心霊大全
大工さんのトラック
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【稲川淳二】
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栃木県の材木屋の主人の話。
出入りしている年配の大工が仕事を終え家に帰る途中、暗い闇の中、車を走らせていると雨が降り始めてきた。
家路を急いでいると、道から突然何かが飛び出してくる。危うく交わすと、道脇におばあさんが手をついて座り込んでいた。
「大丈夫ですか?」どうやら無事のようだ。
「家までお送りしましょう」
「家までお送りしましょう」
山道を走らせていると、「ここでいい」とトラックを止め、一軒の灯りのない家へと入っていった。
今度こそ家へ帰ろうと山道を下っていくと、助手席の足元から何かが転がっている音がする。
見てみると、風呂敷包み。どうやらおばあさんが忘れてしまったようだ。
届けてあげようと、再び山道を登り始めた。
見てみると、風呂敷包み。どうやらおばあさんが忘れてしまったようだ。
届けてあげようと、再び山道を登り始めた。
暗い玄関に着き、「こんばんわ」声をかけてみるが、誰も出てこない。
庭に回って、声をかけながら雨戸を叩いていると、隣家の主婦が窓から顔を出した。
庭に回って、声をかけながら雨戸を叩いていると、隣家の主婦が窓から顔を出した。
「そちらの家は空家ですけど」
来意を告げると
「おばあさんは先ごろ、県道で車に轢かれて亡くなりましたけど」という。
先ほどおばあさんに出会った話をし、風呂敷包みを取り出した。
気が悪かったが、広げてみると、中から出てきたのは真新しい位牌。
来意を告げると
「おばあさんは先ごろ、県道で車に轢かれて亡くなりましたけど」という。
先ほどおばあさんに出会った話をし、風呂敷包みを取り出した。
気が悪かったが、広げてみると、中から出てきたのは真新しい位牌。
「じゃ、これお願いしますよ!」と主婦に荷物を押し付け、慌てふためいて山道を下っていった。
だが、これから向かうのは先ほどの県道。
震えながらトラックを走らせると、県道にはひき逃げ犯の情報提供を看板が立っていた。
震えながらトラックを走らせると、県道にはひき逃げ犯の情報提供を看板が立っていた。
後日、仕事をしていると、仲の良い同僚の大工がスクーターでやってきた。
仕事を終え、帰る頃になったら突然雨が降り始めてきたので、スクーターでやってきた彼を家までトラックで送ることにした。
仕事を終え、帰る頃になったら突然雨が降り始めてきたので、スクーターでやってきた彼を家までトラックで送ることにした。
やがて、県道に近づいた。
「そういえば」と先日の幽霊話をはじめると、助手席で顔を青くして震え始めた。
「そういえば」と先日の幽霊話をはじめると、助手席で顔を青くして震え始めた。
「や、やめてくれ! ひき逃げしたのはオレなんだ!」
おばあさんは、ひき逃げした軽トラックを探していたんだろう、とのことだ。
                            
                        
