いって昔から言ってるだろ…」
差し出された手をギュッと握った。
〇描きたかったシチュエーション
- 幼馴染とはかなり気の合う仲であったこと
- 趣向が似通っている描写を、より現実的なもので
- 離れていた時期を経て、気づいたこと、成長したということ
- それでも昔から変わっていないのは「一緒がいい」という気持ち
※ダブルミーニング、双子コーデは全く想定していませんでした。(第三回萌やす会でのコメントを受けて)
萌やす会アドバンスによる作例
卒業した高校の同窓会にて。
大学入学を機に離れたアイツと数年ぶりに再会した。
駅前で待つ俺の前に現れたアイツは、随分と大人びた服装だった。
「お待たせ!待ったか?」
「いいや。ってなんで洒落た服着てんだよ」
「同窓会だからお前みたいなダッセえ服着れないしな。」
このおちょくり方、懐かしいなあ。
それでも、やっぱりアイツは変わってしまったんだろうか。
久々に会えて感じた嬉しさも寂しさに変わっていく。
宴もたけなわ、二次会へ皆が向かう中、酔ったアイツが肩を抱き寄せる。
袖口から覗いたのは、俺と一緒に願掛けしたあのミサンガが。
「一緒が良いって昔から言ってるだろ…」
アイツは照れたような顔で、喧騒の中、そう呟いた。
最終更新:2017年05月03日 11:17