【鬼弦轟弩】

                                      ―――――――――――「悪いが、正義の為に死んでくれ。」

名前――――― 相笠 秀一
性別――――― 男
年齢――――― 28歳
身長/体重――――― 180cm/78kg
所属――――― 【特別強襲部隊 - D.O.T.A】

【鬼弦轟弩】
弓から弦に至るまで未知の元素で成る、歪んだ大弓を所持する。
大弓の特質として常識外の硬度を有しており、現存する如何なる重機をもってしても弦を撓ませる事も叶わない。
加えて、仮に引けたとしても歪な形状が生む異様な回転力等が矢玉に作用するためか、
どのような素材でも在らぬ方向に飛んでいくか、空中分解する。

この能力者に限りこの弓を扱うための術を有し、常識外の硬度を保ったまま弓を引く事が出来る。
弓をつがえずに弓を引くと、轟音と共に人間を押し退けられるくらいの突風を前方へと引き起こせる。
弦の引き方で突風を集中させたりとある程度は操作可能。

スペック 怪力持ち 射撃はセミプロ
初期装備 弓と同素材の矢一発
弓と同じく未知の元素で構成された、いびつな矢。
【鬼弦轟弩】の大弓でのみ扱え、唯一弓からの力を効率的に破壊力へ変換出来る。
限界まで弦を弾き絞った場合は、城壁を貫通する威力を発揮する。
一般的な弓で射ると、どんな達人も投げ出すほどまともに飛ばない。

【概要】
世界警察I.O.Jの元刑事、現在は特別強襲部隊D.O.T.Aの隊員。与えられた仕事を忠実にこなす事を信条としている。
元々は暴力団に片足を突っ込んでいたチンピラだったが、I.O.J高官に目を付けられ、その手足として働く事となった。
その高官の出世や名誉の為に刑事として、暴力団との取引や、果ては邪魔になる者を闇に葬る事すらも行っていた。
然し高官はちょっとした不祥事によって失脚、大事にはならなかったものの、辞任に追い込まれ、彼は半ば厄介払いとしてD.O.T.Aへと押し込まれる。
所謂、厄介払い。然し彼はその事を知りながら、D.O.T.Aより与えられた使命、"苛烈なる正義"を忠実に遂行せんとする。

【容姿】
ベリーショートの黒い髪の、目付きの悪い男。
服装は灰色のパーカーの上に、黒のテーラードジャケット、スラックスに革靴で、右手に弓掛を常に身に着けている。
飄々と振る舞い、真意を見せないように、そして力ある強者の如く振る舞いながら、D.O.T.Aより与えられた使命、"正義"を忠実に実行する。
その根底にあるのは強力な承認欲求であり、そしてその歪んだ心内環境を表すような、歪な弓矢を取り出す力だけが、人を殺す事も厭は無い、容赦の無い任務の遂行を支えている。
戦いのスタイルもまた非常に冷酷かつ暴力的であり、対象に一切の慈悲を見せずに甚振る事を好みとする。


【過去】
若い両親が若気に至りによって産まれるが、精神的に未熟だった両親にまともな子育てを受けずに育てられた。
そのお陰で酒も煙草も喧嘩も中学時代には嗜むようになっていて、毎日毎日悪友とつるんでは喧嘩ばかりをしている毎日だった。
だが、彼にも一つ特技があった。
中学入学時に部活に入る事を強制された際、何となく選んだ弓道だった。
天才と言うほどの物では無かったが、常人よりは間違いなく才能が有り、部活に偶に顔を出せば顧問に大会に出るように頭を下げられる程度に腕はあった。
十四歳の八月。その日も気分で弓道部の練習に足を運び、何となく嗜んで帰路についていた矢先の出来事だった。
悪友の一人が喧嘩を売った相手がヤクザだった、助けるために手を貸してほしいと言われた彼は、弓と矢を持ってその現場へと急行する。
其処にいたのは、何か勘に障る事でも言ったか、既に蟀谷に拳銃を突き付けられた友人。それに焦った相笠秀一は、咄嗟に弓と矢を取り出し、暴力団員へと射る。
結果は命中。だが、その直前に対象が此方へと気付いて振り向いたのが悪かったのだろうか。矢はそのまま右眼を貫き、脳まで達した後、死に至らしめた。
人を殴った事は多々あった物の、人を殺した経験など有る筈も無かった彼にとって、それは余りにも衝撃的過ぎた。
放心状態の彼の手の中に握っていた弓と矢は、何時の間にか、歪に捻じ曲がっていた。
怒り狂う彼等に、殺害される寸前となっていた相笠秀一を救い出したのは、世界警察の高官。それも、その暴力団と深い繋がりを持った汚職警官だった。
彼の手によって、相笠秀一は殺人罪に問われず、友人の命も救われた。だが、その対価として、彼はその世界警察高官の手駒となる事を約束された。
中学を卒業後、彼はすぐに世界警察へと入った。無論彼を拾った高官の手引きで。そしてその人物の手の内で、様々な犯罪行為を働いた。
高官の出世の邪魔になる者の暗殺、汚職の後処理や、或いは自分が取引に応じる事もあった。其処に自分の意思など無く、歯向かう事も出来なかった。
永遠に続くかと思われた地獄は、突如終わりを迎える。
主人で在った警察高官が逮捕されたのだ。然も、未成年淫行と言う、つまらない犯罪によって。彼の勢力が弱まった直後の出来事だった。
これにより、高官は警察職を辞職、その後の消息は不明。相笠秀一に関しては、お咎めこそ無かったものの、世界警察内では厄介者扱いを受けていた。
それからすぐに、上よりD.O.T.Aへの異動が言い渡される。厄介払いなのは目に見えているが、逆らう事も無くそれに従った。
彼は言われた通りの仕事をする、言わば犬だ。
主人から「正義であれ」と言い渡されたならば正義であり、「悪であれ」と言われたら、悪と成る。
自分は両足をドブに突っ込んだ最低の屑で、存在価値など無い……そう自称しながらも。自分の存在価値を求めて、命令通り、忠実に在り続ける。

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最終更新:2014年08月26日 23:02
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