― 翌日 ―
俺「よし!ひとまず休憩だ」
エーリカ「んん~ 疲れた~」
今日はウィッチたちの訓練が無いということで、ハルトマンは朝から俺の部屋に勉強しに来ている
朝から晩までみっちりと勉強できる機会は少ないので、今日を有効活用しなければならない
俺「ハルトマンもコーヒー飲むか?」
エーリカ「私はいらないかな。それよりも…」
俺「お菓子だろ、ほら」
エーリカ「さすが俺~!!」
ハルトマンはお菓子好きなので、勉強を手伝うときはお菓子を多めに用意しておく
俺「ところでハルトマン、カフェインを服用すると、どんな効果があるかわかるか?」
エーリカ「えーっとね……脂肪細胞に直接作用して、脂肪の分解を促すとがだよね?」
俺「さすがハルトマンだな。その通りだ。そのほかにも、眠気防止・糖尿病予防に役立つ可能性もある」
エーリカ「そうなんだ~ だから俺はいつもコーヒー飲んでるの?」
俺「違うさ。酒が飲めない寂しさを紛らわす為だ」
エーリカ「そういえばお酒と煙草没収されたんだよね~」
俺「あと1ヶ月の我慢だけどな」
俺としては2ヶ月間禁煙・禁酒ができたことに驚いている
自分は意外と根性があったんだなと気づかされる
俺「よし、勉強再開するぞ!」
エーリカ「了解~」
エーリカ「うぅ~ 疲れた~」
俺「午前の勉強はここまでだ。次は午後だな」
俺は少し重く感じる体をベッドで休めることにした
俺「少し寝るわ」
エーリカ「それなら、私の膝に寝たら?」
俺「それって……」
エーリカ「ひざまくらしてあげる!!」
俺「じゃ、頼むよ」
と、いうことで俺はハルトマンの柔らかそうなふとももに頭を乗せた
俺「なぁ…俺はどっち向けばいいんだ?ハルトマンの腹のほうを向けばいいのか?」
エーリカ「どっちでもいいよ~」
俺「では、お腹のほうを向くことにする」
ふむ…ハルトマンのふとももは快適だな
肌もスベスベだし
俺「…ハルトマンから良い匂いがする」
ドスッ!!
俺「痛ぇっ!! なにすんだよ!ハルトマン!!」
エーリカ「俺ぇ~ そういう"変態"っていうんだよ~」
俺「いい匂いを良い匂いと言って何が悪いんだよ!!」
ハルトマンの匂い…というか、女の子の匂いと言うべきかな
甘くて…安心する匂い
エーリカ「変態さんは女の子に嫌われるよ?」
俺「男はみんな変態だと思うぞ。それに、俺は女に興味がないから」
エーリカ「そうなの?」
俺「慎ましく生きていければいいかな~って思ってるだけだ」
エーリカ「へぇ~ なんか俺、おじいちゃんみたい」
俺「そうか?俺、これでも22歳だぞ」
エーリカ「容姿は10代だけど、心はおじいちゃんだよね~」
俺「ふむ……そんなこといったら、ハルトマンは姿も心も子供だろ」
エーリカ「そうでもないよ? 身体も心も大人だよ!」
俺「その身体で大人かよ……」
俺はハルトマンの胸をチラリと見て、鼻で笑った
エーリカ「俺ひど~い!! 今、胸見たでしょ!?」
俺「見てないから。それに見るほどの胸でもないし」
エーリカ「それは禁句だよ!! こう見えても、実は大きいんだよ!」
俺「本当かよ… 」
エーリカ「それに大きかったら、戦闘に不利でしょ?」
俺「まぁ…空気抵抗が大きくなるし……」
エーリカ「だからワザと大きくしていないだけだよ~」
俺「…へぇ………」
コンコン
俺「ん?誰だ?」
ガチャッ
バルクホルン「俺医師、いるか?」
バルクホルン大尉が書類をたんまり抱えて入ってきた
俺「うぇ……なんだよ…その量は…」
バルクホルン「…そんなことより、ハルトマン…なにをしているんだ…」
エーリカ「えーっと…俺にひざまくらしてるだけだけど?」
バルクホルン「そんなことは見ればわかる。なぜ、そんなことになっているんだ?」
エーリカ「んん~ 俺が私のふとももにスリスリしたいって言ったから」
俺「はぁ!?そんなこと言ってないから!!」
バルクホルン「まぁいい…最近私は気づいたんだ、俺医師は変態だと」
俺「…やめてくれよ…」
バルクホルン「俺医師、この書類に必要事項を記入し、明後日までに提出してくれ」
俺「明後日!? いくらなんでも早すぎる…」
バルクホルン「言い忘れていたが、提出日が1日過ぎる度に俺医師の禁煙・禁酒期間を延ばすとミーナが言っていた」
俺「嘘っ!? そうしたら……俺まだまだ提出してない書類があるんだけど…」
バルクホルン「少なくてもあと6ヶ月は禁煙・禁酒期間が延びてるな」
俺「………はぁ……仕事するか………」
エーリカ「俺~ がんばってね~」
― 次の日 ―
俺「……俺…こんな本持ってた覚えないぞ…」
俺は医学書を取る為、本棚を漁っていたのだが、ある本を見つけた
表紙がピンクで彩られている
中を開けたら、ビックリ
俺「…これ…エロ本じゃねぇか……」
なぜ、俺の本棚にこんな本が?
ウィッチたちが持ってきたとは考えられないし…
整備士か? それもありえないな…
俺「ま、別にいいか」
俺は特に気にせず、エロ本をゴミ箱に捨てた
エイラ「今、何を捨てたんダ?」
俺「ん?ああ、今エロ本を……って、なんで
スオムス娘がここにいるんだよぉぉぉっ!?!?」
エイラ「暇つぶしに来タ」
俺「ノックぐらいしろぉぉっ!!」
エイラ「ノックなんて私には必要ないんダナ」
俺「……オマエ……」
俺の部屋に突然、スオムス娘が現れた
部屋のノックぐらいしてもらわないと困る…本当に困る
ハルトマンもノックしないし…
エイラ「それより、オマエもこんなの読むんダナ」
スオムス娘はゴミ箱からエロ本を拾う
俺「それは俺のじゃねぇよ」
エイラ「気にスンナッテ、男だからこんな本持ってて当然だもんナ」
俺「…だから…それは本当に俺のじゃねぇから」
エイラ「うわぁ……俺こんなのが趣味なのカ?」
スオムス娘はエロ本をペラペラとめくりながら、俺に喋りかける
エイラ「…これは…さすがに……」
俺「どんなやつなんだ?ちょっと貸せよ」
俺はヒョイとエロ本を奪う
俺「…………くだらねぇ…」
俺はチラリと見て、返した
エイラ「オマエ、こんなの見ても興奮したりしないのカ?」
俺「俺は女に興味なし。結婚するつもりもないし」
エイラ「ふぅん……いい顔してるのにもったいないナ」
俺「ほぅ……スオムス娘は俺がハンサムだと思ってるのか」
エイラ「ま、普通よりは上ダロ」
俺「そう思われていて、悪い気はしないね」
エイラ「……そういえば、俺ってハルトマンと仲が良いよナ」
俺「まぁ、勉強手伝ってるしな」
エイラ「ハルトマンも医者になりたいんだっケ?」
俺「そうらしいな。今のままいけば、俺以上どころか世界的に有名な医者になるぞ」
エイラ「そんなにスゴイのか?ハルトマンは」
俺「あいつこそ天才という文字が似合う」
エイラ「そんなにすごいのカ…」
俺たちはしばらく談笑した
スオムス娘とは気をつかわずに話せるところがいい
たまに、イライラしてくるが…
エイラ「それで、俺はハルトマンをどう思ってるんだ?」
俺「どうもこうもねぇよ……ただ、良い医者になってくれればいいなと思ってるだけだ」
エイラ「ふぅん……てっきり私はハルトマンのことが好きで好きでたまらないから、勉強を教えているのかと思っタ」
俺「それは無いな。 だが、ハルトマンと一緒にいると緊張したりすることもあるけどな」
エイラ「…………もしかして、ドキドキしたりするのカ?」
俺「ああ、よくわかったな」
エイラ「………もう一度聞くけド、俺はハルトマンのことは恋人になりたいとか思わないんだよナ?」
俺「そうだけど」
エイラ「……でも、ハルトマンといるとドキドキしたりするんだよナ?」
俺「何度も同じこと言わせんじゃねぇよ……そうだけど…」
エイラ「………オマエ…鈍感ダナ…」
俺「はぁ!?俺が鈍感!? そんなはずねぇだろ」
エイラ「………じゃぁ、オマエがハルトマンに対してどんな気持ちを抱いているか分かるのカ?」
俺「……良い医者になってくれればいいなっていう気持ちか?」
エイラ「……ハァ………オマエは、ハルトマンに恋をしているんだヨ…」
俺「魚の鯉のことか…?」
エイラ「……オマエ本当に馬鹿ダナ……」
俺「…じゃぁなんなんだよ…その"こい"ってやつは…」
エイラ「…恋ってのは特定の異性に強くひかれることって辞書に書いてあったゾ」
「また、切ないまでに深く思いを寄せることだっテ」
俺「……ふぅん……で、その俺はハルトマンに恋をしていると言いたいんだな?スオムス娘は」
エイラ「そうダ、オマエはハルトマンに恋をしていル」
俺「……いまいちその恋ってのがわからないんだが……」
エイラ「そのうちわかるサ」
俺「……そんなもんかな…」
エイラ「だけド、この基地は男女の必要以上の接触は禁止されてるからナ」
俺「そうなのか?」
エイラ「だかラ、恋人関係になるのは禁止ダ」
俺「…ほぅ…ま、俺には関係ないけどな」
エイラ「……ハァ……鈍感ダナ…」
続く
最終更新:2011年04月10日 12:13