心霊大全

食い違う

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【2ch】

174 名前: 穴 Mail: sage 投稿日: 04/05/23(日) 22:00:00 ID: +KySOEqj

俺も話していいかな?勝手に話すよ。
俺昔は探検が好きでさ、心霊スポットやら防空壕やら行ったりしてたんだ。友達4人とね。
まあこれはその時の話。

それはBが発見した洞窟だった。近所だったのになぜか誰もしらなくてBに教えてもらうまで行ったことが無かった。
入り口は雑草生い茂る山の中。その日は暑い夏の日だったが、真っ暗な穴の付近だけやたらと寒かった。
入り口は狭かったものの、中は驚くほど広い。懐中電灯を持って俺達は奥に進んだ。

入ってから30分ほど経過したとき、Cが言った。
 「ここっておかしいよな?何なんかな?」
確かに水の溜まった風呂桶やら滝、靴や衣類、果ては鉄格子(?)まで来る途中に妙なものが多かった。
防空壕は行ったことはあったがここはあまりに広すぎる。山全体に蟻の巣状に広がってるんじゃないだろうか。

それからさらに30分近く過ぎた。っていうかすでに迷っていた。
幸いにも出口は多いらしいので、適当に行けば出られそうだ。
しばらくしてCが床にぽっかり空いた穴に落ちてしまった。
「いって~・・」
無事らしい、一階層下に落ちただけのようだ。
家の二階くらいの高さだ。しかしロープも何も無いので引き上げられない。

話し合った結果、ABがロープを取りに出口へ行く、俺が残るということになった。
Cの話し相手、もしくはABが戻らない場合飛び降りてCと一緒に出口を探すためだ。

さらに何十分が過ぎた。
互いに不安なのかもう何分も沈黙のままだ。
「・・・なんか変な音する。」
と、C。だが俺には何も聞こえない。
「どんな?」
「ピタッピタッって・・なんかやべえってこれ・・・」
「あいつら戻ってきたん?」
「違う・・やべえって・・」
しばらくCは「やべえ」を繰り返していたが、俺を残して無言でバタバタと走って行ってしまった。

飛び降りようかと思ったが、何しろ足場が悪すぎる。
Cは無事だったが捻挫でもしたら・・・。
穴の下はそうとう広いらしい、もしかしたら他のルートで行けるかもしれない。

と、そのとき。「ぺタッぺタッ」
聞こえた。俺にも聞こえた。穴の下から、明らかに近づいてくる。
ABじゃない、靴を履いていたらこんな音はしない。すごい恐怖を感じたのを覚えている。

悲鳴を上げずにダッシュした。めちゃくちゃに走っていると、灯りが見えた。
そこには半泣きのAがいた。俺を見つけると心底安堵したような顔で、
「はぐれた・・・何かが・・」
俺達と同じような音を聞いてBとはぐれたらしい。

それからしばらくして、出口を見つけた。
もう入ってからどのくらい経ったのか、辺りはすっかり暗くなり、
BとCも帰ってるだろうと思って俺達はそれぞれの家に帰った。

翌朝、BCに会った。俺達よりずっと後に帰ったらしい。
だが何かおかしかった。体験したことが四人とも違うのだ。

俺「あの変な音何やったんかな・・?」
B「変な音って?」
俺「ぺタッぺタッって。」
A「そんなんあったっけ?ってかなんでお前(Bに)俺が上で待っとんのにどっか行くわけ?」
C「え?穴に落ちたのってD(俺)だろ?」
B「なにそれ?俺が『三人』とはぐれたあと?」

もうそれ以来あそこには行ってません。
では次の人。
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