シナリオ 7月14日(土曜日)・その7b
寮長と北上と
真緒「北上……かな」[pcm]
寮長「あら、北上さんだったんですね」[pcm]
真緒「うん、まぁ、あの子は色々と危なっかしいというか」[pcm]
寮長「ふふ」[pcm]
奏「なーにお話してるの?」[pcm]
真緒「お、噂をすればだな」[pcm]
寮長「北上さん」[pcm]
奏「なに話してたの?」[pcm]
寮長「明日の休みに先生と買い物に行くので、
そのお話をしてたんですよ」[pcm]
真緒「りょ、寮長!?」[pcm]
寮長「え? 言っちゃいけなかったですか?」[pcm]
奏「………」[pcm]
真緒「できるだけ知られたくないというか、なんというか」[pcm]
奏「もう聞いたし」[pcm]
真緒「……だよな」[pcm]
寮長「す、すいません」[pcm]
真緒「いや、それは良いんだけど」[pcm]
奏「………」[pcm]
真緒「北上、この事は内緒にしてくれないか?」[pcm]
奏「なんで?」[pcm]
真緒「それは、ほら……皆が知ったらうるさいだろ」[pcm]
奏「………」[pcm]
真緒「頼むよ」[pcm]
奏「寮長とお出かけって……デートじゃん![lr]
隠れて行くなんて男らしくないし!」[pcm]
真緒「ち、違うよ!」[pcm]
寮長「北上さん、先生はお仕事ですよ。[l]私は学園長に頼まれたんです」[pcm]
真緒「そうなんだよ、仕事なんだ」[pcm]
奏「……嘘っぽいし」[pcm]
真緒「嘘じゃないんだって![l]
なんなら学園長に聞いてくれてもいいぞ」[pcm]
奏「………」[pcm]
真緒「頼むよ……分かるだろ? 莉緒たちが知ったらどうなるか」[pcm]
奏「……分かった。内緒にしとく」[pcm]
真緒「そうか! ありがとな」[pcm]
奏「でもアタシも行くから」[pcm]
真緒「ええ!?」[pcm]
寮長「ふふ」[pcm]
奏「別にいいよね? 寮長はどお?」[pcm]
寮長「もちろん私はかまいませんよ」[pcm]
奏「センセは?」[pcm]
真緒「……分かった。その代わり、内緒だぞ」[pcm]
奏「約束は守るし」[pcm]
寮長「では三人で行きましょうね。でも、皆にはなんて言っておきましょう」[pcm]
奏「そだね。三人がいなくなったらリオたちは怪しがるよ」[pcm]
真緒「……そうだな、学園に行ってる事にしようか」[pcm]
真緒「ぼくが二人を学園に呼び出したって事にして」[pcm]
真緒「ぼくが最初にここを出て、それから二人が出る。[l]
で、どこかで落ち合ってそれから出発っていう感じで」[pcm]
奏「騙すのはよくないし」[pcm]
真緒「そうは言ってもなあ」[pcm]
寮長「………」[pcm]
奏「でもしょうがないね。それでアタシはいいよ」[pcm]
寮長「そうですね。私もそのように言っておきます」[pcm]
真緒「そうか、じゃ、明日は頼むよ」[pcm]
寮長「はい、分かりました」[pcm]
寮長「では先生、私は夕食の準備があるので失礼します」[pcm]
真緒「ふぅ」[pcm]
奏「………」[pcm]
真緒「ん? どうした?」[pcm]
奏「アタシがこなかったらさ」[pcm]
真緒「うん」[pcm]
奏「寮長と二人で行ってたの?」[pcm]
真緒「まぁ、そうなるかな」[pcm]
奏「センセってさ、意外に手が早いよね」[pcm]
真緒「だから、そうじゃないんだってば」[pcm]
奏「ううん、いいよ」[pcm]
奏「だってさ、そういうのってロックミュージシャンには欠かせない要素だと思うし」[pcm]
真緒「言われてみればそうかもしれないな……」[pcm]
奏「でもなんだろう……」[pcm]
真緒「何だ?」[pcm]
奏「……ううん、別にいい。アタシも行くんだし」[pcm]
真緒「ま、莉緒たちにはくれぐれも内密にな」[pcm]
奏「分かってる。じゃ、アタシも行くね」[pcm]
真緒「ああ」[pcm]
さ、ぼくも部屋に戻る事にしよう。[pcm]
最終更新:2010年07月19日 01:55