シナリオ 寮長ルート 7月16日(月曜日)・その7
畏怖
女の子「ね、ねぇ待ってよ!」[plc]
「どうしたの?」[plc]
女の子「どうしたじゃないよ! さっきのなんなのよ!」[plc]
「さっきの?」[plc]
女の子「先生の肩に女性がって言ってたじゃない!」[plc]
女の子「みんな驚いて……ううん、引いてたよ」[plc]
「見えなかったの?」[plc]
女の子「なにもいなかったじゃない。ね、冗談なんでしょ?」[plc]
「……冗談じゃないわ」[plc]
女の子「え?」[plc]
「私にしか見えないのかな……」[plc]
女の子「ね、ねぇ、本気で言ってるの?」[plc]
「この学園の至る所にさっきみたいな人がいるけど、あなたには見えない?」[plc]
女の子「な、なに言ってるのよ……止めてよ」[plc]
「ほら、そこにもいるわ。恨めしそうに見てる。
制服を着てるから、きっとここの学園に通ってた子なのね」[plc]
女の子「ちょ、ちょっと」[plc]
「大丈夫、なにかしようとする前に私が説得するわ」[plc]
女の子「………」[plc]
「どうしたの?」[plc]
女の子「……ごめん私……先に行くから」[plc]
「え? 待ってよ」[plc]
学園長「そう、そんな事があったの」[plc]
「私だけ見えるみたいなんです。でも私も見え出したのはついこないだのことで」[plc]
学園長「………」[plc]
「幽霊が見えてるんでしょうか?」[plc]
学園長「その事を話したのは私だけ?」[plc]
「いえ、今日授業中に先生の肩にいたので」[plc]
学園長「皆の前で言っちゃったの?」[plc]
「はい」[plc]
学園長「まずいわね」[plc]
「どうしてですか? あのままだったら先生が危険な目にあったかもしれないんですよ!」[plc]
学園長「そう、そうね。あなたの言うとおりだわ。
でも私はね、あなたの心配をしてるの」[plc]
「私の?」[plc]
学園長「そう、あなたのね」[plc]
最終更新:2010年07月15日 22:44