収録:名鑑未収録作品
補足
●ウルトラQ第23話(制作No.14)1966年6月5日放映
●登場宇宙人・怪獣:大ダコ怪獣スダール
●ダイジェスト
ミクロネシナのコンパス島。その付近は船の遭難が相次ぐ死の海域と怖れられていた。漁場を求め、死の海域に乗り込んだ日本の漁船・第五大平丸。初めての漁に意気込む雄三だったが、船は突然海中から現れた何本もの巨大な触手に襲われ、船長である父や仲間とともに、海中へと引きずり込まれてしまう。一人、雄三はコンパス島に漂着、島の娘アニタに救われた。
●大ダコ スダール/身長100メートル・体重3万トン
北欧の伝説クラーケンを思わせる巨大なタコ。コンパス島近辺をテリトリーにして、船舶を襲っていた。島民自身もしばしその被害に遭い、その存在を怖れながらも、外敵に対する島の守り神ともみなし崇めていた。
●南の島のお話です。ウルトラマンでも南の島は何度か登場しますが、映像的にはやっぱり鬼門ですね。風景は日本の荒波、どーにも南の島って感じがしません。しかし、アニタ役は日本人の女優。役者さんは頑張ってますね。島民がいきなり日本語を話したりはしませんし。スダールも、一部実際のタコを使用して撮った映像が挿入されています。
●後進国に対する先進国の厚かましさが垣間見えるスダール退治。「お前の信じる神は間違っている」なんてことを勝手に主張するとロクなことにはなりません。万城目たちだけならまだカワイイですが、問題は日本政府とそれを煽った毎日新報でしょう。いきなり他国を侵犯・爆撃行為という暴挙。しかも、スダールを怒らせただけで、トドメもささず帰っちゃうし。
●スダールは、最後、雄三の放った槍に急所を貫かれ絶命、と一般には説明されてますが…。タコやイカは脊椎動物とはまったく身体の構造が異なるので、どのへんが急所なのかよく分かりません。そもそもスダールは、どこに槍が刺さろうがって感じです。どう見ても、致命傷を与えたのはアニタの銃撃でしょう。なのに雄三が殺ったことになったのは…やはり、それは雄三の願いを知っていた、アニタの愛ということなんでしょうね。
最終更新:2009年05月23日 22:58