ヒラタケ
実は実際に
クワガタ飼育に多く用いられているいわゆる「ヒラタケ」は本当は「オオヒラタケ」になる。
参考までに書くとこのヒラタケは一般で言うところの「シメジ」であるとしている所もあるが実際は別物。
正真正銘のシメジは、キシメジ科シメジ属のホンシメジ:Lyophyllum shimeji や、同科シロタモギタケ属のブナシメジ:Hypsizigus marmoreusなどである。
また、一般では「ホンシメジ」等として売られているが本種は栽培が難しく実際に販売してるのは「ブナシメジ」の方。
「香りマツタケ味シメジ」の言うシメジは実はホンシメジのことでブナシメジを食べても意味がないのである。
閑話休題
さて、今回は
オオヒラタケ
に関して書きます。
このオオヒラタケは一般的に菌糸ビンと銘打って大型のデパートやペットショップで販売してるものはまずこの菌種だと思われます。
その理由としてこの種類は雑菌に強いということや温度管理がそれほど難しくないことがあげられます。
雑菌に関してですが、よくブロックを崩しての菌糸ビンへの詰め替えでは殺菌をして無菌状態にするとあります。
私から言えば各HPの消毒方法などは無菌状態とは程遠い環境になってます(詳細は
菌糸ブロックの詰め方?にて)。
そこで私はあえて屋外(しかも雑菌の多い庭で行いました)で、しかも詰める容器はまったく消毒せず、素手で、1.3倍にマットで増量して行いました。
結果に関してはやや菌の回りは遅いもののしっかりとカビも生えずにビンは完成しました。
そんなこんなでこの菌はかなり雑菌に強いことも証明できました。
さて、オオヒラタケというものはハッキリ言ってかなり分類学的には
大雑把な分類なのです。
また、確認してないのでなんともいえないのですが恐らく、菌糸ビンに使われている菌種は各メーカーによって異なっていると思います。
実際にメーカーさんに聞いた方もいるそうですが詳細に関しては教えて貰えなかったそうです(まぁ当然ですがね)。
ではどんな菌糸ビンがいいの?
という質問に関してはかなり答えにくいです。
というのも、メーカーなどにある「○○菌糸ビンで76mmのオオクワ羽化!!」とか「△△の菌糸ビンで80mmのホペイが羽化!!」とあります。
けど実際にその菌糸ビンを使って飼育しても確実に宣伝通りの結果が出るものではありません。
コレはおそらく温度管理の問題やロットの問題、更には個体の資質など諸因子が絡んできてしまうと思います。
使用してみた菌糸とその感想とか
最終更新:2009年05月20日 23:27