mf粒子

技術用語解説「mf粒子

本粒子の物理学およびその応用技術を「mf物理学」と呼ぶ。

基礎

静止質量がほとんどゼロで、正粒子は負(マイナス)、反粒子は正(プラス)に荷電する一種の素粒子。質量がほとんどゼロのために通常ではほとんどの物質を透過し、発生(出現)と同時に高速で拡散し、十分に密度を保った状態ではその静電入力とTフォース(転換相互作用)と呼ばれる「力」によって正反粒子が一定の間隔を置いた立方格子状に整列(結晶化)し、目に見えないフィールドを形成する。

原初mfフィールド

この目に見えないフィールドを「mfフィールド(原初mfフィールド)」と呼び、この力場において質量・慣性・斥力などを変化させる特異な物理特性、空間構造、ひいてはある種因果関係に対して直接干渉できる超常的な効果を持つ。
この特性から大統一理論解明への手がかりとして9層全ての界の各国が挙って研究している。

だがこの原初mfフィールドは臨界密度と活性状態となると効果域内の物理現象を歪め始め際限なく暴走する危険性があり、その研究には細心の注意を払う必要がある。

発生と集積

mf粒子は通常空間にはきわめて希薄にしか存在しない。質量が極小で他の場とも相互作用しにくいため、加速器などの従来手段では生成出来ない。
しかし、特定条件下では異常空間歪曲を介して集積することが可能である。

mf粒子は通常空間(α空間)ではなく仮想次元間空間(β空間)に存在し、空間の局所的な位相差・歪曲を重ね合わせることで、他次元からのmf粒子の“滲出”を誘導する。
これは次元の共鳴現象に近く、粒子を直接生成するのではなく、既に存在する他位相から流入させるというアプローチである。

そのためこの発生を起こす設備は巨大かつ莫大なエネルギー収支を伴うため固定設備にならざるを得ない。
mf粒子を利用したすべてのものはこの発生設備からくみ上げられたものを貯蔵して利用している。

発生したmf粒子はその固有性質により格子を形成しようとするため、ここに電荷を加えて圧縮、fr粒子化した状態でゼロ点エネルギーに近い状態に投入し保存する。

変性

mf粒子の変性とは、もともと単体では安定した性質と構造を持つmf粒子が、外部環境・場・粒子密度・エネルギー状態などの影響により、異なる特性・機能・構造を持つ粒子状態へと相転移する現象。
mf粒子の物理的活用は全てこの変性あってのものである。

mf粒子の立方構造はそれぞれ特定の手段で干渉するとその多岐にわたる原初mfフィールドの効果を指定することが可能であり以下はその代表例である。

  • fr粒子(斥力変性)
最も安定した変性状態。
一定数以上のmf粒子が立方格子構造(通常の原子モデル)を維持したまま束縛状態となることで発生する。

高い斥力(Tフォース)を持ち、任意に圧縮・放射が可能な状態。このfr粒子も同様にfr粒子同士で立方格子状に整列する。
このfr粒子状態を更に電磁的な手段で圧縮すると掛けた分だけTフォースが強まり、開放すると極めて高速で直進する。
Tフォースが関与する巨大な斥力と発生する運動エネルギーを用いたものがビーム兵器と広義のmfフィールドである。

  • df粒子(電磁的変性)
電磁力を媒介する状態。極めて強力な電磁力を扱うことに長けており、これによって形成されるフィールドはその内側を通過するマイクロ波から赤外線にかける電磁波や磁力の通過を阻む。
これによってフィールドモーターなどの高能力駆動機械のきわめて強力な電磁気やEMP、レーダーによる誘導兵器の遮断などを可能としており、対OA戦闘においてミサイルの優位性を大きく落としている。

  • 擬似重力子(重力媒介変性)
mf粒子の位相とエネルギー状態が特定の局所重力ポテンシャルに共鳴することで発生するとされる研究中の変性状態。
重力波のような仮想的“曲率場”の波動粒子として振る舞うと目されており、擬似的な重力干渉(引力または慣性効果)を生じさせる。

現在でもOAなどのmf粒子を用いる兵器の見かけの質量、慣性を増減させる効果が知られ使用されており、その性質からmf粒子の本質がβ空間に紐づくものであるとの仮説、疑似重力子の仮説が展開されている。

この他にも多数の状態があるとされている。


共鳴波

mf粒子は素粒子であり、超弦理論における振動モードでその存在が変わるとされている。
mf粒子の変性はこの振動モードから来るものではないかと考えられている。mf粒子単独の性質を変更できる特殊な波長が「共鳴波」と呼称されている。

  • 増幅共鳴波
mfフィールドの効果自体を圧縮とは関係なく強化する効果を示す特殊共鳴波。
イグニト鉱を触媒にしてマイクロサイズからヨタサイズの莫大なレンジでの調整を可能にできるとも想定されている。

  • インディア波
人間の思念波と近似する共鳴波。研究中でありその性質は未だ謎に満ちている。


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最終更新:2025年06月08日 19:40