心霊大全

百物語

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可
【2ch】

91 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ Mail: age 投稿日: 04/05/09(日) 23:18:00 ID: GK0PL+HP

あれは僕が高校生の頃だった。
何を思ったか、怖い話や不思議な話に夢中になったんだ。
確か…春先から、夏休みにかけて。
夏休みの自由研究に、「新説・百夜怪談」と名付けて、ほんとに百話、レポートにしたんだ…

三十話集めたらペットのハムスターが死んだ。
五十話集まった頃から、風呂から女の啜り泣きが聞こえるようになったよ。
八十話集めたら、部屋を白いもやみたいなのが飛び交うんだ。
百話目…
僕は気付かなかったけど、お盆だった。
夜中、一人でネットしてたら裏口がたたかれるんだ。
お茶目な祖母の悪戯かと思った。だからほっといたんだ。

ドンドンドン!
ドンドンドン!

ふと気付いた。
その日、うちには誰もいなかったんだ。

で、僕は思い切って聞いたんだ。
「誰?」って。
そしたら、真後ろで声がしたんだ。
「自分で呼んだくせに」
それから?


覚えてない。
朝起きたら、パソコンが初期化されてたんだ。
あの中に、レポート入ってたのに。


それから、啜り泣きも、もやも消えたよ。

終わりです。
記事メニュー
ウィキ募集バナー