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俺は…俺は… ハルトマンの事が…

-夜-

俺「じゃ、二人はこの部屋で寝てくれ。俺は医務室で寝るわ」

エーリカ「大丈夫なの?」

バルクホルン「無理して気を遣わなくてもいいんだぞ」

俺「大丈夫だって。それに同じベッドに3人は無理だろ?」

エーリカ「私は大丈夫だよ~」

バルクホルン「ハルトマンが良くても私は駄目だっ!!」

エーリカ「なんで?」

バルクホルン「な、なんでって言われてもな……その……同じベッドに男1人と女2人……////」

普段はっきりと喋るバルクホルンに似合わず、言葉が聞き取れない

俺はもう一度言ってくれるかと聞き返すと、大きい声で答えが返ってきた

俺「わ、わかったから! 耳元で叫ぶなっ!!」

俺が耳を手で押さえて、バルクホルンを大人しくさせた

すると、ハルトマンがシーツを抱えてベッドにダイブした

エーリカ「じゃ、私は寝るよ~ おやすみ~  すぅ……」

直ぐに寝息をたて始めた

バルクホルン「…昼間さんざん寝てたのに、すぐ寝られるのか……」

俺「…ほんと……スゴイやつだわ…」





― 医務室 ―

俺「………」

俺はバルクホルン大尉に何かあったら医務室へ来てくれと告げて、部屋を後にした

ベッドに入りながら、昼間にヴィルケ中佐から告げられた命令について考えていた

俺「……考えるだけ無駄だ……もう寝よう…」

俺は思考を停止させて、さっさと寝ることにした




だが…




エーリカ「お~れ~!!」

俺「うわっ!?」

突然ハルトマンが現れて、ベットで寝ている俺にボディダイブ攻撃を加えてきた

俺「な、なにしてんだよっ!?」

エーリカ「にしし! 俺と遊びに来たのだ~!」

俺「…オマエ……さっき寝たんじゃなかったのかよ!?」

エーリカ「うん、寝たよ。でも、すぐ目が覚めちゃった」

俺「……はぁ……」

俺は無言で俺に覆いかぶさっているハルトマンを雑に退けた

エーリカ「むぅ~ 一緒に寝たっていいでしょ?」

俺「駄目だ」

エーリカ「ありがとう俺! おやすみ~」

俺「お前!俺の話聞いてたか!? 一緒に寝るのは駄目だっ!!」

エーリカ「もぅ…うるさいなぁ~ 眠れないでしょ?」

ハルトマンは俺の寝ているベッドから一向に退かない

そして、俺を抱き枕のようにして寝ようとしている

ハルトマンから離れようとするが、密着しているため、離れられない

俺「…はぁ………勝手にしろ……」

俺はあきらめて、さっさと寝ることにした

だが、ハルトマンは俺を寝させたくないらしい

マシンガンのように次から次へと俺に話をしてくる

エーリカ「そうそう! 俺の首筋に何か赤いモノができてなかった?」

俺「ああ、あったよ。 でも、それがどうした?」

エーリカ「それね、私のキスマークだよ」

俺「へ…?」

エーリカ「いつもより強めのキスにしてみました!」

俺「………いつもよりってことは……」

唖然…

俺はキスマークをみんなに見せびらかしていたってことになるのかよ…

エーリカ「俺が寝ている間に、毎日キスしてた」

俺「……おまえなぁ………そもそも恋人でもない俺にそんな事をするのっておかしくないか?」

エーリカ「んー まあね」

俺「だったら、やめろよ……」

この会話を最後にしばらく沈黙が続いた

俺のまぶたが重くなってきた頃、ハルトマンがいきなり口を開いた

エーリカ「ねぇ、俺……起きてる…?」

聞こえるか聞こえないかぐらいの声で俺の耳元でささやく

俺「………起きてるけど……」

エーリカ「よかった………ちょっと俺に聞きたいことがあるんだけど……いい…?」

俺「なんだよ…?」

俺はいつもの雰囲気と違うハルトマンに少し驚いていた

なぜだか、どこか寂しげな声であった

エーリカ「……俺…何か私に隠し事…してる…?」

俺「!!」

エーリカ「…今日の俺の様子…変だったし…」

    「…言えないならいいけど……何か悩んでるんだったら、相談にのるよ?」

俺「…ハルトマン……」

隠し事か……

やっぱりエースには見破られてしまうものなんだな…

俺がハルトマン達に言えない事は…






昼間、俺は中佐から命令を受けた

つい最近、スオムス周辺に現れたステルス型ネウロイの攻撃が再び始まった

スオムスの防衛に当たっている兵士の消耗が激しく、負傷者も続出しているらしい

それと、ウィッチたちの基地も攻撃され、思うようにネウロイに抵抗が出来ていないらしい

俺は軍人では無いが、軍司令部のお偉いさん方からスオムス防衛の最前線への派遣を命じられた

どうもお偉いさんは、男でありながら、しかも無免許医師である俺が501の基地に滞在していることを好ましく思っていないらしい

ヴィルケ中佐は猛反対してくれたらしいんだが、軍司令部は聞く耳を持たなかったらしい

言い方が極端になるかもしれないが、スオムスで死んでこいってことだ

まったく……



俺「……仕方が無いか…ハルトマンにだけは言っておくよ……」

俺は昼間、あった事をハルトマンに正直に話した

俺に密着しているハルトマンは、俺が3日後にはスオムスに行くと聞いた瞬間に、俺に
より一層、密着度を高めた

俺は端的に話を言い終えた

しばらく時間が経っても口を開こうとしないハルトマンに、俺がハルトマン?と声をかけた

すると、ハルトマンは小さな声で喋り始めた

エーリカ「…そっか…俺いなくなっちゃうんだ……」

俺「………」

エーリカ「ねぇ…俺……この事はみんな知ってるの…?…」

俺「いや、この事を知っているのは俺とヴィルケ中佐、そしてハルトマンだけだ」

エーリカ「………みんなには言わないつもりなの…?」

俺「まぁ…あまり心配かけたくないしな…」

ヴィルケ中佐には501のみんなに伝えることを勧められたが、

この基地に来て半年も経っていない俺が、こんな事で心配を掛けたくないので

伝えるのをやめた


エーリカ「……俺…その任務はいつ終わるの…?」

俺「向こうに行ったら、それっきりだ。こっちには戻ってこない」

エーリカ「………」

俺にひっついているハルトマンの身体が震えているのが感じ取れた

エーリカ「ねぇ俺…私、俺と離れたくないよ……」

俺「おれだって…」

俺だってハルトマンと離れたくない

毎日ハルトマンの勉強を教えるのが日課になっていて、しかも楽しかった

ハルトマンにされるイタズラも悪い気はしなかった

一緒に話をしたり、お菓子食ったりしている時間がとても居心地が良かった

そんな事を考えていると、ハルトマンと離れたくないという気持ちが猛烈に高まってきた

俺はそんな気持ちを抑えきれなかった

気がつくと、俺はハルトマンにこの気持ちを喋り始めていた

俺「俺だって……離れたくないさ…」

 「この基地のみんなと離れたくない……」

エーリカ「………」

俺「それに……ハルトマンとも……」

俺は無意識にハルトマンを強く抱きしめていた




エーリカ「……俺は……私のこと…どう思っているの…?」



続く

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最終更新:2011年06月05日 00:58
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