剣の振り方しか分からないなら、どうして強さに惹かれないことがある。
名前 |
村上 紗凪子 |
読み |
むらかみ さなこ |
性別 |
女だ |
歳 |
教えん |
体重 |
十三貫ほど |
背丈 |
五尺六寸と少し |
誕生日 |
忘れてしまった |
趣味 |
剣術 |
好き |
強さ |
嫌い |
中途半端な強さ |
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能力 |
周囲を「半透明で実体の無い、古今東西あらゆる刀が地面に刺さった空間」に変える。
この刀は、能力者本人が触れた時のみ実体となり、武器として扱う事が出来る。手放すと
半透明になり、他の物にぶつかる事なくすり抜けて地面に落ちる。
初期装備:人間の限界を極めた身体能力(ロングソードも軽々と扱える)
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容姿・性格その他 |
切れ長の黒い三白眼に、切り揃えられた前髪。肩甲骨付近にまで伸びた漆黒のストレートヘア。
手足は剣術家のそれとは到底思えないほど華奢で、白く、細い。背こそあまり高くないが、それらの対比効果で長身に見える。
藍色を主体とした地味な着流しを纏い、からんころんと安物の下駄を鳴らして歩く。
基本は仏頂面で、口数もそこまで多くはない。感情を表に出すこともかなり少ない。
しかし一度話してみれば、案外優しく案外話のわかる人物だということが分かるだろう――やはり、むっつりなのだが。
好戦的で、特に剣を持つものとの手合わせを好む。しかしながら止めを刺すことはない。
彼女の流派である「村上二天流」は、他の剣術流派を内面化することを是としている。息の根を止めてしまえば、相手方の流派に関する情報が入手できなくなってしまうのだ。
しかし、それ以外の場合――例を上げれば、狂人を敵とした時など。その際は、容赦なく斬り伏せる。
こんなナリをしていながら、かなりの世間知らず。箱入り娘なので無理もないのだが【帝國】出身のため、俗世からのかけ離れぶりは拍車がかかっている。
コンビニに感動したり、カップラーメンをきっちり三分待って食べたり、詐欺に引っかかりそうになったり。
礼儀正しい両親から殆ど離れたことがないため、とても几帳面で真面目。勝負の後には必ず正座して一礼するほど。
しかし、望郷の念に駆られている様子もしばしば見受けられる。
一人称は「それがし」、二人称は「〜殿」。全体的に和風な口調が目立つ。
時折、右腕に貫かれるような凄まじい痛みを感じることがあるそうだ。
能力を行使する条件は、「右手でのフィンガースナップ」。別にこうでなくてもいいらしいのだが、こうした方がかっこいいからそうしているらしい。
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村上二天流とは |
彼女こと村上紗凪子の家系に伝わる、抜刀術を主体とする剣術流派のこと。
一子相伝の形を取っており、子供は生まれた時から家を出ることを許されず、二十歳になってようやく修行の名目で外出できるようになる。
「親を超えられる」と子供が判断した場合一時的に故郷に帰り、両親と手合わせ。勝利した場合は免許皆伝となり、敗北した場合は再び外遊の旅に出ることとなる。
「二天」の名が示す通り、この流派は二刀流。それでいて抜刀術を用いるという、常軌を逸した戦法を取るのが特徴。
しかし、それはただの格好付けではない。遙か曩祖から、数多の経験と幾多の戦闘に基づいた極めて実戦向きな戦法なのである。
この流派に、堅苦しい構えは存在しない。基本を習えば、あとはそれを如何に組み替えていくかが問題となる。道訓は「型に嵌って、型に嵌まるな」だという。
ルーツは、一世紀近く前の【帝國】、「侍」が幅を利かせていた戦場。武器や防具を碌に選べない状況下では、相手の技術をいかに盗み改良するかが問題となる。
実際に、用いられる構えの中には「他の剣術流派」を流用したもの、若しくは縁としたものが存在している。
彼女は一族でも珍しい「能力者」であるため、異能を生かした技術を編み出そうと苦心しているらしい。
以下に、彼女が使う業を一部であるが記す。
仮に彼女と戦闘するならば、熟読すると有利な戦況に持ち込めるだろう。
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地龍の構え |
左手の拳を突き出し右手を掲げ、左足を捻り小指側を見せる構え。身体は直線上の相手に対し垂直となり、左手の刀は水平に傾く形となる。
防御を重視した構え。左手で切り払いなどの「線」で攻める技の大半を防ぎ、右手の刺突にて反撃を見舞うのが基本スタイル。
しかし刺突などの「点」で繰り出される攻撃にはかなり弱く、彼女の動体視力を持ってしても防ぎきれない場合が多い。
また、この構えを取った時には基本的に彼女側から攻撃を仕掛けることはない。十秒ほど経って攻撃が仕掛けられなかった場合、彼女は構えを変える。
無論その十秒は無防備そのものなので、何らかの「仕込み」を行うことも可能。
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銀狼の構え |
右腕を高く、左腕を低く位置取り、身体を相手から見て垂直に捻り、両刀の切っ先を相手に向ける構え。ルーツは剣術流派の一つである「二階堂平方」であるとされる。
即座に「地龍の構え」へ変化させられるため防御力は高く、刺突と斬撃を容易に行えるため攻撃性も十分に有している。
但しこの構え自体の防御力はそこまで高くはないので、構えを変える前に攻撃すれば案外簡単にダメージが通る。
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天柳の構え |
伸びをするかのように両手を掲げて仁王立ちする独特な構え。
一見隙だらけにも見えるが、近接系の能力者はこの状態で下手に攻めこむのは自分の首を絞めるのと同義である。攻撃を決める前に高威力の振り下ろしが放たれることがあるからだ。
この構えに隙が多いのは百も承知。守りを捨て、突撃するのが真髄。
彼女がこの構えを見せたなら、防御か回避に専念したほうがいいだろう。切っ先が軽く音速を超えるような一撃をまともに食らえば、不利な状況に陥るのは必至だ。
しかし一撃を食らう前に攻撃できるような身体能力の持ち主なら、寧ろ攻撃を放つべきである。予想外の攻撃に、彼女は確実に混乱し。負わせられる肉体的ダメージも大きい。
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合戦の構え |
刀を目の前で交差させる構え。正面から攻撃を受け止めることに特化している。
真正面から繰り出された切り下ろしの一撃に対する防御性能は眼を見張るものがあるが、刀を交差させる特性上攻撃力やその他の攻撃に対する防御力は最低レベル。
この構えを取ったなら、同じように防御するか彼女の脇を攻めるとよい。
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技 |
※下部にあるほど強力で使用頻度の少ない技。
鉄華 |
右足を大きく踏み込み、右手の刀を振り下ろした後続けて左手の刀を振り下ろす。シンプル故に汎用性が高い。 |
燕返し |
片腕での逆袈裟ともう片腕での袈裟懸けを同時に見舞う技。本家の燕返しのように、人間では到底有り得ないような動きではない。 |
氷霰 |
左手で刺突、右手で斬撃を繰り出す技。「銀狼の構え」にて繰り出される場合が多い。 |
松葉 |
足を曲げて相手に跳ねる、速度に物を言わせた刺突の二撃。防御が疎かな技。 |
乾坤一擲 |
跳躍し、地面に両の刃を向けて加速度的に降下する。一撃必殺の高火力を誇るが、空中で放つ以上回避されやすく、攻撃後の隙も大きい。 |
鬼蜻蜒 |
跳躍して空中で「天柳の構え」を取り、落下しながら両手の刀を順に振り下ろす。防御を崩す・武器破壊として使われる場合が多い。 |
霞み青眼 |
両手もしくは片方の刀を青眼に構え、相手の攻撃を待つ。刀身に横からの近接攻撃が為された場合、衝撃を殺さず一回転しその勢いで相手を切りつける。 |
十字留め |
「合戦の構え」の際に用いられる防御技。刀の交差した部分にて攻撃を受け止め、不意に構えを崩し隙を作る。 |
無月散水 |
秘太刀の壱番。相手に高速で駆け寄り、周囲を走り回りながら二刀で切り刻んだ後、最後に右手で斬り上げの一撃を見舞う。初撃を躱せばどうということはない。 |
富嶽百景 |
秘太刀の弐番。刀を一度しまい接近して抜刀、すれ違い様に斬撃の嵐を叩き込む。疲労が尋常ではないらしく、一戦闘中には一度しか使えない。立っているものが勝者となる。 |
真・燕返し |
秘太刀の参番。音速の一太刀によって生まれた衝撃波が消えない内の切り返しを二刀で繰り返す技。一撃の威力はさほどでもないが、射程圏内に入ってしまうと回避が困難になるため、とにかく距離を置くか防御に徹すること。 |
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霊剣【錆刀恋境】 |
世界各地に伝承を残す、強き剣士のみを認めて振るうことを許すという霊剣。
姿形は何の変哲もない東洋の大太刀とされるが、その刀身は「今まで握ったものの魂」にて創られると伝えられている。
握った者は「鋼の恋境」と呼ばれる、あらゆる刀の存在している空間を自由に呼び出すことが出来るとされる。
数年に一度は何処かで「見た」と噂される剣だが、ここ十年ほどは全く目撃例がない。
そして、効力は彼女の異能と酷似している。偶然の一致か、それとも……
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※全項目工事中。随時加筆・修正を予定。
最終更新:2012年10月05日 23:07