サブタイトル個別 ウルトラQ 第3話


宇宙からの贈りもの
ナメゴン(カラー)
ナメゴン(モノクロ)

収録:ウルトラ怪獣名鑑戯画報(書籍付録)
   インターネット版/ナメゴン(カラー)・通常版/ナメゴン(モノクロ)

解説ブックレットより

●ウルトラQ第3話(製作No.5)1966年1月16日放映
●登場宇宙人・怪獣:火星怪獣ナメゴン
●この作品で私は「ナメゴン」と随分と格闘しているわけだが、実際の撮影現場では実は彼とは会っていない。しかし確かに私は撮影現場で「これでもか!」という位に悪戦苦闘していたのである。実はそれは自分の履いている「革靴」であった。当時の小道具として使っていた「革靴」、それは今のように裏にゴムがついていたりするものではなく裏がツルンツルンのものであった。だから岩や、草むらなどで走るときは要注意。まさしく“すってんころりん”である。この撮影は岩場で実際には見えない「ナメゴン」と闘っていたわけだが、本人は「おいおい、ここで滑って衣裳でも破いちゃ、大変だぜ」と思って足元に必要以上に神経を通わせ小道具の「革靴」と戦っていたのだ! 実際に何度も転んだと思うが、怪我には至らなかっただけでも良かったと思っている。この「ナメゴン」は作品では火星人が地球人の傍若無人な宇宙開発の警告の意味で送り込んだ怪獣となっているが今になって思えば、その撮影の「革靴」こそが火星人から本当に送り込まれてきた本物の怪獣だったのかもしれない。
万城目淳役 佐原健二

補足

●ダイジェスト
消息を絶っていた火星探査無人ロケットが地球に帰ってきた。そこから発見された金色の小さな玉は、ギャングによって持ち出されてしまう。潜伏先の大蔵島洞窟内で、温泉の熱により玉は巨大化。殻を割って、巨大なナメクジの怪物が出現した。
●火星怪獣ナメゴン/身長30メートル・体重1万トン
劇中では2体登場。両目から人間を硬直死させたり、周囲を破壊する怪光線を発する。地球人に対する警告・または威嚇のため、火星の知的生命体により送り込まれたと推測されている。
●ヌメヌメした感じが良く出ている名鑑のフィギュア。ただ、劇中では、身体の斑点状の模様が、もっと目立って見えますね。
●塩水に溶けてしまうという、あまりにベタな弱点。フィギュアでは崖の万城目さんがいい感じですが(ちゃんとダボ穴に挿すようにできているので無くさないですみそう)、何故ナメゴンは、彼の上を通り越して、自分からわざわざ海に飛び込んでいったのでしょうか?
●ナメクジというと動きが遅い動物の代名詞的にも使われますが、とりあえずナメゴンは、人が走るのと同じ程度の移動速度はあるようです。劇中、移動するナメゴンを横から捉えたカットは、動きが妙に面白くて印象に残っています。昔は着ぐるみかと思っていましたが、ナメゴンの目は、その後カネゴンに流用されたと聞いたので、人が入るには微妙な大きさでしょうか? やはりゴーガと同じように操演系?
●一の谷博士
Qの中でもナメゴンはメジャー級ですが、「宇宙からの贈りもの」は、自分にとって、いわゆる「博士」のビュジュアルイメージを刷り込まれてしまった、一の谷博士初登場の話数として記憶に残っています。もっとも、この回では「一の谷」の名称は出てこず、皆からはただ「博士」とだけ呼ばれています。
画像は自作:やっつけな上、下手くそでスイマセン^^;
●開田アートワークス
彩色版は所持していないので、象牙版を自分でモノクロ風(かなり適当)に塗りました。子供の頃持っていたソフビの影響で、ナメゴンは何となく青っぽいイメージがあります。




最終更新:2009年02月17日 13:54