【撃鉄双影】


どっちつかずの表裏弾丸



【撃鉄双影】
貴方は体内・外を循環する生命エネルギー、
一般的な概念で言う"気"を弾丸として射出する二丁の拳銃を所持する。
この銃から放たれた気弾は物体に命中時に衝撃波を生み出して消滅、という挙動をとる。

ここで言う"気"とは体内から生じる有限のものではなく、
大気中等から順次供給され続ける無限のエネルギーを指す。
よって半永久的に弾切れを起こす心配は無い。
が、1レス間に出力できる限界は存在する。
上限は一発に全出力を込めて撃ったなら厚いコンクリート壁を破壊可能なくらい。
その力を分割して連射する分には幾らでも。

更に1レス間何もせずに気を溜めておく事も出来る。
その場合溜めた分を任意のタイミングで上限に上乗せしての出力が可能となる。
最大3段階まで溜める事ができ、
フルチャージの状態からなら建造物の破壊も視野に入るレベル。

また気を"弾"としてでは無くスラスターの様に銃口から放射するなんて芸当も可能。
これを利用し通常在り得ない姿勢からでも動く事ができ、
二丁同時放射ならば直線的にではあるが飛行さえも可能とする。

因みにだがこの拳銃は重く頑丈な造りになっており、
鈍器としての使用さえも想定内である。


スペック:射撃精度高め、上記の二丁拳銃を用いた近接格闘の熟練者


+ ...
  • 拳銃を破損、喪失した場合に自力修理、もしくは再取得は可能でしょうか
→破損、紛失時には次ロールまでの間に修理ないし再取得できるものとします


  • スラスターのように放つことが可能とありますが、その応用として拡散する散弾のような射撃、またその逆で収束して小さく貫通力を高めた射撃といった工夫は可能でしょうか
→・拡散させるタイプの射撃は可能です、但し威力はその分より少なくなります
 逆に収束させて貫通力を増すタイプの射撃は不可とさせて頂きます

  • 曲射や跳弾といった弾道の変化は可能でしょうか。また可能な場合は自身の意思でどれだけ操ることが可能でしょうか
→・放物線上の曲射は可能ですが
 気弾の性質上跳弾はさせる事が出来ません、ホーミングの類もありません

  • 待機中からの供給機能を利用して、"気"やそれに類するエネルギーに関係した攻撃を吸収することは可能でしょうか
→"気"は常時、外環境から補充され続けますが
 銃に込められるのは自身の内側からの"気"に限定されます
 よって相手能力者の操作する"気"に類する攻撃を吸収は出来ません

  • エネルギーの貯蓄について、片方の拳銃では射撃を行いつつ、もう片方の拳銃にのみ溜めさせることは可能でしょうか
→エネルギーの貯蓄は拳銃一丁、二丁に関わらず
 "気を用いた動作を一切行わない"という事をトリガーとします
 逆に言えば回避、防御や拳銃を鈍器としてのみ使っての攻撃は可能です

  • チャージしたエネルギーを一度に消耗するのではなく、数度に分けて段階的に消費することは可能でしょうか
→上限がチャージ3回分という点さえ守って頂ければ溜めた分のエネルギー配分は自由です



キャラクター




「死に損なっても、死に晒し────さてさて、私は誰でしょう」



名前 楠木 ユツキ(くすのき ゆつき)
性別
年齢 14歳
分類 特殊系
属性
身長 平均よりやや低め
体重 平均よりやや軽め
趣味 読書(嘘)
好き 可愛いもの(嘘)
嫌い 可愛くないもの(嘘)
大切 不明
トラウマ 不明


艶やかな黒髪はサイドテールに結い、双眸は燃え盛るような紅蓮と凍てつくような深藍のオッドアイ。
身長体重共に同年代の平均値を軽く下回る程度の体躯であるが、よくよく観察してみればその肉付きや所作から訓練された人間であることが垣間見え。
常に微睡みの中に在るかのような眠たげな表情を浮かべて、然しその眼は常に周囲を監視するかのように冷めた光を湛えている────多数の意味で歳不相応な少女。
果たして何時からなのかは釈然としないが────世間一般的に裏社会と形容される世界に身を置く部類の人間、つまりは只のロクデナシ。
それでいて表社会では学園の一般生徒として健全な日々を退屈そうに過ごしている、この街ではありふれた表裏一体の体現者。

典型的な夜型人間であり本業の殆どもその時間帯に行われるが。
日中の眠たげな雰囲気はその反動でもあり、慢性的な睡眠不足。
学友には夜遊び趣味だと冗談半分に告げていたが、真に受ける割合が多くてそろそろ痛い目を見る気がしてならない。

請け負った殺人を行うこともあれば気紛れな暴力を撒き散らすこともある────同業者からは"二挺拳銃"の渾名と共に恐れられるか蔑まれる。
但し実力だけは在るものだから仕事が暇になるという場面も滅多に訪れず、日々の睡眠不足を加速させる一因となっている。
属性は間違いなく悪人。それも何時か自滅する部類であると、彼女自身も自覚症状はあるものの。
然し人間としての根元が悪性であるのか、それとも善人が悪人の真似をしているだけなのか。果たして自分が何者であるかを彼女は理解していない。

故に。迷った時には。
一枚の五フラン銀貨に全てを委ねて、善い在り方か、悪き在り方か、己の行動をどちらに傾けるかコイントスを行う。
思考放棄であることも理解しつつ、しかし自分が真に何を成したいのかさえ分からないのであれば。
コインを弾いた回数が百を超える頃には、きっと知れれるかもしれないと嘯き────存外、ロマンチストである。


────かつてある能力者が存在した。
彼女はのらりくらりと流されるように生きながら、大義も正義もない只の殺し合いの中で、それなりに満足しながら死んでいった。
別段、思い残したものはない筈であったが、どうやらこの世界の機構は個々の感情とは別の理屈で機能しているらしく。
即ち、【氷炎銃打】の転生体────それがこの少女の正体である。
何も為さず、成そうともしなかった、燃えるように冷たかった銃使い。その残響にして影法師。
果たして二度目の生にどのような意味があるのかは判らずとも────それでも最後はあの時と同じように、それなりに満足しながら逝きたいと彼女は思うのだ。

達観にも諦観にも似た、冷めた感情を基底とする在り方は。
偶然か必然か二度目の生を得たものの、その幸運を授かるのに己より相応しい人間等ごまんと在るだろうと。
その自覚があるからこそ現在の自己に否定的であり、風が吹けば消えてしまうような儚さをも内包する。
そもそもが────自己の本質が悪人であるのか、善人であるのか、それさえ断言できないままに殺し合いの高揚の中で果ててしまったが故に。
何をするにも自虐的な思考が付き纏うが、それでも────流されやすく、お人好しなのは相変わらずなのだった。



双銃・右近/左近


廃品として手に入れた二挺の壊れた拳銃を修復、更には学園の研究施設を利用して異能適応を行った専用武装。
通常の拳銃としての機構は完全に排除し、氣と称される循環エネルギーの運用能力を前提とした、彼女の為だけの銃器として完成する。
一から改造を自らの手で行ったことで、メンテナンスや修繕に関しては彼女自身が全て把握しており、逆それ以外の人間には理解すら困難な構造が出来上がっている。
元になった廃品の拳銃について、能力者同士の戦闘現場から回収された代物であること以外は明らかではない。
それでも────その二挺の拳銃は懐かしい感触と共に、不思議と彼女の手に馴染んだ。つまりはそういうことで。
皮肉のように幸運な巡り合わせは、彼女が転生前の記憶を想起する引き金となり、同時に現在の在り方を決定づける一因ともなった。

己に課した制約として、学生として只の能力者として異能を行使する場合には、右の拳銃しか用いない。
反対に汚れ仕事を熟すに当たって能力を行使する場合には、左の拳銃しか用いない。
この制約は半ば自戒として機能するのみだが、それでも────殺意を剥き出しにする必要があれば、躊躇いなく二挺を構える。


その戦い方



二挺拳銃を用いた中近接距離戦闘。あの頃と何ら変わらない、ガン=カタにも似た機動射撃術。
拳銃の適正射程を大幅に詰める戦い方は、初見の相手の不意を突くと同時により確実に射撃を相手に命中させる布石となる。
然し同時に銃火器のメリットである遠距離からの一方的な射撃という個性を投げ捨て、剣や拳といった武器の間合に自ら踏み込む為。
近接戦闘を可能とする相手であれば、その銃撃は驚異こそ健在ながらも一方的ではなく互角の駆け引きが成立する。
詰まる所、結局は────自ら安全圏を捨て挑む、命知らずの戦い方に他ならない。

手数で圧倒し一手でも競り勝てば即座に致死威力の弾丸を叩き込むインファイトスタイル。
齢十四の少女が実現するには技巧面においても精神面においても無茶無謀が過ぎる戦い方に違いないが────幸いにも彼女は年齢以上の時間を生きた身であった。


────奥の手。

《壊砲》────充填した氣を上乗せして放つ、銃撃の範疇を超えた────砲撃。
充填の段階に応じて威力が明確に変動し、通常の溜め射撃の大幅な強化に留まる"一式"から、建造物の破砕にまで規模が拡大する"三式"までが定義されている。
出鱈目な高威力であるからこそ、迂闊に放てば生じる隙も大きく、基本的には安定した射撃姿勢を確保できる場面でのみ用いる────無論、例外もあるが。
特にその最大火力は只の死合いには派手過ぎる、出鱈目を以って出鱈目を制す為の切らざる切札。
敢えて、その存在意義を挙げるならば────「不良債権とかいて、浪漫と読む────あれ?」

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最終更新:2019年09月17日 21:51
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