Blackjack Ranch Vineyards and Winery(2012年4月訪問)
Demetriaを訪問した日、その次に訪れたのがここBlackjack Ranch。
実はこのワイナリーについては、ネット上であまり芳しくない評判を聞いていたので、ダメで元々という感じの訪問だった。ちょうど、この日通る道沿いにあったから…。
テイスティングルームは結構広くて、カウンターが2つはあった。
テイスティングは$12。テイスティング用のグラスは、小ぶりで、ウィスキーのブレンダー用のグラスみたいだった。飲んだのは以下。
Chardonnay Blackjack Ranch Estate Vineyard Reserve 2008 ($35)
Chardonnay Wilkening Vineyard Reserve 2007 ($35)
Chardonnay Black Cap Reserve 2009 ($48)
Pinot Noir Alix de Vergy 2007 ($48)
Allusion 2006 ($30)
Double-Down Syrah 2006 ($26)
Harmonie 2004 ($35)
Harmonie 2006 ($60)
Merlot Billy Goat Hill 2006 ($40)
Maximus Syrah 2005 ($48)
Harmonie 2005 ($90) ←オマケ
事前の予想に反し、実に悪くない内容だった。何より、古いヴィンテージを試飲させてもらえたのが嬉しい。
多くのワイナリーのテイスティングルームでは、比較的新しいヴィンテージしか試飲できないが、それだとまだ飲み頃に達していないワインも多いと思われる。保管コストや劣化リスクについて考えると、ワイナリーで古いヴィンテージのワインを何年も置いておくのは難しいと思うが、それだけに比較的古いワインを飲ませてくれるテイスティングルームは貴重だ。
フラッグシップたるボルドーブレンド、Harmonieの2006年ヴィンテージは特に自分の好みだった。カベルネソーヴィニヨン84%。香りは甘くエレガントで、果実の若々しいフレッシュさとおだやかな熟成感が両立している感じ。このワインの葡萄は、まさにワイナリーの敷地内で採れたものだそうだ。飲む前は、不遜にも「サンタイネスヴァレーでは、あまり良いカベルネやメルローを作ることはできないのでは…」などと考えていたが、今はそんな自分を恥じる気持ちでいっぱい。
ところでここは映画
Sidewaysに登場したワイナリーだということがそこかしこに主張されている。入口のところの看板にも書いてあったし、テイスティングルームの壁にはどんなシーンに登場したのかについても詳細に説明されていた。どうやらここで主人公たちがワインをテイスティングするシーンがあったようだ。
↑テイスティングルーム内に飾られた写真など
ところが、どういうわけだか
Sidewaysの舞台となったワイナリーを紹介するサイトや地図ではここBlackjack Ranchは紹介されていなかったりする。何か大人の事情があるのかも知れない。
テイスティングルームの外には、ピクニックエリアもあった。ランチボックスを持参して訪問するのもアリだ。
最終更新:2013年05月21日 00:13