バルクホルン「くそっ! どこに逃げた!?」
廊下をバタバタと走っている音が聞こえた
しばらくして、聞こえていた足音が小さくなっていくのを確認すると俺は、ほっと一息ついた
俺「ふぅ……バレるかと思ったぜ……」
エーリカ「そうだねー」
エイラ「何がバレるんダ?」
俺・エーリカ「」
こんな時には、一番遭いたくない…
俺「お、おおおオマエ…なんでここに…」
エイラ「なんでってことあるかヨ、ここは私の部屋ダゾ」
エーリカ「そ、そっかー じゃ、バイバイ!」
俺「んじゃ、そういうことで」
俺達が足早にスオムス娘の部屋から逃げようとしたとき、ドアの前にスオムス娘が立ち、退路を防がれた
エイラ「フフン、なんか気になるナ」ニヤニヤ
俺「…何がだよ…?」
エイラ「気づいていないのカ?」ニヤニヤ
俺「……さっきからニヤニヤして気持ち悪いぞ、スオムス娘。 さっさと教えろ」
エイラ「オマエ達、手繋いでるゾ」ニヤニヤ
俺・エーリカ「!!!/////」
俺はとっさに手を離す
くそっ…決定的ともいえる場面を見られた…
しかも、スオムス娘に!!
エイラ「なぁ、ナニがあったんダ?」ニヤニヤ
俺「うるせぇ!/// このスオムス娘!!////」
俺はスオムス娘を黙らせようと、キャメルクラッチを試みたが、固有魔法のおかげですんなりと
避けられてしまった
俺「くそっ!!」
エイラ「ふふーん、当たらないんダナー」
スオムス娘に苛立った俺は、切り札を出すことにした
俺「おい、エーリカ! ちょっといいか!?」
エーリカ「ん?」
エイラ「おっ! 俺がハルトマンのことを…エーリカだっテ!!」ニヤニヤ
俺「いい加減にしろっ!!/////」
2度目の仕掛けも失敗に終わった
エイラ「当たらないんダナー♪ 当たらないんダナー♪」
スオムス娘は訳の分からない歌を歌い始める
俺「くそっ!!////」
エーリカ「俺、私に何か話があるんじゃないの?」
俺「そ、そうだった!」
あまりにも挑発的なスオムス娘にイラだって、ついさっき話そうと思っていたことを忘れてしまった
俺「エーリカ、ごにょごにょ…」
エーリカ「なになに~」
エイラ「オ~レのへなちょこパンチなんて当たらないんダナー♪」
スオムス娘め…陽気に歌なんぞ歌いやがって…
いまにみていろ…
俺「準備はいいか!?エーリカ!?」
エーリカ「あいあいさ~」
エイラ「ん?私に刃向かう気なのカ?」
俺「行けっ! エーリカ!!」
エーリカ「はいよ~ にしし!」
エーリカはスオムス娘の耳元でごにょごにょと何かを喋り始めた
エーリカ「それでね、ごにょごにょ…」
エイラ「な、なななななな…!!/////」
スオムス娘は顔を紅潮させ、今にも沸騰しそうだ
俺「今だっ!!」
スオムス娘が油断した所で、俺はエーリカと協力して、スオムス娘の手足を縄で縛った
エイラ「な、なにするんダッ!?」
俺「俺に刃向かうとこうなるんだ」
エーリカ「ごめんね~エイラ」
エイラ「こ、コンナ事したっテ、さっき見たオマエ達の行為は忘れないゾ!!」
俺「あ、そう。 忘れないのか…ふぅ~ん」
エイラ「な、なんだヨ…」
俺「エーリカ、さっきスオムス娘にした話を俺にも聞かせてくれないか?」
エーリカ「うん、いいよ~」
エイラ「ま、ままま待テッ!!///」
エイラは縛られている身で必死ともがくが、エーリカは気にせずに喋り始めた
エーリカ「えっとね~ この前、エイラがさーにゃんのスボンを履いて、ニヤニヤしているのを目撃しました~」
俺「へぇ~ それは恥ずかしいなぁ~ 次は?」
エーリカ「さーにゃんのクローゼットを漁ってました!」
俺「ほぅ~ これまた恥ずかしいですな~」
まぁ、これらの行為を目撃したのは、エーリカではなく俺なのだがな
俺はどうだと言わんばかりの顔でスオムス娘を見る
エイラ「そ、ソンナ顔で私を見るナッ!!/////」
スオムス娘は顔を真っ赤にして、今にも泣きそうである
ちょっとやりすぎたかな…
俺「なぁ、スオムス娘、交換条件といかないか?」
エイラ「交換…条件…?」
俺「そうだ。 俺たちはスオムス娘の秘密を言わないと同時にスオムス娘も、さっきの俺たちの行為を見なかったことにする」
「これでどうだ?」
エイラ「…わかったヨ……」
俺「よし!交渉成立!」
エーリカ「にしし!」
俺たちが縄を解こうとした時、スオムス娘が質問をしてきた
エイラ「なぁ、誰にも言わないからサ… 教えてくれないカ?」
俺「何を?」
エイラ「オマエ達…どういう関係なんダ…?」
俺「………」
エーリカ「………」
エーリカは俺の恋人だと言いたかった
だが、この基地の決まり…"男女の必要以上の接触・交流は禁止"という言葉が頭を過ぎり、
言い出すことが出来なかった
この基地では本来、ただの男とウィッチが交際するどころか、話し合うことすらタブーなのだ
俺「俺と…エーリカは……」
エーリカ「………」
エイラ「………」
俺「ただの仲間…だ……そうだよな…エーリカ…?…」
エーリカ「…………うん…」
しばらくの間を置いて、ハルトマンからは勢いの無い返事があった
エイラ「…だったラ、なんで名前で呼び合っているんダ?」
俺「ただ…仲が良いだけだ」
エイラ「ふぅん……… ま、そうだよナ。 いくらなんでも付き合ってるとかじゃないよナ」
「一瞬そう思ったケド、ありえないよナ、そんなコト」
俺「…ああ……」
エーリカ「…………」
俺とエーリカの関係は、この基地では決して許されない
あってはならない事なのだ
決して…許されない…関係なのだ…
最終更新:2011年06月05日 22:01