書名
モダン・デザイン全史
書誌情報
- 出版社(叢書・シリーズ名)
- 発行年月日
- 版型 造本データ ページ数
- 定価
- 装丁
目次
- はじめに 4
- Ⅰ モダンデザインの起源 ヴィクトリアからアール・ヌーヴォーまで 12
- 新しいデザイン史のために 14
- モダン・デザインの始源 24
- リフォームの時代 34
- アーリィ・ヴィクトリアン 44
- 装飾の復活 54
- ロンドン大博覧会 一八五一 64
- 装飾の文法 74
- エスセティック・ムーヴメント 84
- アーツ・アンド・クラフツ運動 94
- アール・ヌーヴォー 104
- ゼツェッションとウィーン工房 114
- ドイツ工作連盟 124
- Ⅱ 二十世紀デザインの確立 キュビスムからバウハウスまで 134
- フランスのモダン・デザイン 136
- キュビスムとデザイン 146
- 表現主義のデザイン 156
- オメガ工房 166
- バウハウスⅠ 176
- バウハウスⅡ 186
- バウハウスⅢ 196
- デ・スティル 206
- Ⅲ 現代都市文化のデザイン アール・デコからインターナショナル・スタイルまで 216
- デザインのアメリカ 218
- ルイス・サリヴァン 228
- フランク・ロイド・ライト 238
- ロシア・アヴァンギャルド 248
- アール・デコ 258
- ストリームライン 268
- インターナショナル・スタイル 278
- Ⅳ ミッド・センチュリー 一九五〇年代、六〇年代 288
- グッド・デザイン 290
- 北欧のデザイン 300
- コンテンポラリー・スタイル 310
- 英国のデザイン 320
- イタリアのデザイン 330
- ドイツのデザイン 340
- ポピュラックス 350
- 一九六〇年代 360
- Ⅴ デザインと現代社会 370
- 女性とデザイン 372
- 椅子の二十世紀 382
- 建築家のデザイン 392
- インディペンデント・グループ 402
- カルロ・モリノ 快楽生活のデザイン 412
- レイモンド・ローウィ アメリカン・ドリーム・デザイン 422
- チャールズとレイ・イームズ 432
- ヘンリー・ドレイファス 442
- プラスティックとデザイン 452
- Ⅵ ヴィジュアル・カルチャーの時代 462
- 企業のイメージデザイン 464
- 雑誌のデザイン 474
- ハリウッド・スタイル 484
- シチュアショニスト 494
- ヴィジュアル・カルチャー 504
- アーキグラム 514
- ペンタグラム 524
- Ⅶ 終末と出発 エピローグ 534
- 七〇年代とデザイン 536
- 八〇年代とデザイン 546
- 一九九〇年代・エピローグ 556
- あとがき 566
- 参考文献 571
- 索引 583
あとがきより
できるだけ〈デザイン〉を広い視野のうちに開かれたものとしてとらえたり、というのが私の意図であった。デザイン史、美術史の新しい切口だけでなく、文化史、精神史の中で、そして形の歴史だけでなく、形をつくる人間のいきいきとしたドラマとして書きたいと思った。その思いはどこまで伝えられたかわからないが、デザインを通しての人間の歴史を書きたかったのである。
第一部は十九世紀、第二部、第三部は
二十世紀前半をあつかっている。第四部は一九五〇、六〇年代を通史的に、また国別にあつかう。第五部はデザインと社会の接点、そしてデザイナーの伝記をあつかっている。
第六部は、デザインを〈ヴィジュアル・カルチャー〉という現代文化の大きな枠でとらえ、ポスト・モダンの状況でデザインが抱える問題をあつかっている。これまでの〈デザイン〉の考えではとらえられない時代にさしかかっているのだ。
第七部は、一九七〇、八〇、九〇年代という、まだ歴史化されていない時代への見取図を書こうとした。二十世紀とはなんだったのか、そこで〈デザイン〉はどのような役割を果たしたかを、私なりにふりかえり、まとめて、次の世代に送りたいと思ったのである。
この本は『デザインの現場』に一九九三年四月号から二〇〇二年二月号まで連載したものをまとめた。長いものを書きたいという私の願いを受けてくれたのは、美術出版社の田中為芳さんであった。そして、何人もの担当編集者が連載を大事にリレーしてくれた。どうもありがとう。そして、本にまとめる仕事は、再び田中さんが世話をしてくれた。そのことがとてもうれしい。
主な初出
『デザインの現場』
補記
最終更新:2007年02月08日 22:05