【嘲謔冒医】

過ぎた力に代償が伴うのは当然のこと



【嘲謔冒医】
あなたは天才的な薬学者にして人体研究者である。
人間界と自然界に存在するすべての植物、細菌、微生物、化学物質を網羅した薬学の知識は、服用するだけでたちまち身体能力を強化する驚異的な薬物の開発を実現させた。
ただし即効性に重きを置いているために効果を発揮する時間は長くはなく、服用から二レスで効力を失ってしまう。
更に強化には相応の代償があり、それは痛みによって発現する。
ただしこの能力者は自身の肉体を「調整」しており、自分が開発した薬品によって生じる痛みを半分程度に軽減することができる。

一口に身体能力といってもその分類は多岐に渡る。
敏捷性・瞬発力・筋力・柔軟性・持久力……大まかなジャンル分けをこの五つに絞り、そこから更に動体視力、反射神経、平衡感覚など……。
この能力者の精製する薬物はそれら細かな項目に狙いを定め、ピンポイントで強化を可能とするほどの精密性を有している。
もちろんすべての身体能力を総合的に向上させることも理論上可能だが、それを実行すれば常人では発狂死してしまうほどの激痛が襲い掛かることとなるだろう。

また、他の能力者の肉体を改造することによって、上記の身体能力強化を任意で行える後天的な異能力として付与することができる。
薬品の外部摂取ではなく肉体内部に機能として取り付けるため二レスの時間制限は取り払われ、強化を戦闘終了時まで継続させることができるが、当然代償はそのぶん重くなる。
たとえば反射神経だけを強化する機能だったとしても強化の発動に際して発生する痛みは通常の数倍以上となる。
そのため半端な痛みへの耐性では発動した瞬間に動けなくなるし、そうでなくとも動きは鈍ってしまう。
痛みが弱まるということは決してないため、スペック上の制限時間は存在しないが実質、強化を続けられる時間はそう長くはないだろう。
(このあたりは実際に改造した際に当事者同士で相談して決めてください)

そして発動のたび本人の寿命を削ることにもなるため、戦力強化の手段としては甚だ非効率なものである。


所持物品:ロールごとに種類入れ替え可の強化薬品×5(一種類のみ五個所持とかでも大丈夫です)


  • 薬品をロール中に追加で作製することは可能でしょうか
可能です。可能ですが、あくまで科学技術の産物という扱いなので、たとえば公園や路地裏など、まったく科学設備のない場所では精製不可能とします。
 設備がある状態であれば、一レスにひとつづつ追加で作成できるものとします。また、戦闘ロールでなければ数の縛りはありません。

  • 薬品の形状について、注射器のようなものをイメージしているのですが問題ないでしょうか
大丈夫です。

  • 強化のジャンルについて、例えば脳の思考能力に関することや代謝、自然治癒力に関する強化等、他の人体に関するジャンルの強化は可能でしょうか
可能です。
 しかし脳に関する強化の際は、個人によって大小変動する精神異常が発生することを追記させてください。
 基準は精神力の強弱です。薬物に負けない自我を持っているほど精神に揺らぎは発生しにくくなるでしょう。

  • この能力者本人が、自己の強化を最低限使い熟せるだけの格闘技術を有していても大丈夫でしょうか
そうですね、では強化された肉体能力を効率的に運用でき、振り回されないだけの知識と技術を備えていることにしましょう。
 もちろん強化ありきのものですので、素の状態だと戦闘能力は無いに等しいです。

  • 他者の改造について、触れるなり薬物を使うなりで一瞬で行えるものでしょうか。それとも手術的なロールは必要でしょうか
前述したように科学技術ですので、手術が必要です。
 強化部位が増えるほど生存率が下がるみたいなことを想定していますが、そこらへんはフレーバーなので自由にしちゃってください。
 もちろん双方が合意の上であれば、描写は飛ばして手術完了させたということにしても大丈夫です。


キャラクター




「…新薬の治験、試してみるか?大丈夫大丈夫…ちょっと痛いだけだから……」


名前 五十嵐 澪音
性別
年齢 25歳
分類 無能力者
属性 医療
身長 160cm
体重 【不明】
趣味 パズルゲーム
好き 甘味
嫌い 辛味
大切
トラウマ 特になし


草臥れた白衣を羽織り、ブロンドの長髪を靡かせる医者。
寡黙かつ隔世的な研究者の見本のような合理的人間。
医者としての役目も研究者としても役目もそつなく熟すが、人の感情の機微には乏しい。



嘗て天才と呼ばれた医者がいた。どの学閥にも属さない孤高の捻くれ者にして自他共に認める天才。
彼女は若くして医学薬学の分野で新たな概念、療法を次々と確立させていき、次代の第一人者として名を馳せたのだが。
過ぎた才能は顰蹙を買う。どの学閥にも属さなかったことが致命的となって、結果として彼女は学会を追放させられた。

嫌気が差していたこともあって、このまま研究者以外の生き方を模索してみようかと思案していた頃。
学園からのスカウトが彼女を訪れる。そして条件として提示された研究環境は、これまでの劣悪なものとは雲泥の差であった為に。
即刻、快諾し、そして現在に至る。普段は病院で働きながら、時に学園地下の進める異能開発の分野にも携わりながら、気のままに。

そして彼女の研究はすぐに一つの結実を迎えたのだった。人体強化の薬品の開発、そして異能発現を齎す手術方法の確立という形で。
もし力が欲しい、異能が欲しいという者が訪ねたのなら────彼女は喜んでその願いに応えるだろう。
同意のない臨床試験こそ強いるつもりはないが、合意の上であるなら躊躇う理由などひとつもないのだから。



記録


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最終更新:2017年07月30日 21:02
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