第2回ナパ・ソノマ旅行4日目は、ソノマの中でも北の方のワイナリーを巡った。このあたりだと、東のAlexander ValleyやKnights VAlleyはカベルネ・ソーヴィニヨンの産地として、西のDry Creek Valleyはジンファンデルの産地として有名らしい。で、最初に訪問したのがここVerite。前日の最後に訪れたStonestreetと同様に、Kendall Jackson系列のワイナリー。
Veriteのウェブサイトに掲載されている表現を借りると、"The Vérité Estate is located in a beautiful spot in the foothills of Sonoma County's Mayacamas Mountains, where the Alexander Valley, Chalk Hill and Knights Valley appellations come together."(拙訳:「ヴェリテは、マヤカマス山脈の丘陵地帯にあり、アレキサンダーヴァレー、チョークヒル、ナイツヴァレーのアペレーションが一同に会する美しい場所に位置している。」)とのこと。結局このワイナリーがどのアペレーション内にあるのかはよくわからなかった。
1998 La Muse
90%メルロー、10%カベルネ・ソーヴィニヨンというブレンド。パーカーポイントは当初92点で、その後95点に再評価されたそうだ。これがファーストヴィンテージらしい。
色は、エッジがややオレンジがかっているような気もした。香りには甘いエレガントな要素と、樽由来と思われるバニラ香とが感じられ、味はやわらかな酸とふくらみのある甘さが印象的。コーヒーのような風味も感じられた。アフターが長かった。
2008 La Joie
71%カベルネ・ソーヴィニヨンからなるポイヤックスタイルのブランド、とのこと。パーカーポイントは99点。
La Museより暗い色。香りはまだ閉じている印象だったが、重くてエレガントな雰囲気。口に含んだ当初は意外とボディが軽い気がしたが、じわじわと酸味や旨味が湧きあがってくる感じがした。やはりアフターは長い。
2007 Le Desir
44%カベルネ・フラン、44%メルロー、8%カベルネ・ソーヴィニヨン、4%マルベック、というブレンド。パーカーポイント100点!
色はLa Joieよりはやや明るかった。どこか甘くてエレガントな香り。苦味や辛味を連想させるようなダンディな香り(?)も感じた。味は甘さと酸味のバランスがとれていて、どこかリンゴを連想させる風味があった。アフターは実に長く、ツバの湧くような余韻があったが、決して重すぎるというわけではなかった。
Le Desirを妻にも口に含ませてみたところ、「口の中の甘い味が、いつまでも続く!」とのこと。アフターの長さがかなり印象的だったようだ。