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二人っきりのクリスマス 前編

~番外編 『クリスマス』~

この話は、俺がエーリカに告白した設定の上、進んでいきます。それに加え、本編とは異なり、エーリカと恋人関係にあるという事が501のみんなにバレバレです。
また、この無免許医は本編と比べ若干変態度高めであり、まだエーリカと枕を交わしていません。童貞です。

以上のことを踏まえて、お読みください。




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とうとう、このロマーニャにも、コート無しでは外を歩けなくなる季節がやって来た。
そして、クリスマスを三週間後に控えた事もあり、街中、そしてここ501の基地もクリスマスムード一色だった。
ネウロイもクリスマスを察してか、最近出現してこない。実に平和だ。

ちなみに俺とエーリカの関係だけど……心配ご無用ってなほど、順調だ。周りのみんなにも、関係はバレてる。
つまり、堂々とイチャイチャできるって訳だ!いやぁ…めちゃくちゃ幸せです、はい。

――― これからのクリスマスまでの一週間、何事も無く過ぎていく――――はずだった

「こほっ!げほっ!!」

「うじゅ…はだみでゅがでだぁ…」

「けほっ!けほっ!!」

「うゥ…サ、サーニャァ…」

「…だるいぃ…」

俺「はぁ…」

俺の仕事場でもある、ここ医務室のベッドは風邪をひいたウィッチたちで占領されていた。
しかも、ベッド数が足りず、臨時の簡易ベッドまで用意する破目となった。
そう…11人中8人ものウィッチが風邪菌にやられてしまったのだ!まったく、暴れん坊な風邪菌ですなぁ。
今現在、健康状態『良』のウィッチは坂本少佐、宮藤軍曹、シャーリー、そしてエーリカしかいない。

ウィッチ全員が感染したら、ネウロイへの対抗手段が無くなるので、ひとまず風邪をひいた者は医務室に隔離して、これ以上風邪が拡大しないようにした。

俺「…まずは、みんなに風邪薬を飲ませなくちゃな」

小分けになっている錠剤を、一人一人に配っていった
みんな、素直に飲んでくれれば助かったのだが、ただ一人だけ頑なに薬を拒んだ者がいた

ルッキーニ「うじゅ…おクスリ苦いから、ヤダぁ…」

俺「ワガママ言うなうよ。ほら、粉薬じゃないから大丈夫だって。苦くない」

ルッキーニ「やだぁ…」

俺「ほら、飲まないと何時までたっても、治るもんも治らないぞ?」

ルッキーニ「で、でもぉ…」

俺「…仕方が無い、あれを使うか…」

俺は医務室の棚から、薬が苦手な子供に使用するゼリーのようなもの、『おクスリ飲めたネ!りんご味』というものを取り出した。

ルッキーニ「な、なに…それ…?」

俺「これはな、魔法のゼリーなんだ。これで薬を包むと、苦味どころか甘く感じちゃうんだ」

ルッキーニ「…ホント…?」

俺「ああ。嘘ついたら、いくらでもお菓子買ってあげるぞ」

ルッキーニ「や、約束だよ!?」

俺「ああ」

ルッキーニは半信半疑で、ゼリーに包まれた薬が乗っかっているスプーンを受け取った。
なかなか飲む勇気が出なかったのか、スプーンを口に近づけては遠ざけて、と繰り返していた。

ルッキーニ「うじゅ………」

俺「大丈夫だ、苦くないから」

ルッキーニ「……ぱくっ」

身体を少し震わせながら、ルッキーニは勇気を振り絞って、勢い良く、薬を口の中に放り込んだ

俺「どうだ?」

ルッキーニ「…これ…オイシイ!!!」

俺「だろ?」

さっきまでの表情とはうって変わって、子供らしい笑顔を浮かべていた。
よかった…『おクスリ飲めたネ!』のおかげだな。

ルッキーニ「ねぇねぇ、もっとちょうだい!!」

俺「だーめ。薬の飲みすぎは身体に悪い」

ルッキーニ「えぇー!? けほっ!けほっ!!」

俺「ほらほら、薬は飲んだんだから、もう寝ちまえって」

ルッキーニ「うん…」

俺「さてと…皆、寝てるな。俺も、そろそろ休憩をする…」

エイラ「うぅ…サ、サーニャァ…」

俺「スオムス娘、どうした? 眠れないのか?」

エイラ「サーニャがァ…サーニャがァ…!」

俺「落ち着け、リトヴァク中尉ならもう寝てるぞ」

エイラ「うぅ…サーニャぁ…」

俺「ほら、リトヴァク中尉の心配以上に自分の体調を心配しろって」

エイラ「うぅ…だるぃ…」

俺「だろうな。熱があるんだから」

エイラ「それに…なんか寒いゾ…うぅ…」

俺「それじゃぁ、毛布をもう一枚掛けてやろうか?」

エイラ「お、お願い…スル…」

俺「了解っと。 これで大丈夫か?」

エイラ「うん…ダイジョウブ…」

俺「よし、それじゃぁ、目を閉じて早く寝ろ」

エイラ「ぅう…わかったヨ…」

俺「…おやすみ、スオムス娘。 さてと、俺の部屋に行って、休憩でもしてくるか…」

― 俺の部屋 ―

俺「た、煙草を吸いたいが…今は禁煙中…。 ヴィルケ中佐に『タバコは吸っちゃ駄目』って命令されてるからなァ…」

この基地に来てしばらく経った時、俺はちょっとした事から禁煙を命じられた。さらに、禁酒というおまけま付き。わーい…これで俺も健康体になれるぞぅ…くそっ…。
命じられた以上、破る事も出来ないので俺は酒・タバコの代わりに、コーヒーを飲み始めた。始めは、まったく口に合わず、飲むのを躊躇っていたのだが、飲み続けると、そうでもなくなった。

俺「…仕方が無い。コーヒーでも飲むか…」

俺がコーヒー豆を取り出して、粉末状にしようとした時、部屋のドアがノック無しでいきなり開かれた。

シャーリー「お~い俺、居るか?」

男なら思わず見とれてしまう体の持ち主、グラマラスシャーリーことイェーガー大尉が、大きいステップを踏んで部屋に入ってきた。

俺「シャーリー、ノックをしろ、ノックを」

シャーリー「悪い、悪い。 それより、晩御飯が出来たから食堂へ来たらどうだ?」

俺「もう、そんな時間か。よしわかった、今すぐ行くよ」

シャーリー「早く来ないと、俺の分まで食べちゃうからなー」バタン

少し歩くだけでも、ポヨンと揺れる大きい胸。ごっつぁんです。

俺「…相変わらず、胸デケェわ…」

???「むむっ、聞き捨てなら無いセリフですな」

突然、俺の背後から声が響いた。不覚…俺の後ろを取られるとは…なにヤツ…?

俺「エ、エーリカ…いつから俺の部屋に…」

正体はエーリカだった。まるでGのように、何処から元も無く現れる。いやぁ、Gと言っても、GOKIBUR●のほうじゃありませんよ?GHOASTのほうです。

エーリカ「んー シャーリーと一緒に入ってきたんだけど、気がつかなかった?」

俺「ま、マジですか…全然、気づかなかった…」

エーリカ「それより、さっきの俺が言った事だけど… どういう事かな?」

ありゃりゃ…エーリカさん、ちょっと怒ってます?さては、さっきの『シャーリーの胸パネェ!』発言に関してだな。
でもここは、何も言わなかったかのように、とぼけきるのが一番だな、うん。

俺「な、なんの事ですかァ?(声が裏返る)」

エーリカ「シャーリーの胸、おっぱいが大きいなぁって言った事ですよ」

俺「そ、そそそんな事言うはずが、あーりませーん(棒)」

エーリカ「…へぇ~。 まぁ、別にいいんだけど」

よかった、何とか誤魔化せたみたい。俺の誤魔化しスキル、Lv.1から2へアップ。

エーリカ「ねぇ俺。やっぱり俺は、大きい胸の方が好きなの?」

俺「い、いや……別に」

エーリカ「えっ、じゃぁ小さい胸、私より小さい胸が好きなの!? うわぁ…私のボーイフレンドがロリコンだったなんてぇ…」

俺「違う!!どうして、そういう方向になるんだよっ!?」

エーリカ「えっ、違うの?じゃぁ、ロリコンを通り越しての……ペド?」

俺「ちがぁぁぁぁぁぁう!!俺はロリコンでもないし、ましてや、ペドでも無い!!」

エーリカ「えぇ…違うのかぁ…」

俺「なんで残念がるんだよ…」

エーリカ「まぁ何でもいいじゃん。それより、早く晩御飯食べに行こうよ。冷めちゃうよ?」

俺「そうだな」

俺はひとまずコーヒー豆を煎る作業を中断して、料理が並んでいるであろう食堂へと向かった。

――― エーリカと手を繋いで



食堂のテーブルには、宮藤軍曹の作った料理が並べられていた。だがいつもと違って、全員の分は無い。
体調を崩しているメンバーには、後でおかゆなどの病人食を持っていく事にした。

俺「おっ、今日は肉じゃがと、扶桑が誇る『うどん』か」

シャーリー「なぁ俺、ルッキーニはちゃんと薬飲んだのか?ルッキーニは薬嫌いだからなぁ…」

俺「ちゃんと素直に飲んでくれたぞ。今はぐっすり寝てるよ」

シャーリー「それなら良かった」

坂本「ふむ。では…」

「「「「「いただきまーす」」」」」

いただきますの挨拶を終えて、俺は箸を使ってウドンを食べようとした。最近になってやっと、箸の使い方を会得できたよ。
いやぁ、箸は便利なものです。

エーリカ「俺、あ~ん」

箸で麺をちょうど掴んだときに、俺の目の前にじゃかいもが、ひょい、と差し出されていた。

俺「…この麺を食べ終えてからじゃ…ダメ?」

エーリカ「うん。こっちが先」

俺「ふむ、わかった。あーん…もぐもぐ」

やっぱ肉じゃがは最高だな。宮藤軍曹が作ったのだから当たり前ダナ。しかも、それ+αでエーリカが食べさせてくれたんだ。これ以上の至福はありませんよ。

俺「んじゃ、俺も…」

お返しに、俺もホクホクとしているじゃがいもを箸で掴み、エーリカの口へと運んだ。そしてエーリカは、頬を少し赤く染めながら、ぱくっ、と食べた。
エーリカの笑顔見てると、本当に癒されるなァ…

エーリカ「にしし…なんか恥ずかしいね」

俺「確かに」

シャーリー「お、お前達以上に…アタシたちの方が恥ずかしいって…」

坂本「全くだ!はっはっはっ!」

宮藤「お2人とも、仲が良すぎですよ」

エーリカ「んー そうかな?私たち恋人だし、これくらい当たり前じゃないの?」

宮藤「そ、そうなんですか? あとハルトマンさんは、バルクホルンさんとも俺さんみたいに接してますよね~」

エーリカ「まぁね。トゥルーデは大切な人だから」

俺「……」

シャーリー「ややっ!もしかして、俺…やきもち焼いてるのか?」ニヤニヤ

俺「そんな餅は焼いてません。それにエーリカがバルクホルン大尉と仲が良いのは既知の事だし」

シャーリー「まぁ確かに。 でも、もしバルクホルンが男だったら、ハルトマンとどうなってたと思う?」

坂本「バルクホルンが男だったら?」

宮藤「なんか…想像つきませんね…」

エーリカ「トゥルーデが男の子かぁ… うーん…」

俺「…さほど今と変わらないような…」

宮藤「お、俺さん…それバルクホルンさんが聞いたら、怒りますよ…」

シャーリー「まぁこんな事話していても無駄だなぁ~」

坂本「……そうだ!良いこと思いついたぞ」

エーリカ「良い事?」

坂本「ああ。今年のクリスマスの出し物はこんなのでどうだ?」

その内容とは―――

俺「嫌だ嫌だっ!ぜぇーったいにヤダっ!!」

シャーリー「別にいいんじゃないか?」

エーリカ「私も良いと思うんだけどな~」

宮藤「私も良いと思います。だって見てみたいですし」

    『俺さんの女装』

えっとだな…出し物のなんちゃらかんちゃらについて簡単に説明するぞ。
毎年クリスマスでは、501が地元の人々と一緒に交流会を兼ねたクリスマスパーティーを開くらしいんだ。
そこで、501が地元民に披露する今年の出し物は『白雪姫』らしい。そのお姫様役に…女装した俺…。

俺「ふざけるのも大概にしてくれよ!ヤダよ!女装なんて!」

エーリカ「大丈夫だよ。俺、結構顔が整ってるから」

坂本「なせば成る、何事も、だ!!はっはっはっ!」

俺「ムリムリムリ!ぜったい無理!!」

宮藤「俺さんの女装…楽しみです!」

俺「いやぁぁぁっ!無理、無理、無理ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」

シャーリー「まぁ、この話はみんなが揃ってからにしようぜ。みんなの意見も聞かないと」

坂本「そうだな。ひとまず、この話は終わりだ」

俺「………」

俺が女装かぁ…。ちょっと想像してみよう…

うん、無いな。気持ち悪いの一言に尽きる。女装の話、どうか自然消滅しますように…。

― 医務室 ―

俺は食事を終えて、坂本少佐や宮藤軍曹、シャーリー、そしてエーリカと一緒に宮藤軍曹の作ってくれたおかゆを医務室に運んできた。
みんなには風邪がうつると大変だから、と医務室には入れないはずだったんだが、どうしてもという事で説得させられて、医務室に入る許可をあたえてしまった。
お願いです、風邪菌さん。ウィッチ全員に襲い掛かるのはやめてください。もし襲ったら、来月から加湿器を導入しますよ?

俺「みんな、まだ寝てるな」

寝てるとこ可哀相だが、俺は一人一人に声を掛けて、静かに起こした。
そして、美味しそうに出来たお粥を手渡した。

坂本「ミーナ大丈夫か?どれ、私が食べさせてやろう」

ミーナ「だ、大丈夫よ!これぐらい一人で食べられるわ!」

坂本「そう遠慮するな。病人に無茶はさせられない。ほら!」

ミーナ「…仕方が無いわね…」

ミーナ中佐は熱のせいなのか、坂本少佐に照れているのかは判らないが、顔を真っ赤にしてお粥を食べさせられていた。
あの二人、お似合いですね。いやぁ、ほんとに。

宮藤「リーネちゃん、ペリーヌさん。はい、お粥です」

リーネ「ありがとう、芳佳ちゃん」

ペリーヌ「……ああ、あ…ありがとう…宮藤さん…」

宮藤「えへへ… 二人とも、ひとりで食べられる?」

ペリーヌ「だ、大丈夫ですわ!これぐらい!」

シャーリー「ほら、ルッキーニ。あ~ん」

ルッキーニ「あ~ん」

エーリカ「トゥルーデ、はい。あ~ん」

バルクホルン「なっ!そ、それくらいひとりで食べられるっ!!」

エーリカ「顔真っ赤にしてどうしたの?あっ、もしかして照れてる?」ニヤニヤ

バルクホルン「こ、こここれは熱のせいだっ!!///」

みんな、食べさせたり、食べさせられてたりして、ちょっと騒がしい医務室になってきた。
俺は、北欧組の二人の近くの椅子に座って、スオムス娘とサーニャさんに話しかけていた。

俺「スオムス娘、サーニャさん。自力でお粥、食べられる?」

サーニャ「私は大丈夫です。エイラは…?」

エイラ「わ、私も…大丈夫…ナンダナ…」

サーニャさんは、少しだるそうにしてるが、熱は高く無さそうだ。現に測ってみたら、36.9℃と昼間に比べて下がっており、あと何日か経てば完治しそうだ。
だが、スオムス娘は明らかに熱が高そうだった。顔をこれ以上ないぐらいに真っ赤にして、ベッドから起き上がるのもやっとだった。

俺「……スオムス娘、ちょっと体温を測らせてくれ」

エイラ「うん…」

しばらくして―――

俺「…う~ん…38.7℃か…。 だいぶ高い熱だな」

サーニャ「俺さん…エイラは大丈夫…なの…?」

俺「ああ、心配には及ばないさ。ちょっと高熱だけど、インフルエンザとかでは無いからね」

サーニャ「エイラ…」

エイラ「うぅ…だるいゾ…」

俺「自力でお粥を食べるのはキツそうだな…。よし、俺が食べさせてやる」

エイラ「うぅ……」

俺「ほら、口開けて」

エイラ「あ……」

俺は、スオムス娘が火傷をしないように、ふーっ、ふーっとお粥を冷まして優しく食べさせてあげた。
口の中にお粥が運ばれると、か弱くモグモグと口を動かしながら、ゆっくりと飲み込んだ。

俺「どうだ?」

エイラ「…おいしい…」

俺「それはよかった。ほら、もう一口」

エイラ「うん…」





ひとまず、みんなにお粥を食べさせ一段落ついた。俺は、休憩がてらにお風呂に入る事にした。
そして、身を覆っている服を脱ぐために、脱衣所へ来ていた――

エーリカ「ほら、はやく入ろうよ~」

俺「………」

どうしてこうなった。
なぜ、二人っきりでお風呂に…? エーリカと恋人だからって…これはさすがに…

俺「あ、あのなぁ…さすがに二人で風呂は…」

エーリカ「えっ、なんで?」

俺「いや、恥ずかしい…じゃん」

エーリカ「わ、私も恥ずかしいけど…私たち、付き合っているんだし…お風呂ぐらい普通でしょ?」

俺「…そうなのかな…」

疑問に思いつつも、俺は上着を脱ぎ、ズボンを脱ぎ、そしてゾウさんを覆っているパンツをバスタオルで隠しながら脱ぎ捨てた。

エーリカ「ねぇ、俺」

俺「ん?なんだ?」

少し頬を赤く染め、一呼吸挟んでエーリカはとんでもない事を言った―――

エーリカ「私の服、脱がしてくれない?」

俺「はい?」

思わず気の抜けた声が出た。あたりまえだ、女の子が『私の服、脱がして』だなんて言ったら、誰だってビックリ仰天だ。

俺「あの…どういう事ですか?エーリカさん」

エーリカ「だから…私の服を脱がしてよ」

俺「……誰が?」

エーリカ「俺」

えぇっと…これ、なんかのドッキリ?ドッキリなら、今すぐにでもテッテレ~♪っていう音楽と共にドッキリプラカードを持った人が出てくるはずなんだが…。
出てこないという事は…。

エーリカ「ねぇ、早く~」

俺「………」

エーリカ「あれ、どうしたの? もしかして、恥ずかしくて出来ない?」

俺「そ、そんなことないぞ!」

エーリカ「それじゃ早く~」

俺「お、おう…」

くそぅ…動物園にいる俺のゾウさんが鼻を大きく伸ばして、今にもパオーンて叫びそうだ。
だが、俺は男だ!やるときはやったるで!なんの、服を脱がせるぐらいどうってことない!!

そう俺が決意したとき、その決意を打ち砕くかのようにエーリカは先ほど以上の衝撃的な発言をした。

エーリカ「あっ、そうそう。手で脱がしちゃダメだよ?口だけで、服を脱がしてね~」

いやいやいや、なにをおっしゃってるんですかエーリカさん。そんなエキセントリックなプレイ、聞いた事も考えた事も無いんですけど…。
う~む… やっぱり、これはドッキリ―――な訳無いよなァ…

俺「あ、あのさ! 絶対、口だけで脱がさないと…ダメなの?」

エーリカ「もちろん」

俺「…絶対?」

エーリカ「うん」

俺「…うぅ…」

仕方が無い。何を言っても聞かなさそうだし…ひとまず、やるだけやってみよう。

俺「…じゃ、やるぞ? いい…んだよな?」

エーリカ「うん。優しくしてね」

俺「お、おう!」

俺は裸体(ゾウさんを隠しながら)でエーリカに近づき、口を軍服のボタンへゆっくりと運んだ。

エーリカ「俺、鼻息荒いよ?もしかして、興奮してる?」

俺「してない!」

嘘。興奮してます、めっちゃ興奮してます。だって…ねぇ?
俺は、自分でも頬が赤くなっていくのが分かった。軍服のボタンに歯を掛けた時には、心臓が飛び出るんじゃないかというほど、バクンバクンという音が響いていた。

俺「…はっ…」

エーリカ「にゃはは、ちょ、ちょっとドキドキするね」

まずは、下のほうのボタンから外していこう。かちっ、かちっ、かちっ…
くそっ、上手く外せないな。

エーリカ「やっぱり、口だけでは難しい?」

俺「そうだな…」

エーリカ「じゃぁボタンは私が外しておくよ。でも、服は口だけで脱がしてね」

そう言い放つと、エーリカは器用にボタン全てを外した。

エーリカ「それじゃ、お願いっ♪」

俺「うぅ…」

まず俺は、エーリカの小柄な身体を覆っているカールスラント軍の軍服を脱がしにかかった。
肩部に歯を掛け、エーリカの腕を沿うようにして顔を動かした。それに連られていくようにして、軍服がするすると脱げていった。

エーリカ「おおっ、俺器用だね」

俺「ま、まあな!」

次に、俺は薄手のシャツを脱がしにかかった。ここでなんだが、興奮して俺の鼻息が荒くなってきているような気がする。証拠として、ゾウさんを覆っているタオルの一部分が激しく隆起していた。
軍服を脱がすためにエーリカに近づいている事から、エーリカの柔らかくて、プニプニしている太ももに時々、コツン、コツンと俺のゾウさんがタオル越しで当たっていた。

こつん。

エーリカ「ん?」

俺「ご、ごめん!」

エーリカ「……」

俺「………」

エーリカ「…俺のエッチ♪」

俺「うわぁぁぁっ!し、仕方が無いだろ!? 俺だって男なんだからっ!」

エーリカ「そうだよね~ 俺も男の子だもんね」

俺「あ、ああ!」

エーリカ「それじゃさぁ、エッチな事…してみる?」

俺「はい!?」

エーリカ「だって私たち…付き合ってからしばらく経つし、そろそろ…してもいいかな~なんてね」
     「…俺になら、どんなに恥ずかしい所でも見せられる…よ…」

俺「……」

頬を真っ赤に染めて、少し俯きながら恥ずかしそうに話すエーリカ。かわいい…
そ、そんな事よりも、どういう事だよ?『俺になら、どんなに恥ずかしい所でも見せられる…よ…』って…
これは、誘ってる…のかな?確かに、俺とエーリカは付き合ってると言っても、手を繋ぐ程度だったし…そろそろ次のステップにいっても…。

エーリカ「ねぇ…」

そ、そんな上目遣いで見ないでくれ…、もの凄いドキドキしちゃうから。俺だって男だし、エーリカとエッチな事したいと思った事はあるけど…。

俺「で、でもさ!エーリカはウィッチだし、エッチな事は…後でも…」

ふぇぇ…これで良かったのかな…。

エーリカ「そっか、そうだよね。私ウィッチだから、そんな事は今できないよね。 ゴメンね、こんな事言って」

俺「べ、別に気にしなくていいって」

今は、これが最良の策だったはずだ。たぶん…。

将来、エーリカとどうなるのかという事を考えている最中、その考えを無かったかのように打ち消す発言がエーリカから出た。

エーリカ「それじゃぁ、次はズボンを脱がしてもらおうかな~」

俺「え…えぇぇぇぇぇぇっ!?」


後編に続く

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最終更新:2011年11月20日 15:27
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