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羽根あり道化師
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鳥籠の鳥

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ayu

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鳥籠の鳥




好きな言葉は何か、座右の銘は何かと問われたら、わたしは迷うことなくこう答える。

「唯我独尊と、自由奔放」

 わたしはただ、自由に生きたいだけなのだ。別に「わたしだけがこの世で唯一尊いものだ」などというふざけたことは思ってはいない。しかし、自由に生きるにあたって、この二つの精神はなくしてはならない。どちらも、人並み以上の努力が求められる。
…鳥籠の鳥。
今のわたしを表すのにこれほど相応しい言葉はないだろう。この檻から出るには、どうすれば良いのだろう。逃げ出せ、檻など壊して逃げ出してしまえとわたしを誑かす声は数多い。だが、わたしは逃げない。そんなことをしてはわたしは自由にはなれない。後ろから迫りくる追手に怯え暮らさなければならなくなってしまう。
そんなのは御免だ。
「さて、どう言いくるめるか」
 悪戯が過ぎて監獄へ送られた天使。嗚呼、わたしはなんて可哀そうなんだろう。
 クスリと笑って、わたしはそっと目を閉じる。
 …いっそのこと悪魔にでもなってしまおうか。わたしの根は、天使というよりもむしろ悪魔に近い。しかし悪魔に堕ちただの堕天だのと言われるのは酷く億劫。鬱陶しい。ならばいかに上手く立ち回るか。
 そこまで考えて、わたしは再びクスリと笑った。何にせよ、相手が悪い。わたしがお仕えしている人、神様。神様にはわたしの思考も何もかもが見えているだろう。
わたしは星のきらめく夜空を見上げ、そして歌った。
それは、贖罪の歌。

 唯我独尊も自由奔放も、人並み以上の努力が必要。
 わたしはその努力ができなくて、足掻くことも出来なくて、そして結局許しを請うのだ。

「嗚呼神様、どうかお許しを…」




                                     END




唯我独尊、自由奔放というのは私の座右の銘です。
これは飽くまでも私の持論なのですが、これを実際にやっている人には二種類の人があると思っています。
ひとつは、お金と権力にものを言わせて自由にしている人。
もう一つは人並み以上の信頼と人徳を持っていて自由を許されている人。
私は周囲の人を巻き込んで自由奔放に唯我独尊な日々を過ごしたいと思っているので、後者が理想です。というかお金にも権力にも興味ないし。


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