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コラム07_it's_not_up_to_you

-it's not up to you-

Björk 2001

言わずもがなのアイルランドの歌姫。現代の地母神の一柱。
この話をシリーズ化するに当たって一番最初にイメージが固まったのが、軌道エレベーターから飛び出す脱出挺の中で強く抱き合い振動に耐える、痛ましい二人の姿だった。
その背景で流れるのがこの曲だったので、タイトルは一発で決まった。
ただ、ここまでの二人の軌跡を見るに、なんという呪い言葉だろうとも思う。

後半戦のテーマであるhuman behaviourという言葉もビョークからの引用である。
彼らの置かれている状況、行われようとする行為、一歩間違えれば死に向かう主要人物たちがその先にまだ見ぬ希望を見いだすプロセスはHyperballadから着想を得ているし、ディーゼルとジェイクの出した結論はGenerous Palmstrokeということである。
はあ、好きなアーティストだし最後も最後なので詰め込んでしまった。
この一件はこれでおしまいにございますので、全七話の締め括りとして豪華に出来たのではないでせうか。

そもそも、生まれて始めてオリジナルの「小説」としておはなしを書いたのが高校生のころで、大学ノートに書き始めたそのしょーもないつぎはぎの物語には、「7th-heaven」というタイトルがついていたのである。
その本編に飽きてしまって一番最初に書いたスピンオフがたしかこの曲が入っていたvespatineというアルバムの曲からタイトルを引用していたりして、なんだ今やってることと大差ないじゃんと思ったりしたわけである。

そのリベンジという訳でもないのだが、当初の野望通り本として出すのならと、創作形式も引用元すらもオマージュして、かつ最後まで書き上げるというのを自分に架していたのである。
軽く10年越し。内容はぜんぜんちがうけどね。

というわけで、7th-heavenに対する6th-havenというタイトルはある種の呪縛であって、7=天国に届かないという意味での6に縛られているわけである。
ちなみにこれは話数を7で完結させるのを決めてからしっかりと定めた縛りなのだが、よくよく調べたらこの曲の歌詞に完璧な一日を遂げるために試されるプロセスとして「グラス6杯の水と電話を7回」というのが出てきて少し面食らう。
さらにはタイトルに引用してきたアーティストのうち、ビョークを除く六人がイギリス出身で、これはweb連載中に気がついて少し怖くなった。
この物語は本当に6と7に縛られているのかもしれない。

てなわけで、いかがであったろうか。
散々言ってきた通り、ちまちまと小ネタを仕込んでいるのでいろいろ検索しながら是非読み返してほしいところである。

ん、まさか本当に終わったと思ってる?

最終更新:2014年07月24日 23:23