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読み切り案ですけども【S】作iSIaM7tw0

名無しさん:2013/06/10(月) 22:59:52 ID:iSIaM7tw0
町並みー木造校舎ー校舎裏、射的場のような広場

そこに生徒一同が規則正しく整列し、先頭列が間隔を空けて的前へと入る。 十数メートル先には藁作りの案山子

教官「構えぇいっっっっ!!!!!」
地響く怒号にあわせ前列全員が返事
「はいっ!!」
教官「抜き杖っっっ!!!」
「はいっ!!」
返事とともに左腰に下げていた杖を全員が右手で抜き取り、方手持ち中段の構えで制止

教官「火炎呪文.....詠唱っっっ!!!!」
全員が魔法呪文を唱える。個々の体表が薄く光り、杖周りが最も強く光っている。 杖先3寸前の空間に炎が現れる。人によって疎らの大きさ、形。

教官「射てぃっっっ!!!!」

3 :1です:2013/06/10(月) 23:03:24 ID:vAgcPCeA0
列全員が杖先の炎を前方の案山子へ飛ばす。全員命中…と思いきや一体だけ無傷の案山子
その案山子と向かい合っていたのが主人公。 教官が主人公へと歩いていく
教官「何をやっている主人公っ!!」
主人公「はっ!魔法発動に至りませんでしたぁ!!」
教官「馬鹿者ぉ!!!」
主人公「同意です!!」
教官「いや、同意はいいから…ね?もっかい、やってみて」
主人公「はっ!」

全員が見守る中、再び構えて詠唱。 激しい光を放つ.....がそれだけで
炎が出現する気配は無く、 主人公もだんだん険しい表情になる

バキッ

主人公「力みすぎて杖を破損してしまいましたぁ!」
教官「大馬鹿者ぉ!!!」
主人公「同意です!」

教官「この錫杖は我々の魔法発現に必要不可欠な重要装備品だ!
魔法が使えなければ自衛はもとより、民衆も守ることはできん!」
教官「即ち、この錫杖は貴様の命よりも重い!
その重要武具を貴様は一体いくつ壊したと思う!」
主人公「はっ!入学から今日に至るまで37本です!!!」
教官「数えてたのね!!!」
主人公「はっ!!」

4 :1です:2013/06/10(月) 23:10:18 ID:vAgcPCeA0
教官「ねえ何度いったらわかるの? この火炎魔法は誰でもできる超初歩魔法なんだよ?
やり方教えれば農民でも一ヶ月で習得できるようなやつなんだよ?
なんで主人公ちゃんはいつまで経っても出来ないのかなぁ?」
主人公「鍛錬が足りないからだと推測します!」
教官「うーん鍛錬だけかなぁ?もっと根本的にやり方を間違ってるとか
絶望的に魔法の才能がないとかしちゃったりしないかなぁ?」
主人公「魔法の才は足りませんが、他科目では成果を出すと誓います!」
教官「うん、まあ主人公ちゃんは確かに他実技ではそこそこ強いよね。
でもね、今の世それだけじゃ駄目なんだよほらこれ」
杖を持ち主人公に見せる教官

教官「魔法(これ)がさ、西洋文化と共にやって来たよね。そのおかげで日本は目覚しい文明開化を遂げたけど
そんな世の影で魔法(これ)による犯罪も出て来たじゃん?犯罪は警察が取り締まらなきゃじゃん?
でもやっかいじゃん?だからこっちもこれで対応しなきゃ駄目なんだよじゃん?
だから警察学校でもこれは必須科目なの。 絶対修得しなくちゃいけないの」
主人公「……」

教官「君の父は凄い人だったよ。剣の才もあり、魔法の才もあり そして警察としての正義感も立派な人だった…
なのにお前ときたら」
主人公「父上は私にとっても誇りであります!その父の名に恥ぬよう日々精進するようにー」
教官「いやもう恥じろ!恥じる段階まで来てるからお前!留年ギリギリだし、退学も迫ってるから!」
主人公「はっ!」
教官「てか父親から魔法習ってなかったのか?」
主人公「はっ!父からは剣術、魔術、心得、一通り教わった記憶があります!」
教官「じゃ出来るだろ普通…何で今出来ないんだよ」
主人公「ここのとはちょっと感覚があれというか、なんか、えっと…すみません忘れましたぁ!!!」
言い切るとほぼ同時に脳天に拳がめり込む

5 :名無しさん:2013/06/10(月) 23:15:49 ID:vAgcPCeA0
主人公「記憶違いか…」
ーー学校帰り、珈琲喫茶で談話してる久丞、瑠璃 、うなだれる主人公

久丞「ダッハッハッハ!今日はえらい可愛がられたのう主人公」
瑠璃「とても痛そうでしたわ、私まで背が縮みそうでした」
久丞「しかし何で出来へんやろなあ。棒持ってヒョイと出すだけやのに」
久丞はそう言いながら杖先から小さな氷の粒を発現させて
ポチャンポチャンとコーヒーカップの中へ落としこむ

瑠璃「棒じゃなくて魔法の杖(マジックワン ド)。
警察機関での正式名は第三級外来教技術専用補助錫杖。
それを街中で軽々しく振ってはいけませんわ久丞さん」
瑠璃「源力となる体内マナの集束や放出はあまり深く考えなくて良いのよ
杖が自動的に補助してくれるから、後は呪文で魔力に変換するだけよ」

主人公「うむ、マナを体内で練り上げるのは出来てる気がするのだ…
何故か、こう…うーん」
久丞「そいでできひんなら、もう才能が全く無いちゅーこっちゃ。
魔法は諦めて剣術一つで何とかするしかないやろ」
久丞「まあ教官が言うように今の時代、剣だけじゃキツいやろけどな正直。
今は剣より魔法や」
席を立ち店を出る

6 :名無しさん:2013/06/10(月) 23:19:48 ID:vAgcPCeA0
ーー路地、歩く三人
主人公「....」

主人公(思い起こせば父から最初に習ったのは剣術だった気がする...
その時が4才頃で翌年に魔法もかねて教わろうとした直後に父は亡くなった....)
主人公(.......くそっ、情けない!父が生きていれば魔法も使えてたかも
そう思ってしまう自分が情けない!)
主人公(頼るのは甘えだ!亡き父への冒涜だ!精神薄弱で正義なる仕事が勤まるものか!
父に憧れ警察を目指し強い男になると決めたのだ!父を越えると誓ったのだ!!)



主人公(だが、やはり...正義としての才能が....)


久丞「お、おい....瑠璃、主人公!ちょいこっち!」
久丞が突然呼び止めて路地裏を指差す

7 :名無しさん:2013/06/10(月) 23:23:37 ID:vAgcPCeA0
路地裏の奥をよく見ると2つの人影が見える
一つは着物の女性、もう一つは黒いフードを被り顔は全く見えない
何やらボソボソと話している

久丞「何やあれ、なんか怪しくあらへん?」
瑠璃「暗くてよくわかりませんが、女性がフードの人に何か渡そうとしてますね」
主人公「渡し物は.....赤ん坊だ」
久丞「赤ん坊と小包み....あれは銭か....!」
瑠璃「どうやら里子の引き渡しみたいですわ」
久丞「いやただの里子とは限らんで、フードの野郎が怪しさ満点や」

久丞「…貰い子殺人かもしれへん」
主人公、瑠璃「......!」



 ーー貰い子殺人とはーー
昔の日本では刑法で堕胎は違法とされ
人工中絶も合法化されていなかった。
何らかの事情により、育てられない新生児などを
ある程度の養育費をつけて里子に出す場合が少なくなかった。
しかし中には養育費目当てでその貰い子を引受け
金銭受領後に邪魔になった新生児を殺害する者が存在した。


主人公「赤ん坊を渡しただけでそうとは限らんぞ久丞」
久丞「女の方見てみいあのバツの悪そうな表情、明らかに訳ありで手放そうとしとるやん
フード野郎も姿隠すの不自然や。犯罪の匂いがプンプンするぜぇ」
瑠璃「確かに違和感がありますわ....」

8 :名無しさん:2013/06/10(月) 23:30:17 ID:vAgcPCeA0
受け渡しが終わり、路地裏から出てくる二人
着物の女性は大通りへ消えて行き、もう一人は反対側へと歩いて行く

瑠璃が男に向かって呪文を唱える。杖で弧を描きながら水面鏡が出現する
水面鏡は三十メートル程先のフードの人物を映していて
カメラのシャッターを切るように徐々に拡大して行く
バストアップまで寄ると透視スコープのようになりフード内のボディラインが表れる

瑠璃「あの殿方外国人ですわ…そして両手に魔法具の反応がありますわ」
久丞「異人で魔法使い!これは魔法犯罪の線も出てきたでダブル役満リーチや!
ちょっと尾行してみよか」
主人公「待て久丞、魔法許可がおりてる一般民かもしれないし
それに我々警察学校生徒が許可なく警察業務の真似事をするのは規則違反だぞ」

久丞「ここで逃せば行方もわからず、犯罪が起きた後になる可能性も大や
ワイは赤んぼを救出できるかどうかのほうが大事や。
勘違いや規則違反で済むなら大したリスクやないわ」
主人公「ぐぬ…」

瑠璃「久丞さんが正論を吐くとうなじが痒くなりますわ」
主人公「分かった…尾行してみよう」
久丞「オッケーイ!主人公もここで手柄上げれば
汚名返上どころか一気に警察官チャンスやで一丁頑張ろうや!!」

9 :名無しさん:2013/06/10(月) 23:40:22 ID:vAgcPCeA0
ーーどんどん人気のない場所になる。辿り着いたのは廃墟のようなボロボロの洋館
男は中へ入る。入口まで近づく三人
ドアをゆっくり開ける

久丞「おいおーい…瑠璃っちワイら本当にバレへんやろな」
瑠璃「直接見られたらバレるわ
魔法で探知されないように低級不干渉術をかけただけですわ」
主人公「まるでゴミ屋敷だなここは…」

和と洋のオブジェが混在して無造作に転がっている
  • 千と千尋の街みたいなハウルの城みたいなごった煮感
瑠璃「違法呪術品も相当数あるようですわ。犯罪者であることは確定ですね
てーぷれこーだーで録画しておきましょう」
久丞「ハイカラなもん持っとるなあ瑠璃っちは…おお!戯画すとあの新刊や!」
主人公「ぐぬ、こんな散らかってると進みにくいな…ん?」
ふと壁に目をやると掛軸がかけてある。猛々しく『同心円』と書かれてある

10 :名無しさん:2013/06/10(月) 23:47:04 ID:vAgcPCeA0
主人公「家のと同じ掛軸だ…」



<<回想>>
主人公の自宅、畳間で掛軸を見つめる父親
ちっせえ主人公「父上!それは何とかかれているのですか?」
父「んー?心を強くする。と書かれている、格好良かったから何となく買った」
ちっせえ主人公「おめめがたかいですな!」
父「まあな」
ちっせえ主人公「父上!こころってなんですか?」
父「あーそうだなー…主人公はいつもどんな事を考えている?」
ちっせえ主人公「父上のような正義のけいさつかんになりたいと考えているです!」
父「じゃそれだ。それが心」
ちっせえ主人公「正義がこころですか!」
父「そうだ」
ちっせえ主人公「では父上、心があれば父上のようにかっこいい剣やまほうができるのですか!」
父「心も体も鍛えればな」
そういうと指先から水を発現させて、水鉄砲のように主人公に浴びせる

ちっせえ主人公「あばばばおいしいみずです父上!」
父「そうか」
ちっせえ主人公「ふつうのけいさつかんはまほうの杖でまほうのをだすって聞きました。
父上はまほうの杖をつかわないのですか?」
父「んー?俺天才だし、めんどっちいじゃんそんまま出す方が楽だなあ」
ちっせえ主人公「もっとおしえてください!剣もまほうももっとしりたいです!」
父「えー?昨日も習ったじゃん。続きは帰って来てからな」
ちっせえ主人公「ぜったいですよ父上!おつとめがんばってください!」

ダイジェスト?でカットシーン
民衆の暴動、それを鎮圧してる警官隊、父の姿
大きな爆発、爆炎に巻き込まれる民衆の前に立ち塞がる父、
魔法を繰り出し防ごうとする父、更なる爆発

墓の前で立ち尽くす主人公と母親らしき姿
呆然としている

<<回想おわり>>

11 :名無しさん:2013/06/11(火) 06:13:51 ID:vAgcPCeA0
久丞「……おい主人公!主人公聞いとるか!?」
主人公「ん…はっ何でありますか」
久丞「作戦やしっかり聞いとけ。どうやら異人男はあの奥の部屋におるようや」

何かが床で割れる音、赤ん坊の泣き声
異人男「ファッキン!もうクソかヨ!!だからベイビーは嫌いなのですヨ!
何ならもうキルしてしまいまショウか!ああ!?
マネーを貰えればそれで良いのですカラ!!」

瑠璃「今にも犯行に及びそうね、良いですか二人とも…取り押さえるのは直前が望ましいですわ」
瑠璃「久丞さんは男に捕縛魔法を、私が援護しますわ。
主人公さんは速やかに赤ん坊を確保して下さい」
久丞「おk!」
主人公「うむ了解だ」
瑠璃「私の合図で突撃ですわ、準備は宜しいですか…………」
久丞「………」
主人公「…………」




カサカサカサ…


瑠璃「嫌ああああああああゴキブリィィィイイイ!!」
久丞、主人公「ええええええええええええ!!!?」

異人男「だ…誰ですカ!!」

12 :名無しさん:2013/06/11(火) 06:17:20 ID:vAgcPCeA0
久丞「ちいっ!しもた!」
飛び出す久丞、異人男へ突進する
すぐ後ろから主人公テーブル上の赤ん坊へ走り出す
異人男「何ですカ貴方ガタワ!!」

異人男が向かってくる久丞へ持っていたナイフを突き出す
久丞は抜いた杖で間一髪それを弾く。そのまま杖頭で偉人男の腹を殴打
ゼロ距離の魔法
久丞「うおおおおお!捕縛呪文!!」
光が偉人男を締め付ける

それと同時に主人公は側のテーブルから赤ちゃんを救助

瑠璃「………はっ!」

久丞「ふええ……まあ結果オーライやな…」
異人男「ぐっ……何者ナノデスカ!!?」
瑠璃「け…警察です!貴方を魔法術取締法違反及び殺人未遂の容疑で逮捕します!!」

異人男「クソ…もう嗅ぎつけたのでスカ…ファッキンドッグ共め……だが甘いデス」
異人男が手を動かす。
瑠璃「……何を?…………!!」
瑠璃が咄嗟に振り返ると鎧の大男が斧を振りかざしていた

主人公「瑠璃!!」
ギリギリで一撃目をかわしながら杖を抜く瑠璃。
瑠璃「雷砕石呪文」
鎧男の内部から電気が破裂するように散乱する。鎧が崩れ落ちるが中身の人間はいない
久丞「何やあコイツ…?」
そう発した瞬間、幾つもの雛人形が久丞に襲いかかる

主人公「久丞!!異人男だ!こいつが我楽多を操っている!」
久丞「クッ……コイツ」
異人男「捕縛解除呪文」
異人男の捕縛魔法が解かれる
瑠璃と主人公にも新たな我楽多が襲いかかる

久丞、瑠璃は魔法で応戦。主人公は赤ん坊を抱きながら必死に攻撃を避ける
異人男「三人掛かりなら逮捕できると高を括りましタカ……警察も随分甘くなったものデス」

異人男「この館に入った時点でキルエンドなのデス!ここにあるコレクションの殆どが曰く付きの魔術品!
ワタシはそれをこの魔法具で意のままに操れるのデスヨ!!」
手の指輪を見せつける偉人男。どの指にも幾つも指輪が嵌められている

13 :名無しさん:2013/06/11(火) 06:19:38 ID:vAgcPCeA0
瑠璃「主人公さん!何とかして隙を作りますので逃げてください!」
主人公「……だがしかし!」
久丞「赤んぼ助けるのが最優先やで主人公!」
主人公「……よし、りょうか…」
異人男「隙が出来るのは貴様らデス…」

壁に亀裂が走り、我楽多で出来た巨人が出現する
衝撃で宙に浮く三人、そこへ空かさず人形達が瑠璃久丞からは杖を、主人公からは赤ん坊を奪う
巨人が異人男の傍らで動きを止め、赤ん坊を手に持つ。異人男は人形から杖をうけとる

異人男「ビヨーク知ってますよ警察の弱点ハ…この杖が無ければ無力同然」
杖を手に取り火炎魔法で燃やす異人男
異人男「ここもバレてしまっては消し去るしか無いデスねアーモッタイナイモッタイナイ」
燃える杖を我楽多の山へ投げる、火が移り周囲に広がって行く


久丞「てんめえ……ぐっ!」
瑠璃「きゃあっ!」
人形に取り押さえられる二人
主人公は何とかかわして異人男、巨人と間合いを取る

異人男「先程から奇妙に思っテたのですガ、あなたはその腰の物を全然使いませんネ…」
主人公「……。」
息を切らしながら杖を抜き取り、構える主人公
異人男「………プッ、ハハハハハ!ジーザス!OMG!
まさか警察というのに魔法を使えナイ!ナイのデスか!!」

主人公「赤ん坊を返すのだ!!」
異人男「返す?日本語オカシクないデスか?これは元々ワタシの。
ワタシが何処ぞの婦人から貰ったモノです」
主人公「お前は赤ん坊の命を奪おうとしている!それを阻止するのだ!」
異人男「マスマス可笑しいです。この命は最初から無いに等しかったのです」
主人公「………!」
異人男「ワタシの国では親に子を育てる能力が無い場合、人口中絶が認められてマス!
その方が不幸にならないとわかっているからです!
この国は可笑しいのです!不幸が不幸を呼んでいる、だから生んだ子供を捨てるのデス」

14 :名無しさん:2013/06/11(火) 06:21:34 ID:vAgcPCeA0
主人公「………はっ、しまった!」
主人公の足元に我楽多が絡まっている動きを封じられる主人公。杖も足下に落とす

異人男「今までワタシがベイビーを引き取り、その後連絡をよこす親はいませんでした
そう、居なかった事にしたいのデス!ベイビーは、命は、元々イナカッタ!
そういう事にしたいのデス!」
異人男「ワタシはその手伝いをして少し報酬をイタダいてるダケ
言うなレば…これは殺しても良い正義なのデス」
巨人の手の平で泣きじゃくる赤ん坊

主人公「ふざけるな…」
必死に抵抗し、異人男へ向かおうとする。
主人公「うおおおおおおおおお!」
瞬間、巨人の拳が主人公と衝突する。
通路まで吹き飛び我楽多の山に埋もれる主人公

久丞「主人公!」
異人男「アナタ達はココで死になさい。ベイビーは…ここに置いてくのはマズイので
何処かで埋めるとしまショウ」

瑠璃「せめて赤ちゃんは…助けたかったなぁ」
久丞「…………クソッ!クッソオオオオ!」

15 :名無しさん:2013/06/11(火) 06:24:53 ID:vAgcPCeA0
我楽多の山で横たわる主人公、半身は埋れた状態
主人公(殺して良い正義だと…?)
父の姿を思い出す
主人公(父はデモの暴動で起きた魔法爆発で死んだ)
周囲の炎がどんどん大きくなる
主人公(デモの民衆を、部下達を、守って死んだ)
埋もれた右手がかすかに動く
主人公(殺して…死んで良い正義があるのか?)
遠くの二人、赤ん坊の泣き顔、笑みを浮かべる異人男
主人公(そんな正義は…無い!)
何かを掴む右手

大きな轟音と爆風

周りの我楽多が吹き飛ぶ
異人男「ナ…何が……!?」
煙の中から影が飛び出し、その影が一瞬にして
部屋にいた小人形と我楽多、そして炎さえも細切れにする
影は久丞と瑠璃のところで動きを止め、二人を解放する

久丞「主人公…?何やそれ…」

主人公が日本刀を手に持ち、激しい光を放っている

瑠璃「それって…妖刀!?刀で魔法が発動したって事ですか!!?」
主人公「同じだった…俺にとって、剣と魔法は同じだったのだ」


異人男「ヌヌヌヌヌ…それはワタシのコレクションです!返しなさい!」
襲いくる巨人
瞬く間に巨人を通り抜ける主人公、巨人は制止し気付けば片腕が消滅している

主人公「ならばその前に赤ん坊を返してもらおう」
赤ん坊を抱いている主人公そしてまた一瞬で久丞と瑠璃の元へ

異人男「はっ……はぁあアアアアアア!?」
主人公「瑠璃、久丞、赤ん坊を頼む……おい異人!」

16 :名無しさん:2013/06/11(火) 06:43:25 ID:vAgcPCeA0
主人公「人を殺して良い正義があると言ったな、それは正しいと」
異人男「わ、忘れまマシタ…」
主人公「死ぬか生きるか決めるのは天と己自身だ!!
この赤ん坊が自分で殺すかどうか決めるのだ!!他人が決めていい訳が無い!!」
異人男「ベ…ベイビーがそんなこと決めれるわけないデショ…」
主人公「そうだ、だから決めれるまで生きるべきなのだ
確固たる信念と正義が生まれるまで人は生きるべきなのだ!」
異人男「うううう五月蝿いデス!ジャポネの言葉はイミフです!!」

異人男が懐から新しい指輪をだし、それを嵌める
巨人の頭が一瞬にして膨れ上がり下半身が破裂。
主人公は三人を抱え、素早く通路まで非難する
館の外壁が損壊し巨人が空に浮かぶ、肩には異人男

異人男「ハハハハハアディオス!ジャパニーズドッグ!!」
瑠璃「あんな魔法まで…赤ちゃんは救助出来ましたし、悔しいけど犯人確保は諦めましょう」
主人公「いや、行ける…良しあった」
散らばる瓦礫と我楽多の中から自分の杖を取り出し、それを久丞に渡す
主人公「久丞、まだ魔法出せるか」
久丞「いや、どうやろなもう体力もあらへん、強力なのは自身無いわ」
主人公「いや弱いのが寧ろ良い、誰でもできそうな超初歩魔法を頼む」
久丞「…言うやないかい」
ニヤリとする久丞

17 :名無しさん:2013/06/11(火) 06:44:08 ID:vAgcPCeA0
異人男「ファッキン!折角のアジトが水の泡バブルデス!
…でもまあマネーは出来るだけ持ってきまシタシ、これからもこの国のドコカで…」

振り返る異人男
後方からひとつの火の球が空飛ぶ巨人に向かって来る
異人男「ハハハハハ最後っ屁てヤツでしょうカ!!ド低級の火炎魔法じゃナイですか!
こんなもの余裕…」

巨人の残った腕で受け止める……が火炎魔法は進行を止めない
火が弱まっても止まらない、どんどん巨人の腕を細切れにしながら肩上の異人男へ向かって行く

異人男「き…貴様はアアアアアア!!?」


主人公「お前を逮捕する!!!!」


巨人を両断し、残った風船頭部を掴み異人男をキャッチ

18 :名無しさん:2013/06/11(火) 06:45:41 ID:vAgcPCeA0
ーー館の外、警察官が慌ただしく動き久丞、瑠璃、主人公、ボロボロのまま事情徴収
瑠璃「あ、教官殿ですわ…」
久丞「えっもう来てるの!?」
主人公「うむ…」

教官「お前ら、 好き勝手やってくれたな…自分達が何をしたかわかっているのか」
瑠璃「……」
久丞(あれ!?怒られる雰囲気!!?)
主人公「勝手な行動を取り危うく命を落とす所でしたぁ!
教官にも迷惑が至り、誠に申し訳ありません!!」
教官「はあ……もういい」

教官「今回捕まえた犯人は警察が以前取り逃がした容疑者でな
私も捜索本部に加わっていたのだ。裏で違法魔法組織と繋がりのある人物で
今回の件でようやく尻尾が掴めたと上は喜んでいる…お前らのお手柄だ。」

久丞「うおおおツモったあああ!」
瑠璃「あの…赤ん坊はどうなるんでしょうか」
教官「本当なら実親に返すのが一番だが、不可能なら施設に渡すべきだろう
小耳に挟んだが引き取りたいという警官が何人かいるらしい。
運が悪ければ……貴様らの教え子になるかもなあ」
ニヤリとする教官、微妙な顔になる三人

教官「それと、主人公!」
主人公「はっ!」
教官「魔法が使えたそうじゃないか、どうやってだ?」
主人公「犯人の部屋にあったこれです、押収品ですので後ほど鑑識にお渡しします」
教官「妖刀か…柄に魔力が籠められているな、これと反応して魔法が発現した…
肉体活性の魔法だったらしいな」
主人公「はっ!」
教官「お前の父が最も得意とするのも肉体活性術だ」
主人公「………」


教官「おめでとう主人公。ようやく父に一歩近づけたな」

少し涙目になる主人公

主人公「はいっ!!!」
教官「今度父の刀を持ってこい杖から柄を作り、特殊魔法用具として携帯を許可する!」
瑠璃「凄いですわ!」
久丞「良かったなぁ主人公」
主人公「………ありがとうございますっ!」
教官「だが教習の熾烈さも特別だと心得よ!」
主人公「はっ!」

ーー日本には海外(そと)から数多の文化や機器が流れ混み、影響を及ぼしていた。
そして、"魔法"もその一つであったが、それを知る物は極わずかであった
そんな波乱に満ちた時をーー

『大正時代』という





おわる

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最終更新:2013年06月13日 11:35