320 名前:ほんわか名無しさん[sage] 投稿日:2012/07/14(土) 16:25:26.01 0
妄想が止まらなかったので、>>317のおまけ

「なあ、いずみさん」
『……な、何や?』
「いや。ここ、俺の家の前なんだけど。そろそろ手、離さない?」
『……その事なんやけどな。ウチも手ぇ離したいのはやまやまなんやけど、その……』
「その、何だよ。ハッキリしないのって、いずみらしくないな」
『やかましいわ。あたしかて言いづらい事あんねん』
「で、何なんだよ」
『……そ、そのな。何か、離そう思ても、手ぇ離れなくなっとんねん。どういう訳か』
「ハァ? そんな訳ないだろ? って、お前が離さないと離れないって」
『せやかて、無理言うてんやん。時間掛ければ離せるかも知れへんけど』
「じゃあ、まあいいや。よく分かんねーけど、いずれ離せるって言うなら待ってる」
『ドアホッ!! こないな場所で二人きりで立っとって、他人に見られたらどうすんねん!! それが知り合いやったら、勘違いされてしまうかも知れへんやろ?』
「……じゃあ、俺の部屋、来る?」
『……この際、しゃあないわ。アンタの部屋なんて招待されたくもないけど、背に腹は代えられへんし』
「まあ、確かに女の子をご招待出来るほどの綺麗な部屋じゃないけどな。ま、我慢してくれよ」
『御託はいいから、はよ上がらせて。アンタの部屋なんて期待してへんし、離れたらすぐにお暇させて貰うさかい、カッコ付けへんでもええわ』
「はいはい。それじゃあ、どうぞ。いずみさん」
『……ほ、ほな……失礼させてもらうわ……』

『(こんな下手くそな演技せんと寄らせて貰えへんなんて、あたしもようヘタレやわ……)』


 あとはご想像にお任せするという事で。
最終更新:2012年09月10日 21:54