心霊大全

ローズマリーの自動書記

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【心霊現象】
ベートーベンは交響曲を『第九』まで作曲して他界した。
しかし、20世紀になってその続編『第十交響曲』を作曲した女性がいる。

1976年、オランダで公開されたドキュメンタリーは興味深い内容だった。ドイツが生んだ世界に誇る名作曲家、ベートーベンの霊体の力を借りて、ローズマリー・ブラウンが作曲した『第十交響曲』を、オーストラリアで演奏した模様をフィルムに収めたものだったのだ。

このフィルムには、イギリスの霊能力者、ローズマリーがベートーベンと交信し、自動書記によって作曲する様子も収められている。まさに、心霊現象の完全ドキュメンタリーとしての側面を持つ作品となっていた。

長い闘病の末、夫に先立たれたローズマリーはふたりの子供を抱えて途方に暮れていた。
貯金は底をつき、古い家と壊れ掛けたピアノだけが彼女の財産だった。

ロクに弾けもしないピアノを前に、鍵盤を叩くことだけが唯一許された趣味だった彼女に、突如変化が訪れた。

いつものようにピアノを叩いていると、彼女自身の意志とは関係なく指が勝手に動き始め、鍵盤の上をスラスラと走り出したのだ。

その状況に混乱しながらも、彼女は幼い日に怒ったある出来事を思い出す。

彼女が7歳の頃、見知らぬ老人に声を掛けられた。
「大きくなったら音楽を教えてあげよう」
その見知らぬ老人が、ハンガリーの名ピアニストであるリストであることを知ったのは、小学校の音楽の教科書をみた時だった。

「リストがあの時の約束を守ってくれたのかも」

自らが弾く、余りに美しい旋律に彼女は驚いた。
その後、彼女がピアノに向かうたびにこの現象は起こるようになる。

現れ美しい旋律を残していくたびに、彼女はそれを譜面へと書き取った。
この「リストが作曲したかもしれない」謎の曲の譜面が完成すると、さらに驚く現象が彼女を待っていた。

リストだけではない、ショパン、ベートーベン、ブラームス、シューベルト・・・・・・。歴史に名を残す数々の大作曲家たちが彼女に自動書記で400曲もの名曲を送ったのである。
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