7/22-6b

シナリオ 7月22日(日曜日)・その6b

 教師、失格



真緒「……いた」[pcm]

まさかと思いつつ足を踏み入れた音楽室。[lr]
そこに北上はいた。[pcm]

でも……[pcm]
……倒れてる。[pcm]

真緒「おい北上!」[pcm]

急いで駆け寄り、抱き起こす。[pcm]


★7/22--スチル2
水泳大会、眠りこけてる奏(上から見下ろしの顔のアップ)
  • 日中の音楽室
  • 眠った北上を抱き起こす真緒
  • スヤスヤと寝ている北は無邪気な天使って感じでww
  • 北は水着で(シナリオ修正します・水着の上に制服着てるって所ね)
  • 構図というか、寝ている北とつるぺたな胸を描いて欲しいかな
  • 童話なんかでよくある、倒れたお姫様を膝をついて抱き起こす王子様みたいな
  • 差分はいらないです

○狙い・・つるぺた娘
○時間・・日中
○場所・・音楽室
○人物・・眠りこけてる奏
○服装・・水着
○表情・・寝顔
○構図・・上記に
○シナリオ実例・・以下



真緒「おい」[pcm]

北上はまるで死んだようにぐったりとしていた。[pcm]

いったいここで何が起こったんだ……[lr]
まさか、誰か変質者に……[pcm]


真緒「おい! おい北上!」[pcm]

奏「………」[pcm]

何度か呼びかけてみるが北上は目を閉じたままだ。[pcm]

真緒(まさか、本当に死んで……)[pcm]

慌てて顔を近づけ、呼吸を確かめる。[lr]
息は……してる。[pcm]

ていうか、こいつ……[pcm]


真緒「……寝てやがる」[pcm]

奏「……すぅ」[pcm]

真緒「………」[pcm]

心配していた自分が馬鹿らしい……[lr]
こうなったら叩き起こしてやる。[pcm]

真緒「おい起き……」[pcm]

奏「……んん」[pcm]

真緒「……ぬぅ」[pcm]

寝顔に見とれ、言葉を失う。[lr]
まじかで見る北上は二回目だけど……[pcm]

真緒(か、可愛いじゃん……)[pcm]

奏「……すぅ」[pcm]



水着に制服をはおってるだけの、あまりにも無防備な姿。[pcm]
ぼくが変態さんだったらどうするんだよ……[pcm]

……ち、違う! ぼくは変態じゃ![lr]
お、落ち着け真緒![lr]
落ち着くんだ!![pcm]

……だけど、抱いているせいか体のラインが嫌でも分かってしまう。[pcm]
細いというか、小さいというか……[pcm]

真緒(………)[pcm]

真緒(つるぺったん……)[pcm]

真緒(ち、違う違う! ぼくはそんな趣味はぁあああ)[pcm]

奏「んん……むにゃ、むにゃむにゃ」[pcm]

真緒「………」[pcm]

桃色の唇が動く。[lr]
魅入られたようにぼくをその唇を見つめる。[pcm]

真緒「………」[pcm]

そして数秒後、自分の唇をそれに重ねたい欲求が激しく沸き起こる。[pcm]
だが、そんな事をすればどうなる?[lr]
破滅だ![pcm]

そう頭では分かってる、分かってるのに……[pcm]

真緒(だ、駄目だ! そんな事! そんな事は!!)[pcm]

真緒(で、でもばれなきゃ大丈夫だよな……)[pcm]

天使と悪魔の対決が始まる──[pcm]

真緒(ぬぅ……)[pcm]

勝者は……悪魔だった。[pcm]

そしてぼくは、北上の唇に……[pcm]

莉緒「そこまでよ!!」[pcm]

真緒「!!」[pcm]

奏「……んん?」[pcm]


スチル終わり


ふり返るとそこには莉緒が……[lr]
いや……全員がいた。[pcm]

そして皆の表情は例外なく怒りと軽蔑。[pcm]

まさか……[lr]
み、見られてたのか?[lr]
ばばばば馬鹿な……[pcm]

そ、そんな事あるわけない![lr]
お、落ち着け真緒。[lr]
れ、冷静に。クールになるんだ。[pcm]

真緒「ど、どうしたのかな?」[pcm]

莉緒「どうしたじゃないわよ! 見てたわよ!」[pcm]

真緒(な!?)[pcm]

せえら「カナちゃん起きるですわ」[pcm]

奏「んん……」[pcm]

北上が目を覚ましたようだ。[pcm]
いや、実は起きていたんじゃ……[pcm]

そんな思いにとらわれる。[lr]
もしそうだとしたら、ぼくの教師生活はここで……[pcm]

せえら「寝込みを襲うなんて信じられませんわね」[pcm]

寮長「……先生」[pcm]

和「ふ、さすがだなキミは」[pcm]

芽衣子「………」[pcm]

真緒「み、見たって? な、何を」[pcm]

莉緒「あなたが奏にキスしようとする所よ! やっぱり本性を現したわね!」[pcm]

真緒「ち、ちが……それは」[pcm]

せえら「カナちゃん、大丈夫ですの?」[pcm]

奏「……え? どしたの? なんでセンセ怒られてるの?」[pcm]

せえら「眠ってるカナちゃんを馬鹿センコーが襲ったからですわ……」[pcm]

真緒「ち、違う! 誤解だ! 未遂だ」[pcm]

莉緒「誤解? あたしたち全員が見てるのよ?」[pcm]

真緒「だ、だから……これは……」[pcm]

冷たい視線が突き刺さる。[lr]
これはもう誤魔化せない、か……[pcm]

莉緒「なによ? 言い訳?」[pcm]

真緒「しょ、正直に話すよ……」[pcm]

莉緒「聞くだけ聞いてあげるわ」[pcm]

真緒「……北上を探してここに来たんだ。そしたら、倒れてた」[pcm]

真緒「最初は寝てるなんて思わなくて、すぐに抱き起こしたんだ」[pcm]

せえら「………」[pcm]

和「で、どうしたんだ?」[pcm]

真緒「起こそうとして……」[pcm]

芽衣子「つまり魔王様は接吻をしようとしていたのでは無いのですね?」[pcm]

莉緒「なに言ってんのよ! あんたもしっかり見てたじゃない!」[pcm]

芽衣子「わ、私は見てない……」[pcm]

せえら「いいえ、完全にしようとしていましたわ」[pcm]

和「ああ、危ない所だったぜ」[pcm]

寮長「………」[pcm]

奏「え? え? センセがアタシに?」[pcm]

真緒「ち、違うんだ! それは違うんだ!」[pcm]

せえら「ええ……寝ているあなたを襲おうとしてましたのよ。[l]
こうは言ってますけれども、ワタクシは信じませんわ」[pcm]

莉緒「色ボケ魔王ね……最低」[pcm]

真緒「ち、違うんだ……」[pcm]

真緒「最初は死んでるかと思って、確認するためにだな、呼吸をたしかめようと……」[pcm]

真緒「決して最初から襲おうなんて思ってなくて……」[pcm]

莉緒「……嘘くさいわね」[pcm]

芽衣子「真緒様……」[pcm]

真緒「それは本当なんだ!」[pcm]

せえら「そんな嘘をつくようでしたら、ワタクシもカナちゃんもますます許せにゃーですわ」[pcm]

せえら「ねぇカナちゃん?」[pcm]

奏「ん~、アタシは別にいいし」[pcm]

せえら「え?」[pcm]

奏「センセなら別にいいし」[pcm]

芽衣子「北上さん……なにを言って」[pcm]

和「ほう……」[pcm]

寮長「………」[pcm]

莉緒「奏! 魔王が初めてでいいの! 良くないでしょ!」[pcm]

せえら「ですわよ! これはもう学園長に報告ですわ!」[pcm]

真緒「……う」[pcm]

奏「だめだよせえらちゃん。そんなことしたらセンセいなくなっちゃうよ?」[pcm]

和「そうだな……クビだろうな」[pcm]

せえら「え」[pcm]

奏「せえらちゃんも嫌でしょ? だから言わなくていいし」[pcm]

せえら「で、ですけどカナちゃん」[pcm]

奏「こんなの向こうじゃ挨拶だし」[pcm]

せえら「ど、どういう意味ですの?」[pcm]

奏「ん、外国だよ」[pcm]

せえら「そ、それは外国ではそうかもしれませんけど」[pcm]

奏「ハグやキスは向こうじゃ挨拶だから、
アタシもそろそろ慣れておかなくちゃいけないし」[pcm]

真緒(……た、助かった?)[pcm]

真緒(でも、なんで北上は怒らないんだろう)[pcm]

奏「それに未遂だったんでしょ? だからそんな怒ることないよ」[pcm]

せえら「……ま、まぁカナちゃんがそう言うのでしたら」[pcm]

奏「へへ、センセ辞められたらせえらちゃんも嫌だもんね」[pcm]

せえら「そ、そんなことはにゃーです!!」[pcm]

莉緒「………」[pcm]

芽衣子「………」[pcm]

和「まぁ、なら良いじゃないか。オレも困るしな」[pcm]

寮長「……先生も男なんですね」[pcm]

真緒「ち、ちが……わないか。ごめんなさい……」[pcm]

莉緒「……馬鹿」[pcm]

和「だがキミ、なぜしようとしたんだ?」[pcm]

真緒「いや……それはだな」[pcm]

和「男らしく正直に言うんだ」[pcm]

真緒「……分かった」[pcm]

真緒「つい……というか、寝顔が可愛くて」[pcm]

奏「!!」[pcm]

莉緒「え?」[pcm]

芽衣子「真緒……様?」[pcm]

せえら「な!?」[pcm]

真緒「ご、ごめん」[pcm]

莉緒「あ、謝ったって許さないわよ!!」[pcm]

芽衣子「……貧乳がお好みなのですか」[pcm]

真緒「と、とにかく悪かった! 謝る![lr]
どうか許してくれ! この通りだ!!」[pcm]

なりふりかまわずに、ぼくは土下座した。[pcm]
当の本人である北上は驚く事にまったく怒っていないが、
莉緒と八十記は土下座くらいで収まるか分からないほど憤慨してる。[pcm]

何より堪えるのが、寮長と岸岡の冷たい目だ。[pcm]
二人とも普段は好意的にしてくれるからなおさら……[pcm]

真緒「ご、ごめん! どうか! どうか!」[pcm]

……ぅう、怒りにきたのになんでこんな事に。[pcm]

奏「だ、だからアタシは良いって言ってるんだし、
リオもそんなに怒らないでよ」[pcm]

莉緒「あ、あたしは別に」[pcm]

奏「ね。それよりどうなったの?」[pcm]

和「ん、競技か?」[pcm]

奏「そ」[pcm]

寮長「それが、残念ながら……」[pcm]

和「まぁしょうがないさ、相手は水泳部なんだろ?」[pcm]

せえら「ま、カナちゃんでしたらビリは間違いなかったですから、
さすが寮長といった感じでしたわよ」[pcm]

奏「ふーん、そっか。でも、ごめんね寮長」[pcm]

寮長「いいえ……でも北上さん、どうして寝ていたんです?」[pcm]

真緒(たしかに……なぜ寝てたんだ)[pcm]

奏「昨日さ、寝てないんだ」[pcm]

せえら「なにしてましたの?」[pcm]

奏「ん、アタシの中にロックの神様が降りてきてさ、手が止まんなかったんだ」[pcm]

真緒「………」[pcm]

寮長「………」[pcm]

奏「夢中で詩を書いてて、気づいたら朝だったし」[pcm]

じゃあ、今朝早く来てたのもそれでなのか。[pcm]

せえら「……まったく」[pcm]

奏「ここで続き書こうとしてたんだけど、いつの間にか寝てたみたいだし」[pcm]

真緒「北上……心配したんだぞ」[pcm]

奏「……ん。ごめんねセンセ」[pcm]

真緒「いや……ぼくの方こそ、その、変なことしようとしてさ……」[pcm]

奏「ん……だからそれももういいし」[pcm]

真緒「いや本当にごめん、教師失格だ」[pcm]

奏「だからセンセならいいし。
も、もう謝らないでいいし」[pcm]

真緒「北上……」[pcm]

奏「………」[pcm]



芽衣子「こ、これは……」[pcm]

和「邪魔しないと……」[pcm]

莉緒「………」[pcm]

せえら「………」[pcm]

莉緒「奏! 行くわよ!」[pcm]

奏「え? どこ?」[pcm]

せえら「プールに決まってますわ! 行きますわよ!」[pcm]

奏「い、痛いよリオ、せえらちゃん」[pcm]

北上をひきずるようにして莉緒と八十記は音楽室を出て行った。[pcm]

和「さて、オレたちも戻ろうか」[pcm]

寮長「そうですね」[pcm]

芽衣子「うむ……」[pcm]

寮長「では先生」[pcm]

真緒「あ、ああ」[pcm]

そして三人も音楽室を出て行く。[pcm]


クビにならずに済んだのは良かったけど、
何かを失ってしまった気が……[pcm]

と悔やんでももう仕方がない。[pcm]

……ぼくもプールへ行かなくちゃ。[pcm]



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最終更新:2010年11月07日 09:19
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