Skill
【四肢獣録】
聖痕症候群患者
両腕と両足に奇妙な痣を持つ能力者
痣からは常に何かが蠢いているような感触がし、時折痛みが走る
その原因は痣の内に秘められた、動物に似た何かによるもので、これを操る能力を持つ
便宜上、ここでは獣と呼ばせてもらう
痣に秘められた獣たちは、能力者の意思で自由に召喚することが出来る
両腕と両足の四つの痣を使い、最大で四体まで獣を召喚することができる
しかし、複数の使役は能力者への負担が大きく、数が増えるにつれて獣を操る力も低下する
自由に操ることができるのは二体までであり、それ以上になると操りきれなくなる可能性もある
獣たちは対応する肉体の部位とシンクロしているため、獣が傷つけばその部位も傷つく
逆に、対応する部位が傷つけられても獣は傷つくので、仮に四肢の一つを無くした場合
その部位に対応した獣の召喚は不可能となる
また、獣が死した場合は、対応する部位は治療が必要なほど深刻なダメージを受ける
しかし、もしも無くした部位を元に戻すことができた場合
それが能力者の肉体となっているのならば、再び蠢く痣が現れ
その部位に対応した獣を召喚できるようになるだろう
獣を痣に戻す際には、対応する部位に獣を触れさせる必要がある
左腕:鳥
鳥に似た何か、大きな翼に、鋭い嘴と鉤爪を持つ
目が非常によく利き、遥か遠くまで見渡すことができる
右腕:蛇
蛇に似た何か、細長い体に、神経毒を含む牙を持つ
毒を受けるとその部位は徐々に感覚が麻痺し、正常に動かせなくなる
左足:魚
魚に似た何か、切り裂けるヒレに、噛み千切る細かい歯を持つ
地面の中に潜伏し、地中を自在に泳ぐ能力を有する
右足:狼
狼に似た何か、噛み砕く強靭な牙と、地を駆けるのに最適な体躯を持つ
特殊な能力を有さないが、純粋に戦闘力が高い
「覚醒」
四肢の痣が消滅し、獣たちを召喚する能力を失う
代わりに、大きな体躯を持つ黒獅子のような何かを召喚し、操る力を持つ
見た目通りに俊敏で、凶悪な爪と牙を持ち、目は不気味に緑色に輝く
地獄の底に響くような鳴き声をしており、その声を聞いたものは体が震え
嫌でも恐怖と寒気に身を包まれることになるだろう
また、緑色の目には、人を幻惑させる力を有しており
この目を見たものは幻を見る、もしくは錯乱してまともに思考ができなくなる
心が弱いものであれば、それだけで意識を失うこともあるだろう
この召喚した何かと能力者は完全にシンクロしており、自由自在に操ることができる
その為、この何かが傷つけば同時に能力者も同じ傷を受け、死した場合は能力者も死ぬ
その逆もまた同じことである
@しょーさい
- 鳥…カラスより一回り大きい程度 蛇…全長およそ60センチ 魚…全長およそ30センチ 狼…現実のものとほぼ同サイズ
- 覚醒獣の幻惑は基本的には相手のトラウマであったり、または恐怖を駆り立てるものであったり
相手の心や記憶を揺さぶるものが主となります
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