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第一話「京花帝国陸軍私兵長」

 ---------執務室--------


坂本「今日新しいウィッチが来ると聞いたが」

ミーナ「えぇ、どこから来ると思う?」

坂本「んー…… 扶桑か?」

ミーナ「惜しいわね。正解は扶桑のお隣の大国」

坂本「ひょっとして京花か?はっはっは、それはないぞミーナ」

ミーナ「私も最初はそう思ったわ。でも書類には京花帝国陸軍所属って書いてあるのよ」

坂本「ちょっと見せてくれないかその書類」

ミーナ「はいどうぞ」

坂本「すまんな」

ミーナ「京花帝国は世界で唯一ウィッチを配しない国。国防は専ら他国のウィッチに任せる国が今になってウィッチを配属させるなんて」

坂本「何かありそうだな」ペラペラ

坂本「ん?ミーナ、これは何かの間違いじゃないか?」

ミーナ「間違いであってほしいわ」

坂本「撃墜数0の兵長がなんでこんな前線に送り込まれて来るんだ。それにウィッチなのに兵長というのもおかしい」

ミーナ「そして一番おかしいところが、そのウィッチが男性ってことよね」

坂本「ひょっとしてババを引かされたんじゃないか?」

ミーナ「文句を言いたいところだけど、相手が京花帝国じゃあねぇ……」

坂本「まぁ京花の兵士は世界一従順って言われてるからそこまで不良なやつは来ないとは思うが……」

ミーナ「送ってきたのが世界一ダメな将官って言われてる国だものね……」

坂本「ん?」

ミーナ「どうしたの?」

坂本「“特記事項。専任教官竹井醇子大尉、西沢義子飛曹長”」

ミーナ「なんでわざわざそんなことを書いたのかしらね」

坂本「時間があったら淳子に聞いてみるとしよう」


コンコン


私「失礼します」

ミーナ「どうぞ」

私「本日より501統合戦闘航空団に配属されました私兵長であります」

坂本「(見た目は極普通だな)」

ミーナ「ようこそ501へ。私は隊長のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐よ」

坂本「私は坂本美緒、少佐だ。よろしく」

私「至らぬ点などございますが、よろしくお願いいたします」敬礼ビシッ

ミーナ「(まさに軍人って感じね)」


 ----------ブリーフィング・ルーム----------


ミーナ「今日から501の仲間になる私兵長よ」

私「只今ミーナ中佐よりご紹介に預かりました、京花帝国陸軍第0特別戦闘航空隊所属私兵長です。至らぬ点などございますがよろしくお願いいたします」敬礼ビシッ

シャーリー「(こりゃまたお堅いのが来たなぁ)」

バルクホルン「京花って、あのウィッチのいない京花か?」

私「そうであります」

ミーナ「皆さんいろいろ質問したいことなどありますが、その前に自己紹介してくださいね」

<自己紹介割愛>

ミーナ「それでは何か質問がある人」

バルクホルン「いくつか聞きたいことがある」

ミーナ「はいどうぞ」

バルクホルン「撃墜数はいくつだ?」

私「0機であります」

バルクホルン「戦場での経験は?」

私「ありません」

バルクホルン「軍歴は?」

私「陸軍に配属されて3年になります」

バルクホルン「(おいミーナ、いくらなんでもおかしいだろ)」

ミーナ「(私だってそう思ってるわ、でも相手は京花、それに彼はそこまで不真面目ってわけでもないし)」

バルクホルン「(まぁ確かに素行が悪そうには見えないが……)」

バルクホルン「ま、まぁ京花の兵士には私も一目置いている」

バルクホルン「規律に厳しく、上官に逆らおうものなら軍法会議――少々やりすぎだと思うこともあるが――」

バルクホルン「君が男性のウィッチであることに私は何の心配もしていない。ここで実績を挙げられるよう期待している」

エーリカ「(わぁトゥルーデが人に期待してるよ)」

私「期待に応えられるよう日々精進いたします」

シャーリー「年はいくつだ?」

私「15であります」

シャーリー「(ペリーヌとリーネと同い年か。まぁ外見は年相応だけど……)」

エーリカ「はいはーい、使い魔は何?」

私「使い魔はコーギーとコウモリであります」

エイラ「使い魔2体使役なんて聞いたことネーヨ」

ミーナ「他にも聞きたいことはあると思いますが私兵長は長旅でお疲れです。宮藤さんリーネさん、私兵長を部屋まで案内してください」

宮藤・リーネ「はいっ!」

ミーナ「それとバルクホルン大尉、イェーガー大尉、坂本少佐は執務室に来てください」



 ---------私兵長自室------------



宮藤「ここが私さんの部屋です」

私「ありがとうございます」

リーネ「夕食まで自室待機だそうです」

私「ありがとうございます」

宮藤「」キョロキョロ

私「どうかしましたか?」

宮藤「あっごめんなさい。持ち物が少ないなぁと思って」

私「服と武器以外には持ってきてません。特に必要なものがなかったので」

宮藤「あぁなるほど……」

リーネ「それでは何かあったら言ってくださいね」

私「重ね重ねありがとうございます」


ガチャ バタン


宮藤「なんか初めは怖い人かなって思ったけど」

リーネ「怖いって感じじゃないよね」

宮藤「なんて言うんだろう……無表情?」

リーネ「バルクホルン大尉より堅い気がするのは確かだよ」

宮藤「うんそうだね。でも……」

リーネ「?」

宮藤「常に悲しげだよね」


 -----------執務室---------------


バルクホルン「なんか知れば知るほど謎だな」

シャーリー「京花帝国陸軍所属、兵長、15歳、男、撃墜数0。通称は……なんて読むんだこれ?」ペラペラ

坂本「狂花(きょうか)と泥花(でいか)だ。狂った花、泥の花という意味だな」

ミーナ「さすが花の国なだけはあるわね」

シャーリー「にしても狂った花と泥の花ってのは無いだろ。そんな感じには見えなかったけどなぁ」

バルクホルン「もうひとつ通称があるじゃないか」

シャーリー「えぇと、“天使と悪魔の主”」

ミーナ「謎ね」

坂本「固有魔法について書かれていないのも気になる」

シャーリー「ところでバルクホルン」

バルクホルン「なんだリベリアン」

シャーリー「いつものお前だったらあの質問をした後に「ふざけたことを言うな!」とか言うんじゃないか?」

バルクホルン「見るからに素行が悪いやつだったらそう言っていた。しかし私兵長は至って真面目だ。それに……」

シャーリー「それに?」

バルクホルン「私の妹レーダーが反応したんだ。だから強く言えなかった」

シャーリー「おいおい相手は男だぜ!」

バルクホルン「私兵長には絶対に何かある」

坂本「近いうちに淳子に聞いてみるとしよう。でだ、本題に入ろう」

シャーリー「本題?」

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最終更新:2011年05月07日 15:43
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