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僕が星空を好きになったのは、5年前に初めて出会った君のせいだった。
高校生になって、周りは誰も知らない人ばかり。
そんな時、僕はハンカチを落とした。



―それを君が拾った事は、今では神の小粋な悪戯だと僕は思っている。



初めて出来た友達、それが女友達なんてのは不思議なことだ。
人付き合いが苦手な僕は、偶然にも君が最初の話し相手になってしまった。



帰り道、どうやら道は一緒らしい。
傍から見れば彼氏と彼女、そういう関係のように見えただろう。
けれど僕らは、他愛もない、ただ何気ない話しをしていただけだった。



もしかしたら、一般的な"カップル"も同じような会話をしているかもしれない。
だったら、恋なんて結局は友情の延長線上のものかもね。



それから月日は経って、けれども僕らの関係は変わらなくって。
文化祭の練習で、すっかり暗くなった道を歩く羽目になったあのとき、
君は星空が好きって言った。
何気なく綺麗と思っていたそれは、よく見ると凄く綺麗なものだった。



君と出会わなかったら、ずっと何気ないものだったかもしれない。



それから、僕らは星空を一緒に見るようになった。
夜が更けた頃、こっそり家を抜け出して、公園で合流して。
その時、君の横顔が好きになった。



高校生活が終わって、僕らは別々の道を歩んだ。
けれども、僕は今でも彼女と公園で会っては、星を見ている。
とはいえ、前みたいに頻繁ではないけれどね。
それにまだ、彼女に僕の気持ちを伝えてないんだ。



ああ、もうこんな時間、そろそろ行かなきゃ。
今日こそは伝えれたらいいな、この気持ち。
いつまでも一緒に星が見たいっていう、この気持ち。

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最終更新:2008年06月07日 00:46