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現代文の勉強の仕方・参考書 - (2010/11/28 (日) 21:07:18) の編集履歴(バックアップ)




目次

勉強の仕方

高1~高2生

 基本は教科書。教科書ガイドを用意しながら読む。
 語彙を増やしつつ、読書量を積むことを心がけること。
 その際、読む本が文学・小説に偏りすぎないよう気をつけること。
 新書や学術文庫などにも意欲的に手を伸ばしたい。
 あせって大学入試用の参考書に手を出す必要はなし。
 (もし大学入試現代文がどういうものか早いうちに知っておきたい人は田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)
  入試現代文へのアクセス(河合出版)あたりをかじってみてもいい)


偏差値40未満の受験生

 おそらく、語彙力も読書量もそれまでの蓄積が足りず、
 文章を読んでも何がなんだかわからないような状態だと思われます。
 こういう人はまず活字慣れをするところから始めた方がいいでしょう。
 漢字(書き取り・読み方)や言葉(慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語、等)の問題集を1冊仕上げたり、
 現代文用語集を読んでいったりして、語彙力をつけましょう。
 またそれと並行して、国語の教科書を教科書ガイドつきでもう一度読み直したり、
 高校生のための批評入門(筑摩書房)などの解説の詳しいアンソロジー集を読んだりして、
 活字を読むことに慣れるとともに、そこに出てくる論点について自分の頭で考えてみることが大事です。


偏差値40~50の受験生

 こういう人の多くは、入試現代文がどういう教科なのかまだあまり把握できてない人のようです。
 入試現代文の基礎を教え次へとステップアップさせてくれるような参考書に手を出してみるのがよいでしょう。
田村のやさしく語る現代文(代々木ライブラリー)
入試現代文へのアクセス(河合出版)
 『やさしく語る』と『アクセス』を併用し、
 前者で設問の解き方を、後者で文章内容の追い方を掴むのがよいのでは…という意見が多いようです。


偏差値50以上の受験生

 このへんの人は基礎力はある程度持ってるはずなので、
 方法論をしっかり固める参考書をやって、過去問演習に繋ぐ土台を作っておくといいでしょう。
新・田村の現代文講義(代々木ライブラリー)①~②
入試現代文へのアクセス 発展編(河合出版)
現代文と格闘する(河合出版)
入門編 現代文のトレーニング(Z会出版)
必修編 現代文のトレーニング(Z会出版)
 この辺をしっかりやり通すことができれば、ほぼどの大学の問題にも太刀打ちできる土台はできるはずです。
 あとは過去問や問題集で演習を繰り返せばOK。

おもな現代文用語集




1日1題30日完成 ことば(慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語)(日栄社)
 よく使われる・重要な・知っておきたいの三段階に分けて、慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語を、
 ドリル形式で習得していく。値段が安いのも魅力。

問題文の背景を理解するための教養本

教養としての大学受験国語(石原千秋・ちくま新書)
 ・・評論文は、ある程度の「常識」を前提に議論を進めています。
  日本人論、言語論、芸術論、科学論、東洋と西洋など、
  まず一般的にどういうテーマで議論がなされているかを知らなければ現代文は読解できません。
  大学受験の評論文がどのような議論の上に出題されているのかを明らかにするために書かれた本がこの本です。
  大学入試現代文を「教養」ととらえ、 「受験生にはこれだけの教養を持ったうえで大学に入ってきてもらいたい」
  という大学の先生の視点から書かれています。
  大学入試過去問を頻出トピック別にまとめ、それに対し著者の解説が入っていくという形で構成されています。 
  内容は結構読みごたえがありますが、読み通せば現代文のみならず現代社会を見る目も変わってくるはずです。
  ぜひ多くの受験生に読んでもらいたい本です。

小説問題への対策が必要な人

石原千秋 大学受験のための小説講義(ちくま新書)
 ・・大学入試小説というものの構造をまともに分析した参考書は本当に少ない。
  現在出ている大学受験小説の参考書でまともに信頼できるのはこれくらいしかない。

漢字について

漢字マスター1800+(河合出版)
 漢字の横に簡単な意味が載っているので一石二鳥
入試に出る漢字と語彙2400(旺文社)
 大学入試に出題された漢字・熟語を出題頻度順に配列
1日1題30日完成 書き取り・読み方[高校初級・中級用](日栄社)
 重要な常用漢字をドリル形式で効率良く学習でき、値段も安い

 漢字ってのは、国語の時間だけでなく、その人がそれまでの人生でどれだけ漢字・語句に注意して覚えてきたか
 その蓄積がモロに出る部分だから、
 漢字に関しては正直(よほど変なやつをやらん限り)どれをやろうとあまり関係ないとの意見が多い。

 漢字は漢字問題として切り離して考えるのではなく、
 文章読解の過程で常日頃から意識しつつ頭に入れていくことが必要。


センター試験について

Q.理系でセンター試験しか現代文を使わないのですが、対策はどうすればいいですか?
  過去問だけやってればいいですか?

A.センター現代文って、かなり厄介な教科です。
  実はセンター現代文は、問題文自体の難易度では
  そこらの大学の2次試験の現代文並み、あるいはそれ以上の難易度の高さなのです。
  というのも、センター試験はその特性上全問マーク客観式問題であることを強いられるので、
  出題者は問題の難易度を上げるために、硬くて読みづらい文章を問題文として採用するからです。

  現代文が苦手な人がただ漫然とセンター過去問だけやってても、問題文の内容が理解できず、
  結局いい加減に適当に選択肢を選ぶことを繰り返すだけに終わってしまい
  全然現代文の力がつかない可能性があります。

  もし必要性を感じたならば偏差値40未満偏差値40~50偏差値50~にあるような参考書を使って方法論や知識を身につけ、
  次に『きめる!センター国語 現代文』(学研)や『田村のセンター試験現代文』(代々木ライブラリー)
  といった参考書でセンター試験の特徴とその解法を学んだ上で、
  センター過去問に取り組んでいったほうが、成績の上昇に結びつきやすいと思います。

難易度ランク

難易度別参考書







目標ランク

【S】文系最高峰
【A】理系最高峰、東大(文科)、京大(文系)、一橋、旧帝・神戸(文系)、早稲田、上智
【B】東大(理科)、京大(理系)、名大(医・医、理)、一般国公立大(文系)、MARCH、関関同立
【C】センター、中堅私大
【D】入門、一般私大

分野別対策

センター対策


小説対策


融合問題対策


文語文対策




参考:代替参考書のない絶版良書

  • ファンダメンタル記述論述現代文(学燈社)
 「記述問題が面白いほどとける」の代ゼミ湯木師による記述難問集。
 200字記述・要約・意見論述など過去問から抜粋して解説しており、【A】~【S】レベルの問題集では不足する場合に有効。
 頻出テーマのまとめと解説もあり小論文対策にも使える。

  • Z会必修現代文(増進会出版社)
 「入門編 現代文のトレーニング」の堀木師の参考書。
 入門編と同じく別冊本文解説を用いたスタイルで、記述を中心とした創作問題及び過去問を解説しており、
 「必修編 現代文のトレーニング」が易しすぎる、又は解説が肌に合わない、と感じる場合にお薦め。

  • 新・田村の現代文講義3(代々木ライブラリー)
  • 田村の現代文年間記述問題解説(栄光)
 「田村の現代文講義」の代ゼミ田村師の参考書。
 類書とは違い、設問の解答例を先に示してからその解答例を作成するプロセスを詳説しており、答案作成力を磨くのに最適。
 前者は創作問題を利用し、記述の初歩から基本事項を解説した記述の入門書であり、後者は東大・京大を中心とした演習書である。

  • 旧・田村の現代文講義4(代々木ライブラリー)
 上記と同じく田村師の著書。
 最難関大学の過去問を中心に小説問題の読み方と解き方を解説。
 「小説編 現代文のトレーニング」よりも難しい問題を扱っており、京大、阪大(文学部)などの小説難問対策に最適。

不評な業界関係者とその主な著作・活動

  • 出口汪(水王舎代表、東進講師)
 解説がこじつけであったり、自分の解説に都合の良い問題ばかりを収録している。
 「論理エンジン」
 「出口の現代文レベル別問題集」シリーズ(東進ブックス)
 「出口のシステム現代文」シリーズ(水王舎)
 「出口現代文講義の実況中継」シリーズ(語学春秋社)
 「出口汪のメキメキ力がつく現代文」シリーズ(小学館)
 他、多数。

  • 板野博行(アルス工房主宰、東進講師)
 解答の根拠は必ず○行以内にあるという、文章の内容理解を度外視した、極めて不確実な解法を推奨している。
 「ゴロゴ板野の現代文解法565(ゴロゴ)パターン」シリーズ(アルス工房)
 「板野博行のターゲット現代文」シリーズ(旺文社)
 「ゴロゴ板野のライブ!」シリーズ(アルス工房)
 他、多数。

  • 川村明宏(新日本速読研究会会長)
 「ジニアス速読術」
 速読に関する書籍各種、任天堂DSソフト各種、等

  • 北山義晃(七海塾塾長)
 予備校業界での活動は、講師よりもチューターが中心。
 出口の「論理エンジン」を喧伝し、合格者は皆やってる、自分のやり方のみ伸びると法螺を吹いて、十数万もする教材を売りつける、典型的な詐欺師的商法を展開。
 出口の名を勝手に使用して通信講座を開講し、あたかも自分の威厳に利用しているが、出口自身がブログで「自分とは一切無関係」と表明している。

 各者に共通することは、その参考書に採用する題材(問題)は、全て自分の論法(解法)が通用する単純なものであること。
 言い換えれば、各者の論法は煩雑な文章にも通用する汎用性が無く、極めて幼稚なものである。
 現代文に限らず語学は文章の内容理解が第一であるはずだが、各者はいずれもこれを無視して自己の解法こそが絶対的なものと喧伝しているのだ。
 語学はそんなに甘いものではない。中学・高校受験ぐらいには通用しても、大学受験では、大多数が合格できる底辺私大ぐらいにしか通用しない。

コメント

  • 出口のモロに持ってるんだがwww -- 名無しさん (2010-11-18 22:16:24)
  • 出口は一見もっともらしい説明だからたちわるいよな -- 名無しさん (2010-11-23 22:16:18)
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