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白鯨航路:用語解説

■アステロイドバスター(Astroid Buster) ←NEW!!
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小惑星破砕機。と、かっこいい名前はついているが、その実態は所謂「機関砲」である。
実際に宇宙空間内に浮遊する小惑星、隕石、デブリ等が商船や宇宙に衝突した際の人的・物的被害は莫大なものであるため、このような事故から自衛する為に宇宙船には多少の武装が許されている。
ただし、かといって「機関砲を乗せています」と公言することで社会的な反感を呼ぶのは至極当然であるため、「小惑星破砕機です」と誤魔化しているわけである。
無論、上記の様な状況下では船や積み荷を護るため発砲を行うが、使用した弾数や状況などを航宙公社に逐一面倒な書面を大量に纏めて作って報告しないといけないので、無闇に撃とうという船乗りはいない。
基本的には、どこかの軍から払い下げられた艦船用の迎撃システムなどを流用している。

■異星文明(ペイガン)
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テラ(地球)人類よりも前に宇宙鯨と遭遇し、ホエールラインへの進出を果たした他惑星の人類文明。テラ人類からの呼称として全部引っくるめてペイガン(Pagan=異教徒)と呼ぶ。
だいたい他太陽系に出向いてくる連中というのはおせっかいが殆どなので、わざわざ言語帯をテラに合わせてきた上に一方的にホエールライン航行技術を与えてきたりと色々な恩恵をもたらしてきた。
いろんな惑星から来ているがその目的も様々で、友好的な関係で推移してきてはいるが相手の本心までは今だわからない。
一説では惑星文明の気配に惹かれる性質がある(知的生命体の脳波活動に惹かれるらしい)宇宙鯨を誘導して版図を広げるためにわざわざ知的生命体を文明を持つレベルにまで進化するよう干渉してきた異星文明もあるのではないか、と月刊ムー等に邪推されたりもしているが、真相は誰も知らない。
とかく、今回のお話には全く関係がない。

■宇宙鯨(Cosmic whale)
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人類が最も最初に遭遇した「地球外生命体」。
詳細は未だに不明であるが、後に遭遇したとされる異星文明からもたらした情報によれば「三次元空間を食べて生きている生命体であり、食べたあとの虫食い穴を四次元的に折り畳むことで推進し、運よく横切った銀河に文明があるならそれは宇宙にハイウェイが通ったも同然である」とのことである。
一説には「ある程度の文明水準にある知的生命体が暮らす惑星に惹かれる」という性質があるとされ、悪どい一部の異性文明では版図を広げるためにわざと惑星の進化に介入していたりするのでは、と噂されているが実際は宇宙鯨のみぞ知るところである。
地球圏で最も最初に遭遇した個体は月の直径を越える全幅があり、地上でも観測できたと言われる。
そのエピソードから月を食べる魚「レビヤタン01」のコードネームがつけられ、地球にホエールラインの恩恵をもたらした。
その他にも「宇宙鯨」と目される巨大生命体がホエールライン内を回遊しているが、それらがレビヤタン01と同種の生物であるのかはまったく不明となっている。

■宇宙港(Space bay port/Station) ←NEW!!
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各惑星の衛星軌道上に無数に存在する宇宙の港。
いわゆる宇宙ステーションを先祖に持ってはいるが、技術の進歩と需要の変容から最早別物と言って良い存在に変わっている。
各惑星に係留される「灯台」を中心として、無数の巨大なバージ(艀/はしけ)の群体で構成される。
各バージには荷の積み降ろしを行う地球の港と大差ない湾岸設備やショッピングモール、短期滞在のための宿泊施設に住み込み労働者のためのコンドミニアム等が存在し、それぞれのバージはスペースバスで行き来が可能。
PPATHOSフィールドの恩恵で宇宙船と同じく気密はそれほど意識されないが、デブリ等の飛来物には弱いため無数のシールドバージで守られている。
各ステーションにはユニークネームとして歴代のローマ施政者の名前が冠されているが、これはホエールライン開通後、火星に建造された第一号ステーションに、火星(マーズ)の由来である軍神マルスの子とされる初代ローマ王「ロムルス」の名を冠した事から続く慣習である。
ただし、その後の採用基準は割と適当であり、特に建造順に対応している訳ではないらしい。

■エイハブ・コズミック・キャリアー
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Ahab Cosmic Carrier Freelance Space Conteinerlines from Terra.LLC
宇宙運輸業。ACCモビーディックをはじめとする大型のコンテナ船を数隻保有するフリーランス企業。
本社はアメリカにあるが事業所は中東にある。
大なり小なりの輸送船を数隻保有しているが、それら全てがもともと個人所有の船を借り受けているものであったりと少々怪しげな雰囲気を醸し出しているが今のところ問題を起こしたことは無い。
一応会社の体裁は持っているが、宇宙でのトラブルに柔軟に対処するとの名目で各船長に全ての現場決定権を一任している。
その性格もあってか稀に連絡を寄越す社長は社員からチャーリーの愛称で呼ばれる。
テレビドラマのチャーリーズエンジェルに登場する所長よろしく業務連絡とご機嫌取り程度の挨拶を電話してくる程度の男という意味である。

■エノ=ミレニアム
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Eno=Millennium.ltd
日系企業。ブランド日本語表記は江野千代株式会社
本社所在地は日本の千葉。東京湾に浮かぶメガフロートの上に巨大な企業都市として君臨する。
情報通信システム、電子装置製造開発を柱とした複合多国籍企業であり、あらゆる分野でシェアの上位に食い込んでいる。
日系財閥である江野一族により運営される。
特にコンピューター、電子関係のシェアでは世界ナンバーワンを誇り、また次世代インターネットサービスSecAI(Secondary Advanced Internet)の技術パテントを保有している。

■MRP義肢
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Metabolic Replacement Plasty=代謝置換形成術。
ペイガンポエトリー由来技術による義肢医療技術。
失われた部位の断面組織をナノマシンを用いて人工物に置換する。
この置換は肉体の新陳代謝に便乗する形で緩やかに行われ、現在の主流としては炭素基系の人工組織に置き換えられる。
1ヶ月程度の間に切断面周辺組織に義肢接続レセプター等を形成しながら、周辺の有機組織と完全に結合させていく。
侵襲性の人工義肢化に比べてインプラントとの拒絶反応が起きにくいメリットがあるが、施術に時間がかかることや、施術後の大幅な体型変化に対応しにくいデメリットもある。
ゲイルは成長期が終わる前にこの施術を受けているため、比較的骨格変化の少ない肩から先を失うことになった。
最終的にはレセプター形成だけでなく、直接CNT筋繊維を組織置換形成するより自然な義肢形成を目標としているが、応力バランス等の問題からまだ実用化に至っていない。
理論上は全ての細胞に応用可能だが、脳細胞や生殖細胞への使用は倫理的に禁止されている。

■サモトラケ・エイジア
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Samothrace Aegean Co. ltd.
本社所在地はギリシャ共和国。ユーロ圏の複合企業。
主な分野は生化学工業。医療分野で花を咲かせたものの、経営者が代わってからあまりよくない方向へ急激な経営転換を行い、以降の評価はあまり芳しくない。
特に品質管理の面でかなり辛辣な評価を受けており、かなりのトラブルが発生している。なお経営者は反省していない模様。
一方で医療、生化学関係の製品のコストパフォーマンスでは一定水準以上の評価を未だ保持している。

■サウダージ症候群
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宇宙船乗りの間によく知られる、一過性の情緒不安定性障害疾患。
しっかりとした原因は不明のままだが、地球(ないしは出身惑星)から離れる毎に、耐え難い郷愁つまり「淋しさ」に苛まれる症状を呈する。
分かりやすく表現するならば「病的に重い突発性のホームシック」といったところ。
だが重症化すると自傷や自殺等に発展するおそれもある結構馬鹿に出来ない病気。知名度も高く無く、密航者の死因の多数を占める。
研究者の間では、一種の動物的な「帰巣本能」に類する生理的反応なのではないか、と目されている。

医学視点では対症療法として向精神薬の投与などで誤魔化す他になく、それも薬物乱用の常習化に繋がりやすいため宇宙船乗りの間ではかなり重大事として認識されている。
一方で、しっかりとした学術的根拠はとれていないものの、同惑星出身者同士でのスキンシップなどで劇的に症状が緩和することも知られている。
ポルトガル語の「郷愁」等の意味を包括する「Saudade」が語源。

■シェルドレイク仮説
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イギリスの生物学者ルパート・シェルドレイクが唱える仮説。
形態形成場(モルフォジェネティック・フィールド)仮説とも言い、かみ砕いて言うなれば「人の知識や経験は形態形成場なるサーバーのような場所に在り、個人が感じたことはすべてそこの“場”に送られ、逆にその“場”からそれぞれ個人へ情報や感情などが流れてくる」とされる。
すなわち人間の意識は肉体の外にあり、脳とはこの“場”から意識を受信するための送受信機にすぎないという考えである。
無意識下で他者の脳と“共鳴”するナビゲイター・センスの仕組みはこのシェルドレイク仮説の裏付けとなり得るというのがこの時代の考え方となっているが、その全てが解明されたわけではない。

■ソル太陽系
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所謂地球がある太陽系のこと。最初にコンタクトした異星文明から「太陽のことを“太陽”って呼ぶのおかしくない? 自分たちの太陽なんだから自分たちの名前つけなさいよ」と概ねこのような突っ込みが入った為に太陽の名前を統一する必要が出来、宇宙国際表記としてラテン語のソルが選ばれた。ちなみに地球の宇宙国際表記はテラである。
異星文明でも概ね自分たちの出身惑星を「地球」、自分たちの恒星系を「太陽系」と表記する(というか、異星文明がテラの文明レベルにあわせて言語を選んできているので必然的にこうなる)為に、便宜上の名前が必要だった。
他の異星文明が○○人とか○○星人と表記されるように、所謂地球人は「ソル太陽系のテラ人」「テラ星人」と呼ばれているわけである。

■灯台(Beacon tower) ←NEW!!
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ペイガン・ポエトリー技術に由来する「ホエールライン空間と通常空間に同時に存在できる建造物」であり、「灯台」と呼称されている通り、四次元空間であるホエールライン上で唯一三次元的な距離の指標となる重要な施設である。
最初にホエールラインを整備した異星文明のテクノロジーで作られた「指標」にテラ人類が覆いを被せたもので、ホエールラインの四次元座標にあって通常三次元空間に同時に存在するというよくわからない状態を維持することが可能である。
これを介して各宇宙船に船と惑星との相対距離を常に送信し続けており、これがあるからこそ宇宙船はホエールラインから各惑星の座標に正しく航行することが出来る。
同時にホエールラインを介した惑星間通信(距離をある程度無視出来るので光通信の速度を越えられる)を行う為のネットワークを構築する役割や、ナビゲイターの脳共鳴を利用して三次元への復帰を助ける機材「ベイバード」のプラットホームとしての機能も持っている。また、様々な障害から防衛されるべき重大な施設であるため当然アステロイトバスターでの武装も許可されている。
各惑星に複数存在するが、地表に存在するのは地球のみである。また、実は三次元座標が惑星座標に対して固定されているらしく、初期に敷設された地点から動かすことが出来ないため、ベントラなどに基幹ユニットを搭載してナビゲイター要らずの船を作る事は不可能であると結論づけられている。

■水先人(ナビゲイター)
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ホエールラインの歪みを空間的に知覚することが出来る「センス」を持つ人のみが就ける役職。かなりの高給。
センスの発露があるのは凡そ全船乗りの10%未満とされ、多くのナビゲイターは脳インプラントなどで人工的にセンスを習得している。
もしくは「センス発露者の脳をクローン培養した生体プロセッサ」を用いてカバーする場合もあるが、高額な割に寿命が短く倫理的にも好ましいものではないのであまり使われていない。
センス発露者は自身や周囲に居る別のセンス発露者、もしくは生体プロセッサを搭載したベイバード、宇宙鯨等の脳波を互いに共鳴させることが出来、それによりホエールラインの界面の変化を感じとることが出来るとされる。これは機械的な再現こそ実現していないが、そのイメージを外付けのセンサーにより画像として出力することは可能である。
各惑星への入港には水先案内人による誘導が義務付けられた水先区が灯台の周囲に設定されており、ナビゲイターの搭乗、もしくは搭載の無い船舶には外部から水先案内を要請する必要がある。その場合のコストは一度の寄港で凡そ四千万白(ペイ)程度と言われている。

■PPATHOS(パトス)ドライヴ
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Pagan Poetry Artifactal Technology Homogenize Omnipresent Space DRIVE
ペイガン・ポエトリー技術由来遍在空間均質化機関。
異星文明人によってもたらされたホエールラインに侵入するための機材。
製造自体は基礎理論だけ守っていれば現在のテラの技術水準、物質資源でそれほど難しくないらしいが、核となる部分はどのような理論で動いているのかわからない。
「設計図渡されたとおりに作っているけどなんでこれがそんなふうに動くのかわからない」とは技術者、科学者の共通認識。
宇宙船の周囲を次元的に隔離、均質化することで通常三次元空間と遍在化しているホエールライン空間との行き来を可能にし、かつ宇宙船の気密部もかなりおおざっぱにしても問題なくしてしまう。
いわば水中に気泡をつくるようなもの。この機関が創るフィールドから出てしまうとその部位だけが通常三次元空間のどこかに出てしまう。
ホエールライン空間は連続しているが三次元空間に投影してみると不規則な連続のため、一度フィールドから出てしまったものを三次元空間で探すのは大洋に落としたコンタクトレンズを探すに等しい。
パトスドライヴ自体は船のエネルギーに依存していない(というか、実際に機能している部分はそこに存在せず、どこかに本体がありそれをエミュレートしているような状態らしい)ため、ユニットの完全物理破壊でも無い限りは機能を停止しない。そしてこの機関は大概、船のどこよりも丈夫に作られている。
副次的効果としてある程度の重力操作なども可能で、船内はこれによって1G環境を維持している。

■ペイガン・ポエトリー(Pagan Poetry)
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ペイガン・ポエトリー関連技術を表す標識。
人類が制御しきれない技術であることから、人類史に於いて最も警戒心を煽るとされる放射能標識を想起させるデザインとなっている。

異星文明がもたらすもののうち、未だテラ人類に解読不能、理解不能なものの総称。
その意味を理解できる時に備えてさまざまな形態で保全、封印がなされている。
それらは地球を滅ぼす最強兵器の設計図かもしれなければ、ただ彼らが挨拶代わりに置いていった素敵なポエムでしかないのかもしれない。
一応、一部のペイガン・ポエトリー技術に関しては教えられたとおりにすれば原理はわからずとも使えるため、研究の途上ながらも既に一般生活に応用されている物も少なくない。

■ベイバード(Bay bard) ←NEW!!
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「灯台」から発進する無人ドローン。
宇宙船からのオーダーを受けて周辺宙域を旋回し、ソリトン波を利用した空間ソナーとリンクしたナビゲイターの脳共鳴を拡張して周辺の空間振幅を計測、最も灯台に近い空間座標を特定する作業を手伝う為の機材である。
ナビゲイターが四次元的な座標を知覚できるのは、複数のヒト脳から視覚情報を受けとることで多角的に空間を認識可能な為で、その手助けをするためにベイバードには幹細胞から作られクローン培養されたヒト脳が生体プロセッサとして搭載されている。
倫理的な側面からは嫌われているが、ホエールラインを利用する以上は無くてはならない機材である。

■ベントラ(Ventra)
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宇宙船の内、地球上での寄港が困難なサイズのものであり、主に星間移動に用いられるものの総称。

基本的に地球産の宇宙船は船舶と同じ港や湾岸設備を有効利用するためにサイズが限定されており、ベントラではなくシップ/ヴェスル(Ship/Vessel、区別のためSpace-と冠する場合もある)に分類され、また、各惑星軌道にあるステーションはある程度の軌道修正のために推進器を備えているが、巡航に耐えるものではないのでベントラには分類されない。
地球産のベントラも研究船を含み数隻存在してはいるが、現時点でベントラと呼称されるのは主に異星文明人の船である。

なお、ベントラの語源はアメリカのUFO研究家ジョージ・ヴァン・タッセル(1910-1978)が提唱したUFOとのコンタクトを促す呪文「Ventra Ventra Space People」に由来し、Ventraとは宇宙公用語で“宇宙船”を意味する言葉であるとタッセルは主張していた。

■ホエールライン(Whale Line)
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地球の物理学では未だに解明できていない、「宇宙鯨に食べられた宇宙の道」
地球で最初に遭遇した宇宙鯨「レビヤタン01」が月と地球のラグランジュ点に開けた宇宙の孔から繋がる、曰く「宇宙のハイウェイ」。
三次元空間を平面の布に例えるなら、そこに空いた孔をランダムに縫い縮めたような空間である、と揶揄される。
仕組みはまったくわからないが、後にやって来た異星文明人がとりあえず使えるようにしてくれたので喜んで使っている、という状況である。
地球が属するソル太陽系ホエールラインは外宇宙に繋がっているが、地球人が利用しているのは概ね地球~海王星スイングバイ軌道上のラインで、これはレビヤタン01が宇宙探査機ボイジャー二号の軌道をなぞって地球圏に現れた為に開通したものである。
(なお、ホエールラインは三次元座標的にフレキシブルなものであるらしく、通常の惑星軌道には影響しないらしい。詳しいことは現在の科学では今のところわからない)
ホエールラインの内部では、地球人が「海」と錯覚するような三次元空間がひろがっているが、これは宇宙鯨が空間を食べて四次元的に折り畳んだことによって生じる空間界面が三次元として知覚されている光景であり、真っ直ぐに進んだとしても実際の宇宙空間に投影された場合は全ての座標がバラバラのランダムモザイク状になると予測される。
ホエールラインは通ってさえしまえば異星文明のテクノロジーにより比較的容易に出入りすることが出来、そのためのデバイスはある程度の大きさのある乗り物に搭載可能なサイズ(航空機には重量的に難しい)であるため、この時代の宇宙船は概ね海上航行可能な所謂「船舶」の延長線上のものとしてデザインされている。
ホエールラインを用いた航宙技術であれば、地球~天王星間、約35億キロメートルを概ね80日で往復出来るとされている。





最終更新:2019年10月20日 12:58