シナリオ 阿部高ルート 7月25日(水曜日)・その2
拉致
※寮敷地内道
真緒「んー良い空気だ」
和「あ、ああ」
冷んやりとした風をうけながら空に向かって体を伸ばす。
真緒「んん~気持ちいい」
和「だな」
真緒「たまには早起きするもんだな」
和「ああ」
真緒「あれ?」
阿部高から良い匂いがする。
なんだろう? 凄く甘い匂い。
風が吹くたびに阿部高の方から漂ってくる。
真緒「阿部高、香水でもつけてる?」
和「あ、いや、まぁ、な」
真緒「へぇ~阿部高もつけるんだ」
和「お、おかしいか?」
真緒「いや、おかしくないよ」
女性物の匂いだけど、それを突っ込むのは止めとこう。
真緒「良い匂いだなって思ってさ」
和「ふ、匂ってみるかい?」
そう言うと、ハンカチを取り出してぼくに向けた。
てっきり手首だと思っていたけど、これにもつけてるんだろうか。
真緒「じゃ、ちょっとだけ」
和「ああ」
ハンカチを受け取り鼻に近づける。
あまり匂いはしない。
本当につけてるんだろうか?
和「もっと強く吸ってみるんだ」
もう一度、スゥーっと強く匂いを吸い込む。
真緒「あ、れ?」
……急に……眠気が…………
※ バタッ
和「………」
和「ふふ、計画通り」
生々しい夢だった。
阿部高と二人、セスナに乗ってどこかへ向かっている。
うるさいほどのプロペラの音。
次々と変わる風景、場面。
何か喋っている阿部高。
……この夢、前にも見た事があるような気が。
※ 外国到着
和「起きるんだキミ」
真緒「……え、あ」
和「着いたぜ」
真緒「……どこに?」
和「ん? 覚えてないのかい?」
たしかにどこかで見た風景だ。
これは、どこで見たんだっけ。
和「前に来たじゃないか」
真緒「もしかして、阿部高の実家?」
和「ご名答。ま、ここは山だけどな」
という事は……
また連れてこられたのか。
たしか一緒に散歩してて、それで──
真緒「あのハンカチ……まさか」
和「細かいことはいいじゃないか。さぁ、行こうぜ」
真緒「ちょっと、どこに行くんだ? また家か?」
和「それもいいが、街へな」
真緒「街?」
最終更新:2010年03月02日 20:01