― 整備士宿舎 ―
俺「えーっと…今日の身体検査を務める俺だ。よろしく」
俺が整備士たちに自己紹介すると、いろんな所からブーイングが飛んできた
その内容とは……
整備士「あの女医さんじゃねぇのかよ!!」
「男かぁ………」
「俺たちの半年に一度の楽しみを……奪いやがって……」
どうやら俺の前にいたアレッシア・コルチさんの身体検査ではないことに腹を立てているようだ
俺「おい!うるせぇぞ!さっさと並べ!!」
整備士「了解……」
俺「んー ちと肥満気味かな。食べる量を減らせ」
整備士「そうどすか……」
俺「食べる量を減らしたくなければ、今の倍以上運動しろ」
整備士「了解どす」
俺「次……なにか気になることはあるか?」
整備士「俺医師は自慰しますか?」
ドスッ!
俺は整備士が言い終えたと同時にアッパーをおみまいした
俺「てめぇ……俺の気になることじゃねぇよ……」
整備士「す、すみません……」
俺「わかったなら、どんどんいくぞ!ほら、次!!」
俺は適当に整備士たちの健康をチェックし、ウィッチの宿舎に戻った
― 宿舎 廊下 ―
俺「そうだ…ヴィルケ中佐に酒と煙草を貰いに行こう…」
俺は貰い損ねたものを取りに執務室へ向かった
その途中で物静かそうなサーニャ・V・リトヴャク中尉に会った
サーニャ「あっ、俺さん」
俺「どうも、リトヴャク中尉」
サーニャ「俺さん、ここの生活には慣れましたか?」
俺「まぁね、みんな優しくしてくれるから嬉しいぜ」
サーニャ「こちらこそ」
俺「じゃ、俺はこれで」
サーニャ「はい、また今度」
俺はリトヴャク中尉と別れる際に中尉の頭を軽くポンと叩いた
どうも俺は人と別れる際に相手の頭を叩く癖があるらしい
このままなんでもなければよかったのだが…
じゃじゃ馬
スオムス娘が奇声をあげて、俺たちのほうに走ってきた
エイラ「おい俺!!サーニャに何してんダ!!!!!」
俺「いや別になんにも」
エイラ「だったら、その手はなんなんだヨ!!」
俺「ん?この手か? リトヴャク中尉の頭の上に置いてる手だけど」
サーニャ「…お、俺さん…///」
エイラ「サーニャが嫌がってるじゃないカ!!そうだろ、サーニャ!!」
サーニャ「わ、私は別に…」
俺「別に嫌がってないだろ。 どこかの誰かさんと違ってリトヴャク中尉は優しくて、かわいいぞ」
サーニャ「そ、そんなこと……ないです…//」
エイラ「ぐぬぬぬぬぬ……俺!!もう許さないゾ!!」
俺「おっ、またやるのか!来いよ!サルミアッキ娘!!」
エイラ「誰がサルミアッキ娘ダッ!!えいっ!!」
ヒュン ヒュン
俺「相変わらず遅いキックとパンチだな!100年経っても俺に当たらないぞ!」
サーニャ「俺さん、エイラ…けんかはダメよ」
エイラ「サーニャ!これはケンカじゃないんダナ!!俺という名の変態を倒すだけダ!!」
「喰らえっ!!」
俺「おっ、少しはスピードがでてきたな」
エイラ「ぐぬぬ…当たらなイ……」
俺「だから言ったろ、何回やっても無駄だって!」
エイラ「……コウナッタラ……男の最大の弱点を……」
俺「んあ?何か言ったか?」
エイラ「サーニャ!見ちゃダメだゾ!!!えいっ!!」
サーニャ「えっ!?」
ドスッ!!
ティーン!
俺「あうっ!!!!」
エイラ「どうダ!まいったカ!!」
俺「……あ……ああ……俺の……ああ……」ピクピク
サーニャ「お、俺さん!?大丈夫!?」
俺「………スオ…ムス…娘め……覚えてろっ……」ピクピク
エイラ「ふっふっふっ…」
その後、ある一部分が凄まじく腫れて、風呂に入るのにとても苦労した俺であった
― 翌日の医務室にて ―
医務室の窓から月明かりが差し込む
医務室の照明はやや暗く、月明かりが無い日は部屋全体が暗くなる
俺「眠い…………はぁ……酒飲もう……」
俺は昨夜ヴィルケ中佐から貰ったグラッパという蒸留酒をグラスに注いだ
俺「ごくごくっ……これうまいな…」
程よいブドウの香りが残っていて美味い
エーリカ「どれどれ、私も飲んでみる!」
俺「んじゃ、そこのグラスを……って、ハルトマン中尉ぃぃぃぃっ!?」
エーリカ「どうしたの?そんなに大きい声だして」
俺「いきなり人の隣に現れたら驚くわ!」
エーリカ「いきなりじゃないよ。俺がお酒飲もうとする辺りからずっといたよ」
俺「……はぁ……どれくらい飲むんだ?つーか、酒飲んでいいのかよ?」
エーリカ「お酒ぐらい大丈夫だよ!グラスいっぱいにちょうだい!!」
俺「はいよ……あ、でもヴィルケ中佐に言われたんだっけ……隊員には飲ませないようにって…」
エーリカ「大丈夫じゃないの?バレないと思うよ?」
俺「じゃ、バレたらハルトマン中尉のせいだな」
エーリカ「ええーっ!?なんで!?」
俺「だってさ…」
エーリカ「…ていうかさ、俺はなんで私のこと階級付けで呼ぶの?」
俺「いや、特に意味は無いけど」
エーリカ「なら、ハルトマンって呼んでよ」
俺「…でもなぁ……」
エーリカ「それともエーリカのほうがいい?」ニヤニヤ
俺「ハルトマンと呼ばさせていただきます」
エーリカ「よし!では、俺!お酒を注ぎたまえ~」
俺「はぁ……わかったよ…ハルトマン中尉…」
エーリカ「ハルトマン!!」
俺「…わかったよ…ハ…ハルトマン…」
エーリカ「それでよし!」
俺とハルトマン中尉…じゃなくて、俺とハルトマンはお互いのグラスに酒を注ぎ、乾杯した
エーリカ「このお酒おいしいね!」
俺「ああ、俺も美味しいと思う」
エーリカ「……ねぇ…俺…お願いがあるんだけどいい?」
俺「なんだ?」
エーリカ「…お医者さんになるための勉強…手伝ってくれない?」
俺「めんどくさいからパス」
エーリカ「えぇー!?ひどいよー!!」
俺「ひどいも何もねぇだろ。勉強は自分でやるもんだぞ」
エーリカ「だけどさ~ 解らないとこも多いしさ…医師の俺に教えてもらえれば勉強の能率も上がるかなーっと思ってさ」
俺「……しかたがねぇな…少しだけだぞ…」
エーリカ「本当!?ありがとう!俺!!」
俺「うわっ!?だ、抱きつくな!!」
エーリカ「別にいいじゃ~ん!」
俺「ダ メ だ!!」
エーリカ「んもう…」
俺「…はぁ……」
俺は明日の夜からハルトマンの勉強を手伝うことになった
めんどくせぇ……
医務室でハルトマンと共に酒を飲み始めて1時間後…
エーリカ「ね~む~い~ おやすみ……」
俺「ここで寝るなっ!!おい、起きろ!!」
俺は医務室のベッドで寝始めたハルトマンをおもいっきり揺らし、寝させないようにする
エーリカ「…寝させてくれたって……いいじゃん…」
俺「ダメだっ!自分の部屋で寝ろ!!」
エーリカ「眠いんだもん……」
俺「あんなに酒を飲むからだ!!」
ハルトマンはボトル一本分の酒を飲んだせいか、顔を赤らめ、ボーッとしている
エーリカ「…うるさいなー……それ以上起こそうとすると、俺の部屋で寝ちゃうぞ~…」ウツロ ウツロ
俺「別にいいけど」
エーリカ「…んじゃ、そうする……」
俺「え゛!?マジで!?」
エーリカ「……眠い…運んで~……」
俺「……しょうがねぇな……今回だけだぞ」
俺はハルトマンをおぶって俺の部屋のベッドに運んだ
ていうか、このままハルトマンの部屋に運んだほうが良かったんじゃないか?
でも、過ぎたことは気にしない
それが一番
俺「……はぁ……俺も眠いし、寝るか……」
だが、一つしかないベッドにはハルトマンが寝ている
どうすべきか?
ハルトマンを気にせず、同じベッドで寝てしまうというのが最善の策だと俺は思った
しかし、この考えが原因である事件が起きるなど思ってもいなかった
続く
最終更新:2011年06月05日 22:03