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現代文の勉強の仕方・参考書 - (2010/11/28 (日) 19:32:07) の1つ前との変更点

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[[トップページ]]>[[現代文]]> #hr() &bold(){目次} #contents_line(level=2,sep=/) *勉強の仕方 ***高1~高2生  基本は教科書。教科書ガイドを用意しながら読む。  語彙を増やしつつ、読書量を積むことを心がけること。  その際、読む本が文学・小説に偏りすぎないよう気をつけること。  新書や学術文庫などにも意欲的に手を伸ばしたい。  あせって大学入試用の参考書に手を出す必要はなし。  (もし大学入試現代文がどういうものか早いうちに知っておきたい人は[[田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)]] や   [[入試現代文へのアクセス(河合出版)]]あたりをかじってみてもいい) ***偏差値40未満の受験生&aname(A,option=nolink){}  おそらく、語彙力も読書量もそれまでの蓄積が足りず、  文章を読んでも何がなんだかわからないような状態だと思われます。  こういう人はまず活字慣れをするところから始めた方がいいでしょう。  漢字(書き取り・読み方)や言葉(慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語、等)の問題集を1冊仕上げたり、  現代文用語集を読んでいったりして、語彙力をつけましょう。  またそれと並行して、国語の教科書を教科書ガイドつきでもう一度読み直したり、  [[高校生のための批評入門(筑摩書房)]]などの解説の詳しいアンソロジー集を読んだりして、  活字を読むことに慣れるとともに、そこに出てくる論点について自分の頭で考えてみることが大事です。 ***{偏差値40~50の受験生} &aname(B,option=nolink) こういう人の多くは、入試現代文がどういう教科なのかまだあまり把握できてない人のようです。  入試現代文の基礎を教え次へとステップアップさせてくれるような参考書に手を出してみるのがよいでしょう。 [[田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)]]  ・・入試現代文の特徴の説明から問題の解き方の基礎まで、語り口調で解きほぐしてくれる。 [[入試現代文へのアクセス(河合出版)]]  ・・基礎レベルの問題を、正攻法で詳しく解説してある。現代文重要語句を多く説明してあるのもよい。  『やさしく語る』と『アクセス』を併用し、  前者で設問の解き方を、後者で文章内容の追い方を掴むのがよいのでは…という意見が多いようです。 ***偏差値50以上の受験生 &aname(C,option=nolink){} このへんの人は基礎力はある程度持ってるはずなので、  方法論をしっかり固める参考書をやって、過去問演習に繋ぐ土台を作っておくといいでしょう。 [[新・田村の現代文講義1(代々木ライブラリー)]]、[[新・田村の現代文講義2(代々木ライブラリー)]]  ・・入試現代文の構造について説明しつつ、現代日本語の文法構造に従って問題を読み解いていく。   センターのみや中堅私大までの人は「1」のみ、二次・上位私大もある人は「1→2」とやるといい。 [[入試現代文へのアクセス 発展編(河合出版)]]、[[現代文と格闘する(河合出版)]]  ・・前者は姉妹書『入試現代文へのアクセス』の続編だが、本書からでも無理なく取り組める。   「アクセス」よりも高度な問題をわかりやすく解説。  ・・後者は変な受験テクニックは微塵もなし。正攻法一本で現代文の内容理解に迫ろうとする参考書。   問題数は多くはないが、解説が非常に濃く、量が充実している。   要約を多く取り入れているのも特徴。 [[入門編 現代文のトレーニング(Z会出版)]]、[[必修編 現代文のトレーニング(Z会出版)]]  ・・前者はZ会・代ゼミで長年教鞭を執られた堀木先生のエッセンスが詰まった参考書で、   現代文の本当の意味での基礎力をつけたい受験生がおもな対象。例題18問+実戦問題1問。   段落分け、指示語、空欄補入、傍線部説明、内容判定問題、要約などなど現代文の基礎を   オリジナル問題を使いつつ懇切丁寧に解説。その充実した解説量には圧倒されるだろう。   Z会の参考書らしく「入門」といってもかなり骨があるので甘く見ないこと。  ・・後者は近年の過去問から16問を選びテーマ別に分類して、   設問解法・内容解説・文章テーマという三方向から非常に詳細な解説を加えたもので、   近年の入試に対応した、より実戦的な参考書だと言える。   「入門編」が終わった人が過去問に繋ぐのに適していると思われる。  この辺をしっかりやり通すことができれば、ほぼどの大学の問題にも太刀打ちできる土台はできるはずです。  あとは過去問や問題集で演習を繰り返せばOK。 *おもな現代文用語集についての短評 [[ことばはちからダ!(河合出版)]]  現代文用語集というよりは、現在出題されている問題文の背景となっている  思想的背景や概念装置について詳細に解説している本。  (例えば、「弁証法」とか「近代批判」、「西欧合理主義」)  読み物として読めるので、  現代文の問題文を読んでも「内容が抽象的過ぎて何言ってるかさっぱり分からない…」  というような人に特にお勧め。  収録語彙数自体はあまり多くないのが玉にキズか。  ※同じ河合出版から出ている参考書『入試現代文へのアクセス』でも   現代文の基本用語が多く説明されている。 [[頻出現代文重要語700(桐原書店)]]  各社から現代文用語集が出るきっかけを作った、今の現代文用語集の先駆けともいえる本。  解説は簡潔だが、収録語数が多いのが利点。  「ことばはちからダ!」に出ている内容をだいたい押さえているような人にはこちらがお勧め。  対義語や四字熟語などが充実しているので、漢字問題や穴埋め問題にも有効。  ※類書に『大学入試読解と小論文現代文キーワード500』(桐原書店)がある。 [[現代文 キーワード読解(Z会出版)]]  実際の入試問題を用いながら用語を説明している。  かなり難しく重たいので高1高2の奴がテクニック系の問題集をやる前にお勧め。  何度も復習すれば「教養としての大学受験国語」をする必要がないくらい背景知識の力もつく。 [[入試評論文読解のキーワード300(明治書院)]] [[現代文試験に出る読解ワード300(KKロングセラーズ)]] [[入試の現代語600(文英堂)]]  これら3つはいずれも、「ことばはちからダ!」よりは多めの語句を、  「重要語700」よりは詳しめに解説してある。 [[1日1題30日完成 ことば(慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語)(日栄社)]]  よく使われる・重要な・知っておきたいの三段階に分けて、慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語を、  ドリル形式で習得していく。値段が安いのも魅力。 *問題文の背景を理解するための教養本 [[教養としての大学受験国語(石原千秋・ちくま新書)]]  ・・評論文は、ある程度の「常識」を前提に議論を進めています。   日本人論、言語論、芸術論、科学論、東洋と西洋など、   まず一般的にどういうテーマで議論がなされているかを知らなければ現代文は読解できません。   大学受験の評論文がどのような議論の上に出題されているのかを明らかにするために書かれた本がこの本です。   大学入試現代文を「教養」ととらえ、 「受験生にはこれだけの教養を持ったうえで大学に入ってきてもらいたい」   という大学の先生の視点から書かれています。   大学入試過去問を頻出トピック別にまとめ、それに対し著者の解説が入っていくという形で構成されています。    内容は結構読みごたえがありますが、読み通せば現代文のみならず現代社会を見る目も変わってくるはずです。   ぜひ多くの受験生に読んでもらいたい本です。 *小説問題への対策が必要な人 [[石原千秋 大学受験のための小説講義(ちくま新書)]]  ・・大学入試小説というものの構造をまともに分析した参考書は本当に少ない。   現在出ている大学受験小説の参考書でまともに信頼できるのはこれくらいしかない。 *漢字について [[漢字マスター1800+(河合出版)]]  漢字の横に簡単な意味が載っているので一石二鳥 [[入試に出る漢字と語彙2400(旺文社)]]  大学入試に出題された漢字・熟語を出題頻度順に配列 [[1日1題30日完成 書き取り・読み方[高校初級・中級用](日栄社)]]  重要な常用漢字をドリル形式で効率良く学習でき、値段も安い  漢字ってのは、国語の時間だけでなく、その人がそれまでの人生でどれだけ漢字・語句に注意して覚えてきたか  その蓄積がモロに出る部分だから、  漢字に関しては正直(よほど変なやつをやらん限り)どれをやろうとあまり関係ないとの意見が多い。  漢字は漢字問題として切り離して考えるのではなく、  文章読解の過程で常日頃から意識しつつ頭に入れていくことが必要。 *センター試験について Q.理系でセンター試験しか現代文を使わないのですが、対策はどうすればいいですか?   過去問だけやってればいいですか? A.センター現代文って、かなり厄介な教科です。   実はセンター現代文は、問題文自体の難易度では   そこらの大学の2次試験の現代文並み、あるいはそれ以上の難易度の高さなのです。   というのも、センター試験はその特性上全問マーク客観式問題であることを強いられるので、   出題者は問題の難易度を上げるために、硬くて読みづらい文章を問題文として採用するからです。   現代文が苦手な人がただ漫然とセンター過去問だけやってても、問題文の内容が理解できず、   結局いい加減に適当に選択肢を選ぶことを繰り返すだけに終わってしまい   全然現代文の力がつかない可能性があります。   もし必要性を感じたならば&link_anchor(A){偏差値40未満}、&link_anchor(B){偏差値40~50}、&link_anchor(C){偏差値50~}にあるような参考書を使って方法論や知識を身につけ、   次に『きめる!センター国語 現代文』(学研)や『田村のセンター試験現代文』(代々木ライブラリー)   といった参考書でセンター試験の特徴とその解法を学んだ上で、   センター過去問に取り組んでいったほうが、成績の上昇に結びつきやすいと思います。 *難易度ランク ***難易度別参考書 【S】 [[記述編 現代文のトレーニング(Z会出版)]] 【A】 〔記述対策〕 [[得点奪取現代文 記述・論述対策(河合出版)]] [[船口の現代文 読と解のストラテジー(代々木ライブラリー)]] [[現代文ターゲット別問題集 ハイレベル記述編(駿台文庫)]] [[湯木知史の現代文記述問題が面白いほどとけるスーパーレクチャー(中経出版)]] [[ライジング現代文(桐原書店)]] 〔私大対策〕 [[入試精選問題集 現代文(河合出版)]] [[私大編 現代文のトレーニング(Z会出版)]] [[現代文ターゲット別問題集 ハイレベル私大編(駿台文庫)]] [[5週間入試突破問題集 頻出私大の現代文(開拓社)]] 【B】 [[現代文と格闘する(河合出版)]] [[必修編 現代文のトレーニング(Z会出版)]] [[新・田村の現代文講義2(代々木ライブラリー)]] [[現代文読解力の開発講座(駿台文庫)]] [[田村の総合現代文(ライオン社)]] [[酒井の現代文ミラクルアイランド 評論篇(情況出版)]] [[大学入試現代文総演習(桐原書店)]] [[船口の最強の現代文3(学研)]] [[読解現代文問題集 難関大編(旺文社)]] [[発展30日完成 現代文 高校上級用(日栄社)]] 【C】 [[入試現代文へのアクセス 発展編(河合出版)]] [[入門編 現代文のトレーニング(Z会出版)]] [[新・田村の現代文講義1(代々木ライブラリー)]] [[現代文ターゲット別問題集 センターレベル完成編(駿台文庫)]] [[船口の最強の現代文2(学研)]] [[読解現代文問題集(旺文社)]] [[発展30日完成 現代文 高校中級用(日栄社)]] 【D】 [[入試現代文へのアクセス(河合出版)]] [[田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)]] [[船口の最強の現代文1(学研)]] [[発展30日完成 現代文 高校初級用(日栄社)]] ***目標ランク 【S】文系最高峰 【A】理系最高峰、東大(文科)、京大(文系)、一橋、旧帝・神戸(文系)、早稲田、上智 【B】東大(理科)、京大(理系)、名大(医・医、理)、一般国公立大(文系)、MARCH、関関同立 【C】センター、中堅私大 【D】入門、一般私大 *分野別対策 ***センター対策 [[解決!センター国語 現代文(Z会出版)]] [[田村のセンター試験現代文(代々木ライブラリー)]] [[酒井のセンター攻略現代文(あすとろ出版)]] [[きめる!センター国語 現代文(学研)]] ***小説対策 [[小説編 現代文のトレーニング(Z会出版)]] ***融合問題対策 [[田村の融合問題詳説(ライオン社)]] ***文語文対策 [[近代文語文 問題演習(駿台文庫)]] *参考:代替参考書のない絶版良書 ・ファンダメンタル記述論述現代文(学燈社)  「記述問題が面白いほどとける」の代ゼミ湯木師による記述難問集。  200字記述・要約・意見論述など過去問から抜粋して解説しており、【A】~【S】レベルの問題集では不足する場合に有効。  頻出テーマのまとめと解説もあり小論文対策にも使える。 ・Z会必修現代文(増進会出版社)  「入門編 現代文のトレーニング」の堀木師の参考書。  入門編と同じく別冊本文解説を用いたスタイルで、記述を中心とした創作問題及び過去問を解説しており、  「必修編 現代文のトレーニング」が易しすぎる、又は解説が肌に合わない、と感じる場合にお薦め。 ・新・田村の現代文講義3(代々木ライブラリー) ・田村の現代文年間記述問題解説(栄光)  「田村の現代文講義」の代ゼミ田村師の参考書。  類書とは違い、設問の解答例を先に示してからその解答例を作成するプロセスを詳説しており、答案作成力を磨くのに最適。  前者は創作問題を利用し、記述の初歩から基本事項を解説した記述の入門書であり、後者は東大・京大を中心とした演習書である。 ・旧・田村の現代文講義4(代々木ライブラリー)  上記と同じく田村師の著書。  最難関大学の過去問を中心に小説問題の読み方と解き方を解説。  「小説編 現代文のトレーニング」よりも難しい問題を扱っており、京大、阪大(文学部)などの小説難問対策に最適。 *不評な業界関係者とその主な著作・活動 ・出口汪(水王舎代表、東進講師)  解説がこじつけであったり、自分の解説に都合の良い問題ばかりを収録している。  「論理エンジン」  「出口の現代文レベル別問題集」シリーズ(東進ブックス)  「出口のシステム現代文」シリーズ(水王舎)  「出口現代文講義の実況中継」シリーズ(語学春秋社)  「出口汪のメキメキ力がつく現代文」シリーズ(小学館)  他、多数。 ・板野博行(アルス工房主宰、東進講師)  解答の根拠は必ず○行以内にあるという、文章の内容理解を度外視した、極めて不確実な解法を推奨している。  「ゴロゴ板野の現代文解法565(ゴロゴ)パターン」シリーズ(アルス工房)  「板野博行のターゲット現代文」シリーズ(旺文社)  「ゴロゴ板野のライブ!」シリーズ(アルス工房)  他、多数。 ・川村明宏(新日本速読研究会会長)  「ジニアス速読術」  速読に関する書籍各種、任天堂DSソフト各種、等 ・北山義晃(七海塾塾長)  予備校業界での活動は、講師よりもチューターが中心。  出口の「論理エンジン」を喧伝し、合格者は皆やってる、自分のやり方のみ伸びると法螺を吹いて、十数万もする教材を売りつける、典型的な詐欺師的商法を展開。  出口の名を勝手に使用して通信講座を開講し、あたかも自分の威厳に利用しているが、出口自身がブログで「自分とは一切無関係」と表明している。  各者に共通することは、その参考書に採用する題材(問題)は、全て自分の論法(解法)が通用する単純なものであること。  言い換えれば、各者の論法は煩雑な文章にも通用する汎用性が無く、極めて幼稚なものである。  現代文に限らず語学は文章の内容理解が第一であるはずだが、各者はいずれもこれを無視して自己の解法こそが絶対的なものと喧伝しているのだ。  語学はそんなに甘いものではない。中学・高校受験ぐらいには通用しても、大学受験では、大多数が合格できる底辺私大ぐらいにしか通用しない。 *コメント - 出口のモロに持ってるんだがwww -- 名無しさん (2010-11-18 22:16:24) - 出口は一見もっともらしい説明だからたちわるいよな -- 名無しさん (2010-11-23 22:16:18) #comment()
[[トップページ]]>[[現代文]]> #hr() &bold(){目次} #contents_line(level=2,sep=/) *勉強の仕方 ***高1~高2生  基本は教科書。教科書ガイドを用意しながら読む。  語彙を増やしつつ、読書量を積むことを心がけること。  その際、読む本が文学・小説に偏りすぎないよう気をつけること。  新書や学術文庫などにも意欲的に手を伸ばしたい。  あせって大学入試用の参考書に手を出す必要はなし。  (もし大学入試現代文がどういうものか早いうちに知っておきたい人は[[田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)]] や   [[入試現代文へのアクセス(河合出版)]]あたりをかじってみてもいい) ***偏差値40未満の受験生&aname(A,option=nolink){}  おそらく、語彙力も読書量もそれまでの蓄積が足りず、  文章を読んでも何がなんだかわからないような状態だと思われます。  こういう人はまず活字慣れをするところから始めた方がいいでしょう。  漢字(書き取り・読み方)や言葉(慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語、等)の問題集を1冊仕上げたり、  現代文用語集を読んでいったりして、語彙力をつけましょう。  またそれと並行して、国語の教科書を教科書ガイドつきでもう一度読み直したり、  [[高校生のための批評入門(筑摩書房)]]などの解説の詳しいアンソロジー集を読んだりして、  活字を読むことに慣れるとともに、そこに出てくる論点について自分の頭で考えてみることが大事です。 ***偏差値40~50の受験生&aname(B,option=nolink)  こういう人の多くは、入試現代文がどういう教科なのかまだあまり把握できてない人のようです。  入試現代文の基礎を教え次へとステップアップさせてくれるような参考書に手を出してみるのがよいでしょう。 [[田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)]]  ・・入試現代文の特徴の説明から問題の解き方の基礎まで、語り口調で解きほぐしてくれる。 [[入試現代文へのアクセス(河合出版)]]  ・・基礎レベルの問題を、正攻法で詳しく解説してある。現代文重要語句を多く説明してあるのもよい。  『やさしく語る』と『アクセス』を併用し、  前者で設問の解き方を、後者で文章内容の追い方を掴むのがよいのでは…という意見が多いようです。 ***偏差値50以上の受験生&aname(C,option=nolink){}  このへんの人は基礎力はある程度持ってるはずなので、  方法論をしっかり固める参考書をやって、過去問演習に繋ぐ土台を作っておくといいでしょう。 [[新・田村の現代文講義1(代々木ライブラリー)]]、[[新・田村の現代文講義2(代々木ライブラリー)]]  ・・入試現代文の構造について説明しつつ、現代日本語の文法構造に従って問題を読み解いていく。   センターのみや中堅私大までの人は「1」のみ、二次・上位私大もある人は「1→2」とやるといい。 [[入試現代文へのアクセス 発展編(河合出版)]]、[[現代文と格闘する(河合出版)]]  ・・前者は姉妹書『入試現代文へのアクセス』の続編だが、本書からでも無理なく取り組める。   「アクセス」よりも高度な問題をわかりやすく解説。  ・・後者は変な受験テクニックは微塵もなし。正攻法一本で現代文の内容理解に迫ろうとする参考書。   問題数は多くはないが、解説が非常に濃く、量が充実している。   要約を多く取り入れているのも特徴。 [[入門編 現代文のトレーニング(Z会出版)]]、[[必修編 現代文のトレーニング(Z会出版)]]  ・・前者はZ会・代ゼミで長年教鞭を執られた堀木先生のエッセンスが詰まった参考書で、   現代文の本当の意味での基礎力をつけたい受験生がおもな対象。例題18問+実戦問題1問。   段落分け、指示語、空欄補入、傍線部説明、内容判定問題、要約などなど現代文の基礎を   オリジナル問題を使いつつ懇切丁寧に解説。その充実した解説量には圧倒されるだろう。   Z会の参考書らしく「入門」といってもかなり骨があるので甘く見ないこと。  ・・後者は近年の過去問から16問を選びテーマ別に分類して、   設問解法・内容解説・文章テーマという三方向から非常に詳細な解説を加えたもので、   近年の入試に対応した、より実戦的な参考書だと言える。   「入門編」が終わった人が過去問に繋ぐのに適していると思われる。  この辺をしっかりやり通すことができれば、ほぼどの大学の問題にも太刀打ちできる土台はできるはずです。  あとは過去問や問題集で演習を繰り返せばOK。 *おもな現代文用語集についての短評 [[ことばはちからダ!(河合出版)]]  現代文用語集というよりは、現在出題されている問題文の背景となっている  思想的背景や概念装置について詳細に解説している本。  (例えば、「弁証法」とか「近代批判」、「西欧合理主義」)  読み物として読めるので、  現代文の問題文を読んでも「内容が抽象的過ぎて何言ってるかさっぱり分からない…」  というような人に特にお勧め。  収録語彙数自体はあまり多くないのが玉にキズか。  ※同じ河合出版から出ている参考書『入試現代文へのアクセス』でも   現代文の基本用語が多く説明されている。 [[頻出現代文重要語700(桐原書店)]]  各社から現代文用語集が出るきっかけを作った、今の現代文用語集の先駆けともいえる本。  解説は簡潔だが、収録語数が多いのが利点。  「ことばはちからダ!」に出ている内容をだいたい押さえているような人にはこちらがお勧め。  対義語や四字熟語などが充実しているので、漢字問題や穴埋め問題にも有効。  ※類書に『大学入試読解と小論文現代文キーワード500』(桐原書店)がある。 [[現代文 キーワード読解(Z会出版)]]  実際の入試問題を用いながら用語を説明している。  かなり難しく重たいので高1高2の奴がテクニック系の問題集をやる前にお勧め。  何度も復習すれば「教養としての大学受験国語」をする必要がないくらい背景知識の力もつく。 [[入試評論文読解のキーワード300(明治書院)]] [[現代文試験に出る読解ワード300(KKロングセラーズ)]] [[入試の現代語600(文英堂)]]  これら3つはいずれも、「ことばはちからダ!」よりは多めの語句を、  「重要語700」よりは詳しめに解説してある。 [[1日1題30日完成 ことば(慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語)(日栄社)]]  よく使われる・重要な・知っておきたいの三段階に分けて、慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語を、  ドリル形式で習得していく。値段が安いのも魅力。 *問題文の背景を理解するための教養本 [[教養としての大学受験国語(石原千秋・ちくま新書)]]  ・・評論文は、ある程度の「常識」を前提に議論を進めています。   日本人論、言語論、芸術論、科学論、東洋と西洋など、   まず一般的にどういうテーマで議論がなされているかを知らなければ現代文は読解できません。   大学受験の評論文がどのような議論の上に出題されているのかを明らかにするために書かれた本がこの本です。   大学入試現代文を「教養」ととらえ、 「受験生にはこれだけの教養を持ったうえで大学に入ってきてもらいたい」   という大学の先生の視点から書かれています。   大学入試過去問を頻出トピック別にまとめ、それに対し著者の解説が入っていくという形で構成されています。    内容は結構読みごたえがありますが、読み通せば現代文のみならず現代社会を見る目も変わってくるはずです。   ぜひ多くの受験生に読んでもらいたい本です。 *小説問題への対策が必要な人 [[石原千秋 大学受験のための小説講義(ちくま新書)]]  ・・大学入試小説というものの構造をまともに分析した参考書は本当に少ない。   現在出ている大学受験小説の参考書でまともに信頼できるのはこれくらいしかない。 *漢字について [[漢字マスター1800+(河合出版)]]  漢字の横に簡単な意味が載っているので一石二鳥 [[入試に出る漢字と語彙2400(旺文社)]]  大学入試に出題された漢字・熟語を出題頻度順に配列 [[1日1題30日完成 書き取り・読み方[高校初級・中級用](日栄社)]]  重要な常用漢字をドリル形式で効率良く学習でき、値段も安い  漢字ってのは、国語の時間だけでなく、その人がそれまでの人生でどれだけ漢字・語句に注意して覚えてきたか  その蓄積がモロに出る部分だから、  漢字に関しては正直(よほど変なやつをやらん限り)どれをやろうとあまり関係ないとの意見が多い。  漢字は漢字問題として切り離して考えるのではなく、  文章読解の過程で常日頃から意識しつつ頭に入れていくことが必要。 *センター試験について Q.理系でセンター試験しか現代文を使わないのですが、対策はどうすればいいですか?   過去問だけやってればいいですか? A.センター現代文って、かなり厄介な教科です。   実はセンター現代文は、問題文自体の難易度では   そこらの大学の2次試験の現代文並み、あるいはそれ以上の難易度の高さなのです。   というのも、センター試験はその特性上全問マーク客観式問題であることを強いられるので、   出題者は問題の難易度を上げるために、硬くて読みづらい文章を問題文として採用するからです。   現代文が苦手な人がただ漫然とセンター過去問だけやってても、問題文の内容が理解できず、   結局いい加減に適当に選択肢を選ぶことを繰り返すだけに終わってしまい   全然現代文の力がつかない可能性があります。   もし必要性を感じたならば&link_anchor(A){偏差値40未満}、&link_anchor(B){偏差値40~50}、&link_anchor(C){偏差値50~}にあるような参考書を使って方法論や知識を身につけ、   次に『きめる!センター国語 現代文』(学研)や『田村のセンター試験現代文』(代々木ライブラリー)   といった参考書でセンター試験の特徴とその解法を学んだ上で、   センター過去問に取り組んでいったほうが、成績の上昇に結びつきやすいと思います。 *難易度ランク ***難易度別参考書 【S】 [[記述編 現代文のトレーニング(Z会出版)]] 【A】 〔記述対策〕 [[得点奪取現代文 記述・論述対策(河合出版)]] [[船口の現代文 読と解のストラテジー(代々木ライブラリー)]] [[現代文ターゲット別問題集 ハイレベル記述編(駿台文庫)]] [[湯木知史の現代文記述問題が面白いほどとけるスーパーレクチャー(中経出版)]] [[ライジング現代文(桐原書店)]] 〔私大対策〕 [[入試精選問題集 現代文(河合出版)]] [[私大編 現代文のトレーニング(Z会出版)]] [[現代文ターゲット別問題集 ハイレベル私大編(駿台文庫)]] [[5週間入試突破問題集 頻出私大の現代文(開拓社)]] 【B】 [[現代文と格闘する(河合出版)]] [[必修編 現代文のトレーニング(Z会出版)]] [[新・田村の現代文講義2(代々木ライブラリー)]] [[現代文読解力の開発講座(駿台文庫)]] [[田村の総合現代文(ライオン社)]] [[酒井の現代文ミラクルアイランド 評論篇(情況出版)]] [[大学入試現代文総演習(桐原書店)]] [[船口の最強の現代文3(学研)]] [[読解現代文問題集 難関大編(旺文社)]] [[発展30日完成 現代文 高校上級用(日栄社)]] 【C】 [[入試現代文へのアクセス 発展編(河合出版)]] [[入門編 現代文のトレーニング(Z会出版)]] [[新・田村の現代文講義1(代々木ライブラリー)]] [[現代文ターゲット別問題集 センターレベル完成編(駿台文庫)]] [[船口の最強の現代文2(学研)]] [[読解現代文問題集(旺文社)]] [[発展30日完成 現代文 高校中級用(日栄社)]] 【D】 [[入試現代文へのアクセス(河合出版)]] [[田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)]] [[船口の最強の現代文1(学研)]] [[発展30日完成 現代文 高校初級用(日栄社)]] ***目標ランク 【S】文系最高峰 【A】理系最高峰、東大(文科)、京大(文系)、一橋、旧帝・神戸(文系)、早稲田、上智 【B】東大(理科)、京大(理系)、名大(医・医、理)、一般国公立大(文系)、MARCH、関関同立 【C】センター、中堅私大 【D】入門、一般私大 *分野別対策 ***センター対策 [[解決!センター国語 現代文(Z会出版)]] [[田村のセンター試験現代文(代々木ライブラリー)]] [[酒井のセンター攻略現代文(あすとろ出版)]] [[きめる!センター国語 現代文(学研)]] ***小説対策 [[小説編 現代文のトレーニング(Z会出版)]] ***融合問題対策 [[田村の融合問題詳説(ライオン社)]] ***文語文対策 [[近代文語文 問題演習(駿台文庫)]] *参考:代替参考書のない絶版良書 ・ファンダメンタル記述論述現代文(学燈社)  「記述問題が面白いほどとける」の代ゼミ湯木師による記述難問集。  200字記述・要約・意見論述など過去問から抜粋して解説しており、【A】~【S】レベルの問題集では不足する場合に有効。  頻出テーマのまとめと解説もあり小論文対策にも使える。 ・Z会必修現代文(増進会出版社)  「入門編 現代文のトレーニング」の堀木師の参考書。  入門編と同じく別冊本文解説を用いたスタイルで、記述を中心とした創作問題及び過去問を解説しており、  「必修編 現代文のトレーニング」が易しすぎる、又は解説が肌に合わない、と感じる場合にお薦め。 ・新・田村の現代文講義3(代々木ライブラリー) ・田村の現代文年間記述問題解説(栄光)  「田村の現代文講義」の代ゼミ田村師の参考書。  類書とは違い、設問の解答例を先に示してからその解答例を作成するプロセスを詳説しており、答案作成力を磨くのに最適。  前者は創作問題を利用し、記述の初歩から基本事項を解説した記述の入門書であり、後者は東大・京大を中心とした演習書である。 ・旧・田村の現代文講義4(代々木ライブラリー)  上記と同じく田村師の著書。  最難関大学の過去問を中心に小説問題の読み方と解き方を解説。  「小説編 現代文のトレーニング」よりも難しい問題を扱っており、京大、阪大(文学部)などの小説難問対策に最適。 *不評な業界関係者とその主な著作・活動 ・出口汪(水王舎代表、東進講師)  解説がこじつけであったり、自分の解説に都合の良い問題ばかりを収録している。  「論理エンジン」  「出口の現代文レベル別問題集」シリーズ(東進ブックス)  「出口のシステム現代文」シリーズ(水王舎)  「出口現代文講義の実況中継」シリーズ(語学春秋社)  「出口汪のメキメキ力がつく現代文」シリーズ(小学館)  他、多数。 ・板野博行(アルス工房主宰、東進講師)  解答の根拠は必ず○行以内にあるという、文章の内容理解を度外視した、極めて不確実な解法を推奨している。  「ゴロゴ板野の現代文解法565(ゴロゴ)パターン」シリーズ(アルス工房)  「板野博行のターゲット現代文」シリーズ(旺文社)  「ゴロゴ板野のライブ!」シリーズ(アルス工房)  他、多数。 ・川村明宏(新日本速読研究会会長)  「ジニアス速読術」  速読に関する書籍各種、任天堂DSソフト各種、等 ・北山義晃(七海塾塾長)  予備校業界での活動は、講師よりもチューターが中心。  出口の「論理エンジン」を喧伝し、合格者は皆やってる、自分のやり方のみ伸びると法螺を吹いて、十数万もする教材を売りつける、典型的な詐欺師的商法を展開。  出口の名を勝手に使用して通信講座を開講し、あたかも自分の威厳に利用しているが、出口自身がブログで「自分とは一切無関係」と表明している。  各者に共通することは、その参考書に採用する題材(問題)は、全て自分の論法(解法)が通用する単純なものであること。  言い換えれば、各者の論法は煩雑な文章にも通用する汎用性が無く、極めて幼稚なものである。  現代文に限らず語学は文章の内容理解が第一であるはずだが、各者はいずれもこれを無視して自己の解法こそが絶対的なものと喧伝しているのだ。  語学はそんなに甘いものではない。中学・高校受験ぐらいには通用しても、大学受験では、大多数が合格できる底辺私大ぐらいにしか通用しない。 *コメント - 出口のモロに持ってるんだがwww -- 名無しさん (2010-11-18 22:16:24) - 出口は一見もっともらしい説明だからたちわるいよな -- 名無しさん (2010-11-23 22:16:18) #comment()

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