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F-7/15-3

シナリオ 寮長ルート 7月15日(日曜日)・その3

 河川敷、二人座って


寮長「と言っても、どこへ案内しましょうか?」[plc]

真緒「うーん、そうだな……」[plc]

少し考えて見ても、特に行きたい場所や見てみたい場所なんてなかった。[plc]
寮長と一緒ならどこでも良いっていうのが正直な所だ。[plc]

真緒「寮長がよく行く場所で良いよ」[plc]

寮長「私が行く?」[plc]

真緒「うん」[plc]

寮長「あまり街へは来ませんし、来てもすぐに帰ってしまいますから
お店なんかは知らないんです」[plc]

真緒「そっか」[plc]

寮長「はい」[plc]

真緒「それじゃどうしよう? 適当にぶらぶらする?」[plc]

寮長「散歩ですか?」[plc]

真緒「まぁそんな感じかな」[plc]

寮長「それでしたら……私が時々行ってる場所に」[plc]

真緒「お、そこ行ってみよう」[plc]

寮長「あ、でも……面白くありませんよ?」[plc]

真緒「そんな事ないよ。今こうしてるだけでも十分楽しいしさ」[plc]

寮長「……そうですか」[plc]

寮長「では先生、こっちです」[plc]

真緒「うん」[plc]



寮長に連れてこられたのは河川敷。[lr]
青春ドラマに使われてそうな、雰囲気の良い場所だ。[plc]

川沿いのグランドではスポーツをしている人がいて、
応援している人の声が風に乗ってよく聞こえてくる。[plc]

そして草木生い茂る斜面では、家族でピクニックをしている人たちや肩を寄せ合い座っている恋人の姿もちらほら見えた。[plc]

真緒「良い雰囲気の所だね」[plc]

寮長「はい、私はここが好きなんです」[plc]

真緒「へぇ」[plc]

寮長「たまに一人になりたい時はここに来て、ここに座って、
目に映る人や川の流れを見ながらただ過ごすんです」[plc]

真緒「そっか」[plc]

しっかり者の寮長だって疲れる時は当然あるよな。[plc]

今までそれを微塵も感じさせなかった子だから少し驚いたというか、
そんな事を言ってくれるなんて思わなかったというか。[plc]

寮長「ええ、先生が初めてです」[plc]

真緒「初めて?」[plc]

寮長「ここに誰かを連れてきたのは」[plc]

真緒「そうなんだ」[plc]

寮長「あの、立ちっぱなしもなんなので、良かったら座りませんか?」[plc]

真緒「うん、座ろうか」[plc]


★7/15--スチル1
日中の河川敷に腰を下ろす主人公と寮長(私服)
構図はなんだろう、主人公が寮長の横顔見てる感じかなあ
表情差分(喜・哀)が欲しいな

○狙い・・接近接近
○時間・・日中
○場所・・河川敷、土手
○人物・・寮長
○服装・・私服
○表情・・出来れば、喜と哀がほすい
○構図・・上記に(いいのがあればお任せ)
シナリオ実例・・以下


寮長「涼しいですね」[plc]

真緒「うん、気持ちいいね」[plc]

寮長「………」[plc]

川沿いに吹く夏風を受けながら、寮長は遠くを見つめている。[plc]

そしてぼくは、憂いを含んだその横顔を見つめながら思っていた。[plc]
もう一度あの時の事を聞こう、と。[plc]

真緒「寮長」[plc]

寮長「はい?」[plc]

真緒「答えたくないなら答えなくて良い。でも、言わせてくれ」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「あの日の夜の事、あれは悪戯じゃないよな?」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「どうしてもぼくにはそう思えないんだ。あの時の寮長が演技だったなんて」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「それに君は……皆とは何か違うってずっとぼくは思ってた。
他の人は気づいてないかもしれないけど、ぼくはそう思ってたんだ」[plc]

寮長「………」[plc]

寮長は何も言わずぼくの言葉を聞いている。[plc]
その表情からは何も読み取れない。[plc]

真緒「だからあの夜の事も、どうしても悪戯だとは思えなくて、それに……」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「あの時から、君の事が気になって気になって」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「だから」[plc]

寮長「それは、生徒としてだからですよね?」[plc]

真緒「え?」[plc]

寮長「生徒として私を気にかけてくれてるんですよね?」[plc]

真緒「ぼくは……」[plc]

生徒として気にかけてるのは勿論だ。[lr]
でも、それ以上の気持ちがぼくには……[plc]

真緒「違う、そうじゃない」[plc]

寮長「……違うんですか」[plc]

真緒「ずっとそうだって押し殺してきたけど、違うんだ」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「寮長に避けられた時に気づいたのかもしれない」[plc]

真緒「あんなに苦しい思いになったのは生徒だからじゃない」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「寮長……教師として言ってはいけないだろうけど」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「ぼくは寮長の事が」[plc]

寮長「先生」[plc]

好きだ、というその言葉を遮られる。[plc]

真緒「寮長……」[plc]

寮長「先生が思っている様に、私は皆とは違います」[plc]

寮長「それだけじゃありません。私は皆を騙してるんです」[plc]

真緒「騙してる? 何を?」[plc]

寮長「それは……言えません」[plc]

真緒「言ってくれ」[plc]

寮長「全てをお話することは無理です。ですが」[plc]

真緒「………」[plc]

寮長「私は本来、学園にいてはいけない人間なんです」[plc]

真緒「ど、どういう事?」[plc]

寮長「私は一度、学園を辞めてるんです」[plc]

真緒「え……辞めてる? でも中等部は義務教育でしょ?」[plc]

寮長「ええ……」[plc]

真緒「それにどうして辞めたの? 理由は?」[plc]

寮長「理由はいじめ……でしょうか」[plc]

真緒「いじめ? 寮長がいじめられた?」[plc]

寮長「いえ、いじめというより腫れ物扱いだったと思います」[plc]

真緒「なんで? 君みたいな子がどうして?」[plc]

寮長「………」[plc]

その問いに寮長は答えなかった。[lr]
でもまさか、過去にそんな事があったなんて……[plc]
ぼくには信じられない。[plc]

寮長「先生、さっき避けられて辛かったって言いましたよね?」[plc]

真緒「あ、うん」[plc]

寮長「その気持ち、私はよく分かってるのに……ごめんなさい」[plc]

真緒「寮長?」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「いったい君は……」[plc]

寮長「先生、私はいくつだと思いますか?」[plc]

真緒「え? 年齢って事?」[plc]

寮長「はい」[plc]

真緒「え? 莉緒たちと同じじゃ」[plc]

寮長「無いんです」[plc]

真緒「え?」[plc]

寮長「ふふ、先生と近いですよ」[plc]

真緒「い、いくつなの?」[plc]

寮長「本来なら高等部を卒業する年です」[plc]

真緒「て事は……十八?」[plc]

寮長「はい」[plc]

真緒「でも、学園の書類じゃ寮長は」[plc]

寮長「偽ってるんです」[plc]

真緒「え……」[plc]

寮長「嘘じゃないですよ」[plc]

真緒「あ、ああ、信じるよ。でもどうして中等部に?」[plc]

寮長「それは言えません」[plc]

真緒「………」[plc]

……寮長の行った事は本当なんだろうか。[lr]
あまりにも突然の告白に少し混乱してしまう。[plc]

でも本当だとしたら、大人びた彼女の物腰や言葉に説明がつく。[plc]

だけど、いったいなぜ?[lr]
なんのために中等部に?[lr]
そもそもそんな事が認められるんだろうか?[plc]

寮長「先生、誰にも言わないで下さいね」[plc]

真緒「い、言わないよ! 言ったって信じて貰えないだろうし
ぼくもまだ混乱してるしさ」[plc]

寮長「ふふ、そうですね。たぶん誰も信じないでしょうね」[plc]

真緒「………」[plc]

真緒「どうしてぼくに?」[plc]

寮長「私にも分からないんです。もしかしたら、誰かにすべてを打ち明けたかったのかもしれませんね」[plc]

真緒「すべてを」[plc]

寮長「ええ」[plc]

真緒「ぼくに言って欲しい、すべてを聞かせてくれ」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「今の話だけじゃよく分からないよ」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「ぼくで力になれる事ならいくらでも力になるしさ」[plc]

寮長「………」[plc]

真緒「頼む、隠さずに言って欲しい」[plc]

寮長「……そう言ってくれて嬉しいです。でも、ごめんなさい」[plc]

真緒「助けになりたいんだ! だってぼくは君の事が」[plc]

寮長「先生!」[plc]

真緒「え?」[plc]

寮長「そろそろ帰りましょうか」[plc]



***合流地点


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最終更新:2011年11月20日 09:54
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