馬車鉄道(ばしゃてつどう)は,
馬匹を動力とする鉄道です。日本初の馬車鉄道は
東京馬車鉄道で,1880年(明治13年)2月に設立され,1882年(明治15年)6月25日に開業し,東京の市街地に路線網を持ち,都市部の公共交通機関の役目を果しました。
その後,馬車鉄道の開業が続きますが,東京馬車鉄道のような都市交通機関としてではなく,地方都市を蒸気機関車を動力とする鉄道に連絡するための交通機関として,そしてまた,石灰石や石材などを採掘現場から最寄りの鉄道まで輸送する手段として利用されることが多かったのです。
馬車鉄道は,蒸気機関車を動力とする鉄道に比べて開業に必要な費用が安価なのですが,動力である馬匹の維持などの経費が思いのほかかかりました。馬匹の餌代が経営を圧迫する要因の一つとなっていたのです。このことは東京馬車鉄道が電化される要因にもなりました。
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参考文献
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書籍
- 老川慶喜『鉄道』〈日本史小百科 - 鉄道〉東京堂出版,1996年9月17日 初版。
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更新日:2010年12月21日
最終更新:2010年12月21日 18:27