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※作成予定のないゲームです。
ジャンル
一触即殺ノベル
ゲーム内容
スマートフォン向けノベルゲームを想定しています。
画面下部にテキスト、中央部に立ち絵が表示される標準的なADVの形です。
ただし、選択肢による分岐は一切存在せず、代わりにいつでも立ち絵を触ることで、触られたキャラクターが主人公の能力でただちに死亡し、これによって物語が変化します。
性質上テキストの巻き戻しはあまりさせたくないので、いずれかのルートでのゲームクリア後にそのあたりの機能は初めて開放されます。
序盤のあらすじ
世歴2222年、無数のテントとシートが廃ビルの間にクモの巣状に張り巡らされたホームレス街。
暴徒に火を放たれ、悲鳴と炎に包まれるそこで、少年は立ち尽くしていた。
目に見えるのはテントの燃えカスや焼死体、煙に包まれた空。
そして異形の天使……の幻覚?
標(シルス)は物心ついた頃からそこに住んでいて、自分がホームレス街を去るとしたら、それは政府にテントが撤去される時だろうと思っていた。
実際の所は予想通りにはならず、今や故郷どころかこの世を離れる事になろうとしている。
いよいよ火の手は彼の周りを包み、全身を直接焼かれる所まで来た。
しかし彼は、強烈な熱さの痛みを感じながらも死ななかった。
天使は答える、ぼくはきみに2つの贈り物を与えた。
ひとつは、簡単には死ねないカラダ。
全身を炎で焼かれようと、あるいは銃弾や核爆弾を浴びようと、きみは死なないし、死ねない。
そしてもうひとつは、簡単に死なせる人刺しユビ。
きみがピンと指をさすだけで、どんな生き物でもそれで死ぬ。
あ、ぼくのことを指さしても無駄だからね。
ぼくは生き物じゃないんだ、天使なんだから。
天使いわく、自分は天の使い、神の使いっぱしり。
停滞した世界をかき回す力を人間に与え、より面白おかしくさせる為の力。
シルスは選ばれた。
固定化された既得権益を破壊し、百年単位で続く権力者の出来レースを潰す者に。
序盤の登場人物
シルス(標)
主人公の少年、故郷を焼き払われた所を天使に勝手に救われ、危険な力を与えられた。
自身を捕らえようとする国の勢力を指さしていくうちに、貧民が集まって作ったレジスタンスの救世主として担ぎ上げられるようになる。
簡単には死ねないカラダによって、どんな攻撃でも傷つかず、死なない(痛みは感じ、拘束もされうる)
簡単に死なせる人刺しユビは、肉眼で視認可能な範囲の人間を、指を動かせる限り無条件に殺せる。
天使れふたふ
シルスの前に現れた天使、性別の概念なし。
人間の頭とベルが組み合わさったような、ちょうどトイレの女子マークのような構造をしている。
シルスを大切に思っているらしいが、それが人間対人間のものなのか、あるいは貴金属だとかペットだとかに抱くそれなのかはよくわからない。
ひとつわかるのは、どれだけ懇願しようと簡単には死ねないカラダを解除してくれないこと。
アマラ(地島 天良)
シルスの友人の少女、裕福な家の出身だが家出してホームレス街に潜んでいた。
大火事の火はホームレス街におらず、存命。
親しい人間がほぼほぼ焼け死んだシルスにとって、唯一心を許せる相手である。
物語がどう転ぼうと大抵ひどい目にあい、時にシルスを殺そうとし、時にプレイヤーに彼女を殺すかの選択が迫られる。
エゴ(頃下 英悟)
シルスの宿敵となる少年、不良集団のボスだった。
金持ちの息子で反社会的人格の持ち主、父親経由の依頼によりホームレス街に火を放った主犯。
牛耳っていた不良集団の大半はシルスやレジスタンスによって殺される事になり、彼だけが逃げ果せてよそに身を潜める事になった。
そしてエゴの前にも天使が現れ、人刺しユビが効かない存在としてシルスの前に立ちはだかる事になっていく。
天使りたっぷもっく
エゴの前に現れた天使、絶対に逃げられる逃げアシと、絶対に逃さない追っテを与える。
絶対に逃げられる逃げアシによって簡単に死なせる人刺しユビの斜線から絶対に逃げる事ができ、演出的にはスマートフォンをタッチしたプレイヤーの指を避けるように動く。
本来天使は一つの時代に一つしか存在しないはずであり、自分以外に何故か存在しているれふたふを強く敵視している。
ストーリー
誰をタッチして殺したかで分岐する。
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メインのストーリーライン |
燃える炎の中、天使に憑依されたシルス。
自分の身を守る為に暴徒を不可思議な力で殺すのを目撃され、レジスタンスから救世主として担ぎ上げられ、国家からは危険な存在として注視される事になる。
茫然自失なまま力の行使を繰り返す日々を過ごしていたが、ある時アマラと再会する。
これを切っ掛けにシルスは人間的な情動を取り戻すのだった。
(ここで日々のレジスタンス活動で敵をわざと殺さないと、彼女とレジスタンスを脱し逃避行をする事になり、普通に殺すとレジスタンスを続ける事になる。アマラを殺すと鬱々としたまま話が進み、れふたふの描写や過去話が増える)
やがて天使の力を手に入れたエゴが登場する事で、これまでのように力で勝てなくなってしまう。
そしてアマラが囚われ、それを人質にシルスの身柄が要求される。
壮絶な状況下で死を懇願するアマラ、シルスは彼女を死なせてその場を去るか、開放と引き換えに囚われる事になる。
(あるいは元々味方だったレジスタンスを殺す事でエゴに友人扱いされるようになったりもする)
囚われた場合、苦痛だけしか無い状態の中、れふたふは自分が数百年前も天使として人に宿った事、その時の救世主が人刺しユビをほとんど行使せず世間を変えた事、そして最後まで人刺しユビを使わなかった事で死んでしまった事を話す。
簡単には死ねないカラダは、その時味わった喪失感を二度と味わいたくなくてシルスに与えた力だったと言う。
かえってそれがシルスを苦しめている現状を見て、れふたふは彼に秘密を教える。
人刺しユビをシルス自身に使えば、カラダの力を貫通して安楽死を遂げられる事を。
ふと床を見ると水たまりができていて、シルスの姿が写っている。
(ここで写ったシルスをタッチすれば自殺でき、走馬灯の中でエンディングを迎える)
そこで敢えて死を選ばず、れふたふのカラダに感謝して生き延び続けたシルスは、やがてさらなる苦痛を耐え忍んだ後にレジスタンスの残党によって救出された。
エゴの天使の対策を用意したシルスは、ついに最終決戦に挑む事になるのだった。
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結末の例 |
- 個別エンド(れふたふ、アマラ、エゴ)
- 人間全員ぶっ殺しエンド
- れふたふ、アマラと逃避行エンド
- 自害エンド
- その他、自分を狙う敵を殺さなかった事によるゲームオーバー
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なんで作らんの?
今まで学校の課題ぐらいでしか小説を書いた事がないので、複雑な分岐システムのこの作品を完成させるのが無理くさいと考えたからです。
あと話ももっと良いのがある気もする。
その他どうでもいいこと
すごい南のモブのシルスの名前の由来は、これの主人公の流用です。
最終更新:2020年10月11日 09:42