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シナリオ 阿部高ルート 7月24日(火曜日)・その1

 仕事?それとも私?


いよいよ始まった夏休み。

雲ひとつない快晴の今日はきっと、
みんなあちこち出かけている事だろう。

ぼくも遊びたい所だけど、残念ながら仕事で学園へ行かなきゃならない。

授業がない分楽といえば楽だけど、夏休みの生徒が羨ましい。


莉緒「………」

真緒「ん?」

気がつくと莉緒がいた。

真緒「おはよう莉緒」

莉緒「………」

真緒「おい」

莉緒「………」

真緒「どうしたんだ?」

莉緒「……学園に行くというのね?」

真緒「ああ、ぼくは夏休みじゃないしな。莉緒が羨ましいよ」

莉緒「私が羨ましいですって?」

真緒「ぼくも夏休みが欲しいなぁ……なんて」

莉緒「私に夏休みなんてないわ」

真緒「なんで?」

莉緒「夏休みはおろか……テラリオンに心休める日はないの!」

真緒(またそれ……)

莉緒「なに黙ってるのよ。いったい誰のせいだと思ってるわけ?」

真緒「ぼ、ぼくのせいじゃあ」

莉緒「まぁいいわ、それで真緒くん」

真緒「なんだ?」

莉緒「週末以外は仕事なわけ?」

真緒「いや、そうってわけじゃないよ。授業もないから寮で仕事もすると思う」

莉緒「ふぅん」

真緒「それがどうかした?」

莉緒「明日は仕事?」

真緒「そうだけど、学園には行かないと思う」

莉緒「なら休みってことね!」

真緒「休みってわけじゃ」

莉緒「休みなの! いいわね!」

真緒「………」

莉緒「で、でね、真緒くん」

真緒「うん?」

莉緒「あ、明日さ、私とさ」

芽衣子「真緒様」

真緒「岸岡、おはよ」

芽衣子「おはようございます」

莉緒「………」

芽衣子「ん? 貴様もいたのか?」

莉緒「………」

芽衣子「なんだその目は」

莉緒「……邪魔ばっかりして」

芽衣子「……邪魔? どういう意味だ?」

莉緒「ど、どうだっていいでしょ!」
芽衣子「まさか貴様……」

真緒(なんなんだ?)

莉緒「もういい! 真緒くんの馬鹿!」

なぜだか分からないが、怒鳴り散らしながら莉緒が出て行く。
相変わらず訳が分からんな。

真緒「なんなんだあいつ」

芽衣子「お気になさらずに魔王様」

真緒「まぁ、いつものことだけどさ」

芽衣子「真緒様、本日のご予定は?」

真緒「え? 今日は仕事だよ」

芽衣子「どちらで仕事なのでしょう?」

真緒「どこも何も、学園で仕事だけど」

芽衣子「では芽衣子も参ります」

真緒「え?」

芽衣子「やっと魔王様をお助けできる暇が出来たのです。
どうか芽衣子も連れて行って下さいまし」

真緒「い、いや、行ったってする事ないと思うんだけど」

芽衣子「そんなことを申されずに、どうか」

真緒「いや、でもさ」

芽衣子「真緒様……真緒様は芽衣子がお嫌いなのですか?」

真緒「そ、そんな事ないけど」

芽衣子「なら」

真緒(困ったな……)


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最終更新:2010年07月15日 20:02
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