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第2話「<俺>中尉、第502統合戦闘航空団に着任します!」

~前回までのあらすじ~
伯爵「さて~前回の豹を駆る俺は~?」

俺「502の皆がピンチに陥った時に、俺が降下して助けに入ったんだな・・・っていうか、何なんだこのコーナー?」

伯爵「作者があまりにも遅筆すぎるから、前回を覚えてる人が殆どいないだろうからね」

俺「そんなに遅いのか?前の投稿日いつだよ?」

伯爵「・・・去年の5月」

俺「ヒデェ!?というかなんでそんなに遅くなったんだ?」

伯爵「あ、それについては作者からメッセージが届いてるよ?」

俺「ほうほう」

伯爵「『書き溜めが吹っ飛んだり、リアルが忙しくなって暇が無かったりと色々あってこんなに延びちゃった、許してね♪テヘペロ』だって」

俺「絶対反省の色ないだろ、ソレ」

伯爵「まぁ、元々完全ノープランで書き始めたらしいしね、戦闘描写を書きたいがために地の文を入れたら、日常パートが書きづらくなったって困ってたし」

俺「ヒロインも決まってなかったって話を聞いたんだが・・・」

伯爵「らしいねぇ、でもこーいうコーナーに私がいるって事は?」

俺「どうなんだろうな?作者、かなりのひねくれ者だからなぁ」

伯爵「あはは、まぁ今後に期待って事かな?いうわけで『豹を駆る俺』始まるよ~」

  • 1944年 冬 オラーシャ帝國 最前線基地-
基地に到着した<俺>は、すぐさま司令室に通された。

ラル「久しぶりだね、<俺>」

俺「あぁ、お互いよく生きてたもんだ」

ロスマン「それはこっちの台詞よ・・・亡霊でも見てるのかと思ったわよ?」

俺「何なら触って確かめてみるか?俺も触るがな」

ニヤリと笑いながら、脚を叩く<俺>に、ロスマンも呆れた顔をする。

ロスマン「・・・本当に、私の知っている<俺>みたいね」

その言葉に<俺>もラルも、苦笑いを浮かべる。
<俺>が持ってきた書類をめくると、ラルはおもむろに立ち上がった。

ラル「ま、<俺>が相変わらずでよかったよ、それで今日からはウチの一員でいいんだね?」

俺「あぁ、これからよろしく頼む・・・カールスラント陸軍技術省所属<俺>中尉、第502統合戦闘航空団に着任します!」

と、先ほどとは打って変わってしっかりした敬礼をする<俺>にラルたちも敬礼を返す。
先ほどとは違う、3人とも軍人の顔つきになっていた。

ラル「了解、<俺>中尉の活躍に期待する、激戦が予想されるがその覚悟は?」

俺「祖国奪還はカールスラント軍人全ての悲願、望むところさ」

そういって<俺>はニヤリと笑う。
それに釣られて、ラルもロスマンも表情が和らいだ。

ラル「ふふっ、昔を思い出すね・・・<俺>の紹介は今夜の食事の折にでもするから、荷物を整理してくれるかい?」

俺「了解、ラル」

その言葉に、ロスマンが眉をひそめる。

ロスマン「あのね・・・今は隊長なんだから、ちゃんと隊長って呼びなさいよ・・・」

俺「あー了解了解、だから指示棒で叩くのはやめてくれよ?」

ロスマン「あんたがそうだから!はぁ・・・問題児がまた一人増えるなんてね・・・」

俺「おっと、お説教はゴメンだ!それじゃ、ストライカーの搬入作業が残ってるから、行ってくるわ!」

そう言って、足早に司令室を出ようと<俺>はきびすを返した。

ロスマン「あ!コラ待ちなさい!」

サーシャ「隊長、物資について相談が・・・きゃっ!?」

俺「おっと!悪い!急いでるんだ!」

出会いがしらにぶつかりそうになったサーシャを器用に避けながら。
<俺>は去っていき、後には指示棒を振り上げたロスマンと面白そうに微笑むラル、そしてあっけにとられたサーシャが残された。

サーシャ「・・・今のは<俺>さん?」

ラル「なんだ大尉、知っているのか?」

サーシャ「えぇ、ビフレスト作戦の際に・・・お二人は<俺>さんの知り合いなんですか?」

その言葉に、二人が息を呑む。

ロスマン「大尉・・・よかったらその話、詳しく聞かせてくれない?」

サーシャ「えぇ、構いませんけど・・・」

  • 最前線基地 格納庫-
俺「ふぅ・・・着任早々、説教食らっちゃたまらんからな・・・」

ニパ「あ・・・さっきの人?」

俺「ん?あぁ、今日から配属に・・・って、お前ら何やってるんだ?」

振り返った<俺>が見たのは、正座をしているニパと菅野の姿だった。

菅野「・・・うるせぇ」

ニパ「カンノ、失礼だよ。えーと、お仕置きというか、ちょっとポクルイーシキン大尉に怒られちゃって・・・」

俺「サーシャに?あぁ、あいつはストライカーの扱いに煩いからなぁ・・・」

それを聞き、二人が以外そうな顔をする。

ニパ「え?大尉と知り合いなの?」

俺「ん?あぁ、ゼーロウ高原で一緒に戦った仲さ、俺も昔は・・・お、来たな?」

語りだしそうになった<俺>をさえぎるように、格納庫に先ほどまで<俺>が駆っていたストライカーが運ばれてきた。
まだ真新しいソレは既存のストライカーと比べると少し大型で、何より背中に巨大な大砲を背負うような独特の形をしたストライカーだった。
先ほどの火力を思い出したのか、菅野の目が輝き始める。

菅野「そのストライカー、新型か!?」

俺「あぁ、コイツはカールスラントの試作ユニットで 伯爵「マークⅤ中量級戦車ユニット『パンター』だね、開発は遅れてるって聞いてたけど?」

俺「・・・おいおい、俺の台詞を取るなよ、ヴァルトルート」

苦笑混じりに<俺>が振り返ると、そこには伯爵とジョゼが立っていた。

ジョゼ「あ、あのっ!先ほどはありがとうございました!」

俺「あのときの通信の子か、どういたしまして、間に合ってよかったよ」

伯爵「ホント、絶妙のタイミングだったよね、あの時は、でも相変わらずメチャクチャするね、<俺>は」

俺「そうでもしなきゃ間に合わなかったからな、試したことはなかったが、中々上手く行ったよ。」

そう言って笑う<俺>を、伯爵達はなかば呆れたような目で見ていた。

俺「ま、まぁ大した被害もないし、よかったじゃ 整備班長「おい!この新型、サスが完全にイカれてるじゃないか!なんで新品のストライカーがいきなり壊れてるんだ!」

整備班「このストライカー、まだ20キロも走ってないですよね?」

一向に気まずい沈黙が流れる。

俺「・・・試作機に問題は付き物だと思うんだ」

ニパ「経験から言っておきますけど、隠そうとしても後で何倍も怒られますよ?」

伯爵「というか、報告書に書いちゃったから隠すに隠せないと思うんだ」

菅野「まぁアレだ、扶桑の文化を堪能していけ」

ジョゼ「えっと・・・頑張ってください!」

俺「」

<俺>はガックリと、肩を落とすしかなかった。

  • 同刻 最前線基地 司令室-
司令室では先ほどの3人が話し合いを続けていた。

サーシャ「<俺>さんにそんな事があったなんて・・・」

ラル「大まかな情報しか伝わってなかったからな、そうか、あの戦いで・・・」

そういう2人の顔は、やりきれないような、苦々しい表情が浮かんでいた。

ロスマン「どうします?この事は・・・」

ラル「いや、この事は皆には言わないほうがいい、特にアレには・・・」

ロスマン「・・・そうですね」

ラル「そのうち<俺>が言い出すまでは黙っていよう、そのほうが<俺>のためにも、伯爵のためにもなる」

そう言うと、ラルは何かを金庫に仕舞いこんだ。

ラル「この事は他言無用だ、時期が来るまでは・・・な」

サーシャ「そうですね・・・時期が来るまで、ですね・・・」

そんなしんみりとした空気を破るように、ノックが響いた。
数分後、3人は少しだけ<俺>を思いやったことを後悔した。

  • 1時間後 最前線基地 格納庫-
下原「管野さんニパさん、そろそろ夕飯の時間ですから・・・あら?」

俺「よ、よう・・・セイザって、結構キツいんだな・・・」

いつものように二人を呼びに来た下原が見たのは、いつものように辛そうに正座を我慢している2人と、見慣れない男の人だった。

下原「えーと、始めまして?」

俺「よ、よろしく・・・今日から世話になるよ・・・今はちょっと、説明する余裕ないけどな・・・」

下原「えっと、とりあえず夕飯の時間なので食堂まで来るように、との事です。」

俺「り、了解・・・脚の痺れがとれたら行くって伝えて・・・」

ブレイブウィッチーズの面々と<俺>の顔合わせは、なんとも締まらないものとなってしまった。

  • 数時間後 自室-
俺「ったく、ひどい目にあったよ、足はしびれるし、歓迎会じゃ笑われるし、ヴァルトルートの奴はずっとからかうし・・・」

文句を言いながらも、口の端には楽しそうな笑みをこぼしながら<俺>は荷物を漁っていた。

俺「ま、みんないい子たちみたいだし、これから楽しみだけどなっ、と!」

ひときわ大きな箱から取り出したのは、おびただしい量の酒瓶であった。
呆れたことに、私物の大半がコレで占められていた。

俺「さて、こんな夜は飲むにかぎ・・・って、ツマミが無いな・・・頂くか」

そんなことをつぶやきながら、<俺>は部屋を出た。

  • 同刻 廊下-
誰かが廊下を歩いている。
ソレは忍び込むのには慣れているのか、静かに、しかし素早く目的の場所へと向かっていた。
月明かりだけがそのシルエットを浮かばせ、怪しげに基地を歩いてゆくのを写すだけだった。

目的の場所に近づいた時、ソレの喉がゴクリと鳴った

  • 数分後 廊下-
ツマミを貰いに部屋を来た<俺>は、偶然見かけたソレの後を追っていた。
皆が寝静まった夜に明かりもつけずに動くソレは、見るからに普通ではなかった。

俺.oO(物取りか?にしても最前線にまで来る訳ないか)

そんな事を考えながら、そっと拳銃を確かめる。
ウィッチ達の人気は高い、そんなウィッチの私物を狙った不届き者がいることも確かである。
弾は9発、警告には十分である。

俺..oO(ま、出来ればコイツの出番にはなってほしくないんだがな・・・)

人間相手とはいえ、何を持ってるかわからない状態。
下手をすれば、向こうも武装をしている可能性だってある。
油断は禁物、と一気に畳み掛けるように叫んだ。

俺「手を上げろ!妙な真似をすれば撃つ!」

???「ひゃうっ!?」

帰ってきたのは妙にかわいらしい、聞き覚えのある悲鳴だった。

俺「ん?君は・・・ルマール少尉?」

ジョゼ「う、撃たないでくださ・・・お、<俺>さん?」

俺「すまんな、銃を向けて・・・って、そうだルマール少尉、さっき妙な奴を見かけたんだが、何処に行ったか知らないか?」

ジョゼ「み、妙な人ですか?」

真剣な顔をして聞く<俺>に対し、ジョゼの反応は何故かぎこちない

俺「あぁ、この暗闇の中で明かりもつけずに歩き回ってる奴がいたんだ、物取りの」ジョゼ「そ、それ、私です」

俺「へ?」

ジョゼ「その・・・お腹が空いちゃって・・・ごめんなさい」

そう言って恥ずかしそうにうつむきながら、キッチンに並べられていた歓迎会の残り物を指差した

俺「あー、なるほど、夜食か」

ジョゼ「はい・・・すいません・・・」

消え入りそうな声でうつむく

俺「別に、気にするほどの事じゃないと思うけどな?」

ジョゼ「え?」

そう呆気にとられるジョゼの目の前で<俺>はチーズをつまむと、口の中に放り込んだ。

俺「ほら、これで俺も共犯だ」

そうイタズラっぽくと笑うと、自然とジョゼにも笑いが移った。

ジョゼ「ふふふ・・・<俺>さんって、まるで伯爵みたいですね」

俺「俺がアイツと?似てるかぁ?」

ジョゼ「はい、なんとなくですけど」

俺「俺はアイツと違って一途だぜ?恋人は随時募集中だがな」

ジョゼ「え?でも男性のウィッチは珍しいから、モテるって聞きましたけど?」

俺「それはデマだな、俺のような色男に彼女がいないんだからな」

ジョゼ「でも、本当の色男さんは自分じゃ言わないって言いますけど?」

俺「うぐっ、痛いところを・・・」

そう笑い話をしながら、深夜の晩餐は続く。
それを引き裂くように、けたたましいサイレンが鳴った。

俺「なんだ!?」

ジョゼ「警報です!ネウロイの!」

一瞬だけ視線を合わせると、二人は格納庫へ駆け出した。

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最終更新:2012年06月06日 01:20
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