解説ブックレットより
●ウルトラセブン第43話(製作No.43)1968年7月28日放映
●登場宇宙人・怪獣:第四惑星アンドロイドロボット長官 第四惑星人
●『ウルトラセブン』は、ウルトラマンの大成功に続き、円谷プロが構想を一新して放ったシリーズである。最初この全身を“赤”に染められたヒーローのデザインと色を見て、私は首を傾げたが、カプセル怪獣といった新機軸とともに、次第にそれが考えぬかれた彩色であることがわかってきた。基礎をつくった円谷一さんに、児童心理学からの説明を受けたのだ。分割するウルトラホークなども新鮮だった。特撮班がまず最初に手がけた“ありもの”づくりでは、ホーク発進などをふくめ、何万フィートが用意されたことだろう。見ていて疲れた記憶がある。
「第四惑星の悪夢」は、ダンとソガの二人が、宇宙探査ロケットで航海中に、ロボットが支配する星へ漂着する物語である。独裁者の長官の存在に脅威を覚えたセブンが戦う、反地球での悪夢である。無事、地球に帰還した二人は、散歩する途中で、下駄を蹴り上げて明日の天気を占う。裏なら雨、表なら晴、こんな長閑な地球が、ロボットに支配されてはならない。セブンは微笑んで、そんな地球を見守っていたのである。
ウルトラセブン監督 実相寺昭雄氏
補足
異色作ですよね。子供の時は、セブンを見てる気がちっともしませんでした。
コーヒーにはうるさい長官(正確には砂糖の量ですが)。ジオラマもその辺りヌカりはありません。できれば秘書のアリーもつけていただきたかった。やたら奥行きのある長官室も背景で表現されていますが、流石にこれはちょっと無理があるかも。
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最終更新:2008年07月13日 01:19