サブタイトル個別 ウルトラQ 第25話


悪魔ッ子
リリー
収録:名鑑未収録作品

補足

●ウルトラQ第24話(制作No.3)1966年6月19日放映
●登場宇宙人・怪獣:悪魔ッ子リリー
●ダイジェスト
相次ぐ明け方の交通事故。現場近くでは東洋大魔術団の公演が行われていた。団の花形・リリーの空中浮遊に喝采を贈る万城目ら3人組。しかし同行した一の谷博士は、そこにトリック以上のものを感じていた。超短波ジアルテミー発生器に一平を座らせ、肉体と精神が分離することを実証した一の谷博士は、リリーにも同様の現象が起きている可能性と、最近の事故や事件との関連性を示唆した。
●悪魔ッ子リリー/身長1.2メートル・体重不明
高い数値の人体電気が流れているため、もともと、催眠術にかかりやすく、幽体離脱をおこしやすい特異体質。養父が、彼女の望むまま催眠術をかけ続けた結果、深夜12時になると肉体と精神が分離、精神はリリーの無意識で無邪気な欲望のまま行動し事件を起こすようになった。精神は、ついには肉体を滅ぼそうとして、リリーが母がいると信じる山中の線路へと引き寄せる。

●“怪獣”名鑑という括りだと、たぶんQでは一番立体化し難い話なのでしょうか。名鑑に限らず、「悪魔ッ子」で食玩サイズの商品というのを、私は見たことがありません。線路上に手をつないで立つリリーと精身体。ジオラマとしてわりと面白そうな気がしますが、やはり肖像権の問題とかもあるんでしょう。
●この当時でもまだSLが走っていて、おそらく東京近郊の単線。鉄道ファンなら、すぐにロケ地の見当がつきそうな気もします。どうやら八高線・箱根ヶ崎付近らしいですね。JR(当時国鉄)では、昭和45年までSLが走っていたそうです。
●超短波ジアルテミー発生器の実験台にされる一平。彼は相変わらず酷い扱われぶりです。平気な顔で次のシーンにも登場しましたが、幽体離脱ということは、つまりほとんど臨死体験に近いんじゃないでしょうかw リリーの精神を探知したり、リリーの精神と肉体との融合も、この機器によってなされました。エヴァンゲリオンで、初号気に取り込まれたシンジをサルベージするエピソードを見た時は、なんとなくこの機器を思い出しました。一の谷博士なら楽勝だな、と。




最終更新:2009年05月23日 23:03