Dragonette Cellars(2012年4月訪問)
中々大きなカウンターを、若いお兄さんが1人で切り盛りしていた。このときは幸い空いていた。
まず「うちのワインを飲んだことあるかい?」と訊かれたので、「あるよ」と答えたら、「じゃあ、ここに来たことあるのかい?」と訊かれたので、「いや。買ったんだ」と言った。そうしたら、ちょっと不思議そうな顔をしていた。
Dragonette Cellarsのワインはあまり市場に流通していないのだろうか。改めて「サンタバーバラのダウンタウンの
ワインショップで買ったんだ」と言ったら、「あ、もしかして
Winehound?」と訊かれ、そうそう、と答えた。あそこはいい店だよねーなどという話に花が咲く。いやー人懐っこいお兄さんだ。
テイスティングルームの壁に掛かった黒板や、カウンターの上に置かれた紙を見ると、テイスティングは、$10の"Standard Tasting"と、それに加えてもう2種類のワインが飲める$15の"Limited Edition Tasting"とがあるらしかった。だがお兄さんはグラスを置くと、どちらのテイスティングにするのか尋ねもせずにどんどん注いでくれた。
2011 Rosé
2011 Rosé of Pinot Noir ($20)
2010 Sauvignon Blanc, Santa Ynez Valley ($25)
2010 Sauvignon Blanc, Happy Canyon of Santa Barbara ($35)
2010 Pinot Noir Sta. Rita Hills ($42)
2010 Grenache/ Mourvedre/ Syrah, Santa Barbara County ($38)
2009 "Seven" Central Coast ($38)
内容的には$15のテイスティングとされていたものだった。まあ、そちらを頼むつもりだったからいいけど。
Sta. Rita Hillsのピノの香りの強さが圧巻だった。ハーブもあり、樽香もあり、スパイスもあり、複雑さも秀逸。その後飲んだローヌブレンドよりもこのピノの方が飲みごたえがあると感じたほど。家で飲んだ2009年ヴィンテージも悪くはなかったが、今回の2010はさらにグッと好印象だ。今回の赤ワインはいずれも3日前に抜栓してガスを入れておいたとのことで、そういった事情がうまく作用しているのかも。
一通りテイスティングが終わって、「このピノがすごく気に入った」と伝えると、「このピノを1本買ったら、テイスティング料はタダにするよ」と言われた。黒板には「3本かったらテイスティング料はタダ」と書いてあるので、特別にオマケしてくれているようだ。ただ、カリフォルニア滞在のために残された期間と、冷蔵庫の中に残された在庫の関係上、これ以上ワインを買い込むことは難しい…ピノの値段もまあびっくりするほど安いというわけではなかったし、ここはテイスティング料金を払うことにした。
で、そのテイスティング料金だが、$10で良いという。ありがとうお兄さん!これも空いていたおかげだろうか。こういうときにテイスティングルームに行くとお得なことが起こるらしい。
最終更新:2013年05月19日 23:50