Ａ-８／５-4

シナリオ　寺井ルート　８月５日（日曜日）・その４

　せーのっ！

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あの後は結局どこへも行かなかった。[pcm]
どこへ行こうかどうしようかと話ながら、ただ街をブラブラ。[pcm]

それでもぼくは楽しかった。[lr]
同じ様に莉緒も思ってくれているだろう。[pcm]

プールの話をした事以外は終始機嫌が良かったし、よく喋ってもいた。[pcm]
あの日以来ギクシャクしてたぼくらの溝も無くなったと思う。[pcm]

もうあの日の事は触れずにいても良いのかもしれない。[pcm]

莉緒「お腹すいたわ」[pcm]

真緒「ああ、ぼくもだよ」[pcm]

莉緒「帰ったらちょうどご飯の頃ね」[pcm]

真緒「待っててくれてるかもな。何の連絡もしてないからさ」[pcm]

莉緒「そうね」[pcm]

真緒「しかし疲れた」[pcm]

莉緒「でも楽しかったわ」[pcm]

真緒「ああ、楽しかったな。良い息抜きになったよ」[pcm]

莉緒「ふふ」[pcm]

莉緒「ねぇ真緒くん」[pcm]

真緒「んー？」[pcm]

莉緒「寮の入り口まで競争ね」[pcm]

真緒「競争って何を」[pcm]

莉緒「よーい」[pcm]

真緒（まさか……）[pcm]

真緒「ちょ、ちょっと待て、莉緒も疲れてるだろ」[pcm]

莉緒「どんっ！」[pcm]

莉緒が駆けていく。[lr]
疲れてるだろうに、元気なもんだ。[pcm]

しょうがない……ぼくも走るか。[pcm]

息を切らしながら寮へ戻ると、予想通り全員がぼく等を待っていた。[pcm]

寮長「お帰りなさい」[pcm]

真緒「いや、ただいま。待ってたみたいで悪いね」[pcm]

寮長「いえ、そんなに待っていませんよ。それでは食べましょうか」[pcm]

莉緒「寮長？　寝てなくて平気なの？」[pcm]

寮長「あ、はい。すっかり良くなりました」[pcm]

真緒「………」[pcm]

奏「もーペコペコだし。早く早く」[pcm]

せえら「まぁ待つのですわ。今日はワタクシで良いかしら？」[pcm]

恒例の食事前の挨拶。[lr]
今日は八十記か。[pcm]

せえら「十日の日ですけれども、去年と同じくワタクシのビーチへ行こうと思いますの」[pcm]

真緒「ビーチ？」[pcm]

せえら「センコーはご存知ないですわね。説明しますわ」[pcm]

真緒「ああ」[pcm]

せえら「毎年、八十記家のプライベートビーチに集まって遊んでますの。今年は十日ということですわね」[pcm]

真緒「プライベート、ビーチ」[pcm]

奏「へへ、貸切だよセンセ」[pcm]

和「広くて開放感があって、なにより人がいないのが良いな」[pcm]

芽衣子「真緒様、あそこはとても素晴らしい場所です」[pcm]

真緒「へぇ……凄そうだな」[pcm]

せえら「センコーも行きますわよね？　ま、舎弟に選択権などありませんけど」[pcm]

真緒「十日ね。何もないと思うから引率ってことで行かせてもらおうかな」[pcm]

奏「やった！！」[pcm]

寮長「ふふ」[pcm]

プライベートビーチか。[lr]
でも当然泳いだりする事になるよな……[pcm]

莉緒「………」[pcm]

真緒（莉緒……）[pcm]

せえら「では喰いちらかしますわよ！　いただきますですわ！」[pcm]

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