人というもの。所詮電気信号で動く肉袋に過ぎない。
親愛?友情?信念?ご大層なそれらも単なる電気信号でしかあるまいに。何をそこまで尊ぶのか。理解できんよ。
【流出する電脳髄液】※変更可
あなたは生体電流を操作し、対象を意のままに操ることのできる能力者である。
手順は以下の通り。まず直接接触することで対象に「接続」し、能力者本人の生体電流を送り込み、それを介して脳に影響を及ぼし、最終的に脳から生み出される物質を完全掌握して全身を操作する。
記憶を書き替えることもできるし、感情を欠落あるいは暴走させることもできるし、右腕だけを操って自分の首を締め付け自殺させることもできるし、能力者の命令にのみ従う操り人形と化さしめることも難しくはない。
この能力者は脳科学のおよそすべてを知悉しておりそれら施術に失敗することは基本的にない。
かつ、すべての施術に時間は必要ではなく、対象の完全支配すら一瞬で可能であるが、場合によってはその作業は難航するだろう。
なぜならこの能力は対象の自我や精神力が強ければ強いほど、あらゆる操作が難易度を増していくから。
負けられないという使命感や遂げたいと願う理想など、胸に秘めた意志の力が高ければ、この能力者の生体電流は通りにくくなる。
人間の精神力ではありえないことだが、そもそもこの能力による操作がまったく効かないということも、理論上はあり得ることだ。
そして万が一施術に失敗した場合、この能力者自身の脳に反動が襲い掛かる。
それは電撃に焼かれるような衝撃の形をとって現われ、操作しようとした対象の精神力に応じてそのダメージは深くなる。
また生体電流操作は自分自身にも行うことができ、それを応用して近接戦闘を行うこともできる。
具体的には脳の信号と伝達速度を強化して、まさしく自分の思った通りに肉体を動かすことができるようになる。
つまり疑似的な身体能力の強化だが、言うまでもなく筋肉などはそのままのため、あまり普通の人間には難しいような動きを続ければ筋肉断裂や靭帯損傷などにより物理的に動けなくなるだろう。
身体能力:並→武道の熟練者程度
能力に関する補足事項
- 「操っている最中」に自身の身体能力強化することは可能である。
しかし「他者に生体電流を流している間に自分を生体電流によって操作すること」は不可能。
- 他者に生体電流を流した場合に一度に操れる数は5~6人。
- 相手がモブの場合、生体電流を流して完全に操れるのは一瞬の出来事であり、相手の身体に触れていれば何処でもOKだが能力者の場合、生体電流を流して相手を支配するのに要する時間や精度は相手の精神力の強弱によって左右される。
- 記憶に関して、書き換えが出来ても操る相手の記憶を読み取ることは可能。
しかし、それも精神力によっては抵抗されるため、断片的にしか得られない場合もあれば完全に読み取れることもある。
人物について
名前:霧島丈幻
性別:男
身長:178cm前後
体重:68kg
年齢:25歳前後
出身:【帝国】
性格・外見
灰白色系の長髪と常に笑みを浮かべ、穏やかな態度をとっているのが特徴的な男。
しかし本性は冷酷であり、人を駒のように扱い使い捨てることも厭わない。
人の善性、道徳、愛情の類は持ち合わせず、彼にあるのは悪徳と悲劇と破滅に対しての愉悦である。
それ故裏社会では"傀儡廻"という異名を持ち、対象の社会的抹殺や実質的殺害を主に請け負っている。
キーワード
"傀儡廻"
彼の異名であり、同時に彼の本質をよく言い表した言葉。
人を傀儡のように扱い、傀儡が壊れる或いは破滅を迎えるまでを"演出"することから付けられた異名。
彼は能力によって操る人間/傀儡を操り、傀儡を含む周囲の破滅というストーリーを完遂する事に至上の喜びを見出す。
霧島丈幻にとって人間は電気信号に突き動かされる奴隷であり、駒であり、人形である。
更に彼にとって人間と言えるのは己だけであり、その己を構築しているのは悪性である。それ故彼は善性を認めない。
むしろそれらは悲劇のためのスパイスでしかない。
"脚本家"
傀儡廻たる彼の別の異名。
彼が手がける社会的抹殺や実質的殺害はドラマや演劇の脚本のような筋書きを描くことが多い事から名付けられた。
その筋書きはどれもこれも悲劇と惨劇であり、彼を知るものから見れば彼の犯行はわかりやすいと思われる。
普段は表舞台に出る事無く、裏から能力で操った人間に悲劇の筋書きをなぞらせる事が多いが時に表に表れ自らの手で
脚本を"書き直す"事もある。
最終更新:2017年07月20日 23:48