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終わりに近づく戦い

俺「…ん……もう朝か…」

エーリカ「すぅ……」

俺「…ったく…そんな格好じゃ、風邪引くぞ」

エーリカ「んん……すぅ…」

俺「……コーヒーでも飲むか…って、インスタントがもう無いな……貰いにいってこよう…」


俺「…おはよう、部隊長」

部隊長「やぁ俺君、おはよう。 今日は、良い知らせがあるよ」

俺「良い知らせ…?」

部隊長「ああ、ビックニュースだ。 たった今、オラーシャが解放された」

俺「……オラーシャが…!?」

部隊長「このまま順調にいけば、今月中にも戦いは終わるだろう」

俺「とうとう、終わるんだな」

ミーナ「部隊長さん、おはようございます」

部隊長「おはよございます、ヴィルケ中佐。 実は今日…」




ミーナ「そのニュース、エイラさんとサーニャさんが聞いたら、喜ぶわ! 俺さん、知らせてきたら?」

俺「おう! そうする!!」

俺は少々興奮気味に、スオムス娘&リトヴァク中尉の部屋へと向かった

― 2人の部屋 ―

俺「お~い! 良いニュースだぞ!」

エイラ「……うるさいなー…朝早くから何なんダヨ……」

サーニャ「……んん…」

エイラ「ほら見ろ、サーニャも起きちゃったじゃないか!」

俺「そ、そんなに怒るなよ…」

サーニャ「……俺…さん? どうしたんですか?」

俺「実は2人に良い知らせを伝えに来たんだ」

エイラ・サーニャ「「良い知らせ?」」

俺「部隊長から聞いたんだが、オラーシャが解放された」

エイラ「ほ、本当カ!!?」

サーニャ「…解放……」

エイラ「サーニャ……サーニャ!! やったゾ! オラーシャが解放されタ!!」

サーニャ「……オラーシャが解放…された……」ポロポロ

エイラ「お、オイ!? サーニャ!?」

オラーシャ解放の事を聞いた瞬間、リトヴァク中尉は大粒の涙を流し始めた

サーニャ「…良かった…オラーシャが…」

俺「…2人とも…本当に良かったな」

サーニャ「はい…! 俺さん!」

エイラ「これで…戦いも直ぐに終わるナ…」

バタン!

バルクホルン「エイラ、サーニャ。 朝のミーティングが始まるぞ! って、なんで俺医師がここに居る?」

俺「ちょっと用事があってな」

バルクホルン「まぁ、俺医師の事はどうでもいい。 それより、ミーティングに遅れるな、2人とも」

エイラ「りょうかーい」

サーニャ「わかりました、バルクホルンさん」

バルクホルン「よし! 次は強敵、ハルトマンか… 俺医師!付いて来い!」

俺「へーい」



エーリカ「…すぅ……」

バルクホルン「さて…ハルトマンを起こすのは…俺医師、貴様の役目だ」

俺「お、俺!?」

バルクホルン「そうだ、貴様はハルトマンと一生の約束をした仲だろう」

俺「…って言われても…なかなかエーリカを起こすのは難しくてな……」

 「なぁ、バルクホルン大尉。 エーリカの効率よい起こし方を教えてくれないか?」

バルクホルン「ハルトマンの起こし方をか?」

俺「そうだ。大尉なら、エーリカとの付き合いが長いし…」

バルクホルン「そうか、ではカールスラント軍式起床術を教えてやろう!」

俺「お願いする」

バルクホルン「まずはだな、軽く『起床だ、ハルトマン』と叫べ。 だが、ここでハルトマンが起きる事は、まず無い」

俺「だろうな…」

バルクホルン「次に、耳元で大声で叫ぶ。 すぅ……起きろぉぉぉぉぉっ!!! ハルトマァァァァァァン!!」

エーリカ「んん~ ……むにゃ…むにゃ…あと240分…」

バルクホルン「と、まぁこんなように、ハルトマンは訳の分からないような事を言い出す。 ここで挫けずに、言い続けるんだ」

俺「ふむふむ、了解した」

バルクホルン「さてと……起きろぉぉぉぉっ!! ハ ル ト マ ン !!!!」

エーリカ「んん…… うるさいよ…トゥルーデ……」

バルクホルン「いいから、さっさと起きろ!! ミーティングが始まるぞ!!」

エーリカ「えぇ……別にいいよぉ…そんなの…… それより、おやすみ~」

バルクホルン「ええい! さっさと起きろっ!! なっ…!!///」

大尉は、エーリカに被さっているシーツを無理やり捲り上げた

そこで大尉が見たのは、ズボンを履いていないエーリカだった

エーリカ「……んもぉ…なに? トゥルーデ……あれ? なんだか今日はスースーする……」

バルクホルン「あ、ああ…当たり前だぁぁぁぁっ!!//// さっさと、ズボンを履けぇぇぇっ!!」

俺(…昨日の夜、履き忘れたな…エーリカ……)

エーリカ「えっと……ねぇねぇトゥルーデ、私のズボン知らない?」

バルクホルン「私が知っているはずが無いだろ!! 私の部屋に予備がある! 取りに来い!!」

エーリカ「わぁ~い! ありがとー トゥルーデ!!」

バルクホルン「こ、こら!! くっつくな!!」

エーリカ「別にいいじゃ~ん!」

俺「………」

エーリカ「ん?俺、ヤキモチ妬いてる?」

俺「ふ、ふん!…んなわけないだろ!!」

エーリカ「ふっふー 俺がヤキモチ妬いてるみたいだから、離れるねー」

バルクホルン「さっさと離れろ!!」

俺「エーリカ!俺は妬いてないぞ!! それより2人とも、そんなペースじゃ、ミーティングに遅れちゃうぞ?」

バルクホルン「は、早くしろ!! ハルトマン!!」

エーリカ「は~い」


501の朝のミーティングでは、オラーシャ解放のビッグニュースと共に、

一ヶ月後にスオムス周辺にあるネウロイの巣を叩く『ラーゼン作戦』が告げられた

この作戦が成功すれば、人類はネウロイという脅威から解放されるのである

ミーティングが終わると、俺は負傷者の様子を見に行った

皆、順調に回復しており、中には鎖骨骨折、左手首骨折を負った重傷者が今朝には『野球をやろうぜ!』などとほざいていた者もいた

そして、時間も余ったので、シャーリー、ルッキーニ少尉、バルクホルン大尉、エーリカを集めてトランプをすることにした

俺「まずは、大富豪でもやってみるか。じゃ、カード配るぞ。ちなみに、革命は無しで」

配り終えると、ジャンケンをして回り順をを決めた

シャーリー「よぉ~し! わたしからだな!」

ハートの3か…

ルッキーニ「いっけぇ~!」

スペードの4…

バルクホルン「私の番だな」

スーペドの6…スペードのしばりか…

エーリカ「ふっふー 8切りっと」

…スペードの8の次は… げっ!? 3のペアか…

俺「次は俺の番だな。 いくぞ」

こうして、大富豪は順調に進んでいった

その結果……

シャーリー「よっしゃぁ! 大富豪~!!」

エーリカ「2位か~  もう少しで勝てたのに」

ルッキーニ「私は3番!!」

バルクホルン「ふぅ…危うく大貧民の称号を得るところだった……なぁ、大貧民君?」

俺「……………」

はぁ…大貧民になっちまったよ…

このゲームで大貧民となった者は、今後一週間、不名誉なこの称号で呼ばれる事になっていたのだ

しかも、それに加えて、俺は普段から言葉遣いがあまりよろしくないので、丁寧な言葉遣いで話すことになった

シャーリー「なぁ、大貧民君! なにか、お菓子ある?」

俺「…はい…ドロップとビスケットなら…」

シャーリー「ん~ じゃぁ、ありったけ持ってきてくれないか?」

俺「…くっ……了解しました…この大貧民が取りに行って参ります……」

シャーリー「早く戻ってこいよ~」

ルッキーニ「こいよ~!」

エーリカ「お菓子~!」

バルクホルン「惨めだな、大貧民君よ」

俺「…そういう大尉だって、貧民じゃないか!!」

バルクホルン「ああ、私は貧民だ。 だが、お前と違って、私は"大"貧民ではない。」

      「大ありと無しでは、雲泥の差だ」

俺「……う…うぅ………」

ルッキーニ「お菓子はやく~!」

バルクホルン「ほら、早く取ってきたらどうだ? だ・い・ひ・ん・み・ん」

俺「く…ぅ…ぅ……ち、ちきしょおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」




俺「持って参りました…」

シャーリー「おっ! いっぱい持ってきたな!」

エーリカ「いっただき~!」

ルッキーニ「ビスケット食べよっと!」

バルクホルン「では私は、このお菓子を戴こう」

俺「…………」

大貧民となってしまった身分では、当然食べることは出来なかった

バルクホルン「ん? 食べたいか?」

俺「………」

バルクホルン「ほら、少しだけなら分けてやるぞ」

俺「……そ、それじゃぁ…貰…」

バルクホルン「どうした? 言葉遣いが元通りになってるぞ?」

俺「くっ…!………こ…この大貧民に…どうか…お恵みを…」

バルクホルン「良く出来たな、それなら分けてやろう」

俺(くっそぅ…バルクホルン大尉め! 完全に俺のことを遊んでやがる! 大尉、Sな一面もあるんだなぁ…)

エーリカ「にゃはは! トゥルーデ、俺が…じゃなくて、大貧民君がかわいそうでしょ? ほ~ら、あげるよ!」 

俺「……て、天使…!!」

俺は特に腹が減っているわけではなかったのだが、エーリカが渡してくれたビスケットにかじりついた

その時に食べたビスケットは一生忘れられないほど、おいしかった……おいしかった……うん…おいし……うわぁぁぁん!


続く

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最終更新:2011年08月04日 16:22
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