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第1話「素晴らしき登場」

876 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 11:00:49.73 ID:QQKmuR7s0

1945年 アドリア海上空

再結成された第501統合航空戦闘団、通称「ストライクウィッチーズ」は今日も今日とてネウロイの迎撃を行っていた。

美緒「小型機の全撃墜を確認。残りはあの二機の大型だけだ」

ミーナ「了解。全機、フォーメーションベルタへ移行」

全員「了解!」

ミーナの声で全機がフォーメーションにつく。

ミーナ「攻撃開始!」

いつも通りの任務。護衛を失った大型の爆撃機型ネウロイは然程時間を掛けずに撃墜されるはずであった。
事実、一機は坂本少佐の烈風斬で撃墜された。……が、もう一機はというと――、

バルクホルン「コイツ…同型のくせに、ヤケに固い…!」

エーリカ「おまけに再生速度も早いよ!」

ストライクウィッチーズを代表するトップエースが幾度か仕掛けるが、中々有効打を与えることが出来ずにいた。


877 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 11:02:10.99 ID:QQKmuR7s0
サーニャ「行きます…!」

サーニャのフリーガーハマー、個人携行火器では最大の威力を持つ彼女の武器が直撃する。

エイラ「嘘ダロ…!?殆ど効いてないじゃないカ!?」

その彼女の武器もネウロイのコアを露出させるには至らない。そこに、先程もう一機を撃墜したグループが合流する。

美緒「ミーナ、こっちの様子は?」

ミーナ「ご覧の通り、有効打は与えられていないわ」

ルッキーニとシャーリーが固有魔法を使った連携攻撃を行う。中心部を穿ったそれは通常のネウロイならば十分致命傷
だが、

美緒「厚い装甲に高い再生速度。…おまけにコア移動型。厄介にも程があるな」

美緒が魔眼でネウロイを見据えつつ言う。

ミーナ「航続距離の問題もある以上、一旦引いて体勢を立て直すべきだけど…」

美緒「それでは都市部に被害が出てしまう。…ルッキーニは引かないだろうな」

ミーナ「そうね…。他に何か方法は…」

878 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 11:03:06.75 ID:QQKmuR7s0
と、そこにインカムから聞きなれぬ声が響く。

???『困っているようだな、少し手伝ってやろう』

微かに指を鳴らす音が聞こえ、――次の瞬間、ネウロイが真っ二つに両断された。

一同「え?」

『――ただし、何でも真っ二つだがね』

だが、ネウロイはそれすらも再生しようとしている。切断面を合わせ、赤い光が走ったかと思えば、既に復元は完了していた。

???『ふむ、確かに真っ二つにしたはずだが』

美緒「誰だか知らんが…、そいつはコア移動型だ、コアを破壊しない限り再生し続けるぞ?」

???『成程。では、こうしよう』

再び遠く、微かに指を鳴らす音がし、ネウロイが真っ二つとなる。そこまでは先程と同じ、だが――

???『まだ終わらんよ?』

そこからが止まらない。連続してネウロイが切断され、細切れになっていく。切断された回数が二桁に指しかかろうとした時、
遂にコアを両断したのか、ネウロイが塵となる。

879 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 11:03:28.15 ID:YF7nIpiA0
支援

880 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 11:04:57.92 ID:QQKmuR7s0
???『ふむ、案外手間が掛かったね。……ネウロイが手強くなっているというのは本当のようだ』

ミーナ「…まずはご協力に感謝を致します。ですが、貴方は一体――」

サーニャ「――上です」

サーニャが魔導針で探知したのか、太陽の方向を見上げている。皆が釣られてそちらを向く。

エイラ「眩しくて良く見えないナ…」

美緒「ん、見つけた。あれだな」

太陽の中に黒い点が見え始める。朧気であったそれは距離を詰めるごとに鮮明さを増していき、人の形を取る。

芳佳「ウィッチ?」

シルエットは間違いなくウィッチである。だが、一般に認識されるウィッチとは明らかに異なる部分があった。

それは――

???「やあ諸君。御機嫌よう」

一同「男!?」

881 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 11:05:43.66 ID:QQKmuR7s0
男性、という点であった。黒髪をオールバックに撫で付け、スーツをきっちりと着こなした少年である。

???「まるで珍獣を見つけたような反応だね」

ミーナ「し、失礼しました。…貴方が先程協力して下さった方ですか?」

???「如何にも。白目中ねn…ゲフン。…師の命により、ロマーニャにある第501統合戦闘航空団?の基地に向かう途中君達
    を見つけた。行き掛けの駄賃というやつだね」

美緒「私達の基地に?」

???「それでは君達が件のウィッチかね?……ふむ、まだそちらには届いていないようだ」

ミーナ「え?」

???「なに、こちらの話……でもなくなるか、直に」

男の意味深な発言に顔を見合わせる一同。

882 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/08(火) 11:07:21.19 ID:QQKmuR7s0
???「それはそうと燃料が切れそうでね、取り敢えず君らの基地に案内してもらえないだろうか?」

ミーナ「…分かりました。――全機、これより帰投します」

ざわついていた他のメンバー達だが、ミーナの声で進路を基地へと向ける。

ミーナ「最後に質問をしても構いませんか?……貴方の名前は――」





   「俺。――素晴らしき俺、と呼んでくれたまえ」


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最終更新:2011年02月19日 23:22
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