家飲みワインその79
Hall CABERNET SAUVIGNON Napa Valley 2008
購入先:El Rancho Market
値段:49ドル
飲んだ日:2012年5月
Hallを訪問したときには、同じワインの2007年ヴィンテージを試飲して、ちょっと自分の好みには合わないかなと思っていたが、この2008年ヴィンテージについても同じかどうかは是非とも確かめておきたかった。というのも、この2008年ヴィンテージ、50ドル前後のワインとしては破格の、パーカーポイント95点を獲得しているからだ。
パーカーポイント95点というのがどの程度凄い点数かというと…まあ下世話な例えで言えば、オーパスワンのとった過去最高(2012年の時点で、2005年と2007年のパーカーポイント95点)と同じ、ということになる。試してみたくなるではないか。
さてそのHall CABERNET SAUVIGNON Napa Valley 2008、グラスに注ぐと色は漆黒というか、インキーな黒紫色。うーんパーカー好みの、凝縮感たっぷりの味わいが期待できそう。
で、抜栓直後に一口飲んで、その味わいに仰天した。
マッズー!
閉じきっているのだろう、とことん苦い。そして、樽の並んだカーヴの匂いというか、苦い柑橘のような香りが強烈で、しかもそれが刺激を伴ってもいて…NOOOOO!!
いやーこれはあまりにヒドい。もっと何年も熟成させるべきだったという意味でも、充分にデキャンタして開かせておくべきだったという意味でも、飲むのが早すぎたのだろう。それに加えて、もしかしたらそもそも自分の口に合わないワインなのかも知れない。とにかくまずはここから数日かけてじっくりとこの1本を飲んでみることにした。
開けてから一日経つと、香りは割と良い感じの甘さになってきた。しかし、味は依然苦い。
3日目、苦味がだいぶ引っ込んだ。自分の好みにどストライクではないけれど、まあこれはこれでアリか、というところまできた。初日との違いを考えると、激変と言っていい。そういう意味では実に面白い。
4日目、前日よりも苦味がちょっと復活した。んん?液位が下がってきたせいもあって澱が混ざってしまったのだろうか?それとも、サーブする温度の関係か。あるいは熱劣化のせい?とはいえ、初日に比べればまあアリな範囲か…。
熟成が進んだらまた違った印象になるのだろうか。
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最終更新:2013年08月11日 14:00